建設業や現場の仕事からWebの仕事に移った4人の記事を確認すると、辞めたきっかけとして書かれていたのは、腰が弱く職人を続けることへの不安、早朝から夜遅くまでの勤務で家族の見舞いに行けなかったこと、異動を戦力外と受け止めたことなどでした。移ったあとの仕事は、コーダー、フリーランスのWeb制作、WordPressでのサイト構築、事業会社のデザイナーに分かれています。応募の数を書いた人は、100件以上に応募して3社から内定を得ていました。
この記事では、4人のきっかけ、学び方、仕事探し、移ったあとの働き方を整理します。2人はスクールの運営サイトのインタビュー、1人は勤務先の採用のページ、1人は本人の有料メンタリングへの案内がある記事で、うまくいった人の例が選ばれやすい面があります。経歴や応募の数は本人の申告で、確認はしていません。
- 建設業・現場職からWebの仕事に移った4人のきっかけ
- 学び方と、応募の数
- 移ったあとの仕事と、そこで苦労したこと
- 移る前に確かめたい5つのこと
結論:4人の体験の比較
4人の記事を一覧にしました。本人の投稿か、本人の回答が分かれたインタビューです。
| 事例 | 前の仕事と、きっかけ | 学び方と仕事探し | 移ったあと(本人の記載) |
|---|---|---|---|
| 事例1 | 造園業で12年、解体業で2年。腰が弱く、職人を続けることに不安 | 31歳から子育てしながら1日平均約8時間学習。100件以上に応募し、3社から内定 | 2025年6月からコーダー |
| 事例2 | 道路や橋の現場監督。早朝から夜遅くまで働き、家族の見舞いに行けなかった | 石材店の営業事務を経て、働きながらスクールと職業訓練。30歳近くで何度か不採用 | Web関連の会社に就職し、約1年後の2013年に独立。10年以上Web制作を続けている |
| 事例3 | 施工管理。週1日の休み、1日2〜3時間の残業と休日出勤が多かった | 退職後に独学とスクール。親戚の飲食店のサイトを卒業制作に | 卒業約2か月後にeラーニングの会社へ。WordPressでサイトを構築 |
| 事例4 | 土木の設計。3年目の異動を戦力外と受け止め、ITのものづくりに将来性を感じた | 退職して、未経験でデザインの仕事に転職 | 2社を経て、2013年にランサーズの最初のデザイナーに。のちにデザイン組織の室長 |
4人とも本人の投稿か、本人の回答が分かれた記事で、本文を確認しました。経歴、学習時間、応募の数は本人の申告で、確認はしていません。事例1・3はスクールの運営サイトのインタビュー、事例4は勤務先の採用のページ、事例2は本人の有料メンタリングへの案内があり、うまくいった人の例が選ばれやすい面があります。事例4は現場の作業ではなく設計の仕事で、2017年の記事です。4人は公開記事から選んだ例です。
事例1:造園と解体の職人を14年。100件以上に応募してコーダーに
ヒロさんは高校を中退したあと、造園業で12年、解体業で2年働いたそうです。腰が弱く、職人を続けることに不安があったため、31歳からWeb制作を学んだと答えています。[1]
子育てをしながら、1日平均約8時間学習したそうです。転職活動では100件以上に応募し、3社から内定を得て、2025年6月からコーダーとして働いていると話しています。[1]
体の不安から学び始め、多くの応募を経てコーダーになった例です。100件以上で3社という結果は本人の申告で、必要な応募の数や通過率の目安ではありません。スクールの運営メディアのインタビューで、コースの申し込みへの案内があります。2025年9月の投稿です。
事例2:現場監督から、営業事務を経てWebの会社へ。約1年後に独立
Rayさんは道路や橋の現場監督として、早朝から夜遅くまで、休日も働くことが多く、家族が体調を崩したときに見舞いに行けなかったことをきっかけに辞めたと書いています。[2]
石材店の営業事務を経て、働きながらデジタルハリウッドと職業訓練で学び、30歳が近いころに何度か不採用になったあと、Web関連の会社に就職したそうです。約1年の実務では終電で帰る日が続いて体調を崩し、2013年に独立して、投稿の時点まで10年以上Web制作を続けているといいます。初めのころは、単価の低い仕事、返事のない営業、修正の多い仕事、利益の残らない仕事もあったと書いています。[2]
現場の働き方を変えるために移ったが、移った先でも長時間の勤務があった例です。経歴や体調の話は本人の振り返りです。本人は今、Web制作やWebデザインの有料メンタリングを提供していて、記事の最後に相談への案内があります。2026年8月の投稿です。

事例3:施工管理を辞めてスクールへ。卒業約2か月後にWordPressの仕事
村田さんは施工管理として、工事の準備、石材の調達、現場への指示、報告書の作成を担当し、休みは週1日で、1日2〜3時間の残業と休日出勤が多かったと答えています。[3]
退職したあと、独学とスクールで学び、親戚の飲食店のサイトを卒業制作にしたそうです。卒業して約2か月後にeラーニングのシステムの会社に入り、WordPressでプロモーション用のサイトを作っていると話しています。[3]
辞めてから学び、身近な人のサイトを作品にして就職した例です。年齢、応募の数、給与は書かれていません。記事の時点で入社約半年で、長く続けられたかは分かりません。スクールの運営サイトの卒業生インタビューで、資料請求や無料体験への案内があります。2023年2月の投稿です。
事例4:土木の設計から、未経験でデザイナーに。見た目に偏ってNGを受けた
竹中哲さんは土木業界で設計の仕事を担当し、3年目の大阪への異動を事実上の戦力外と受け止め、ITのものづくりに将来性を感じて退職し、未経験でデザインの仕事に転職したと書いています。[4]
大阪で2社、niftyを経て、2013年にランサーズの最初のデザイナーとして入社したそうです。作るものの見た目に偏って社長から何度もNGを受け、勉強会を通してサービスを育てる見方を学び、その後リブランディングに関わって全社のMVPに選ばれ、デザイン組織の室長になったと振り返っています。[4]
設計の仕事から移り、移った先で見た目以外の見方を学んだ例です。現場の作業ではなく設計の仕事からの例で、2017年の記事のため、今の未経験からの転職の環境とは違います。勤務先の採用のページに載った本人の文章です。

4人の体験から編集部が整理した、建設業からWebの仕事で見えた点
4人の記事を並べると、次の3つの点が見えてきます。これは編集部が整理したもので、4人全員がすべてに触れているわけではありません。また、4人の記事だけで、建設業からWebの仕事への移り方を断定することはできません。
- 体や働く時間の事情を挙げた人がいた:事例1は腰の弱さ、事例2は早朝から夜遅くまでの勤務、事例3は週1日の休みと残業・休日出勤の多さを挙げています。[1][2][3]
- 移ったあとも長時間の勤務になった人がいた:事例2は、Web関連の会社での約1年で終電で帰る日が続き、体調を崩したと書いています。[2]
- 移ったあとの仕事は、コーディングやサイト構築が多かった:事例1はコーダー、事例3はWordPressでのサイト構築、事例2はフリーランスのWeb制作で、事例4はデザイナーでした。[1][2][3][4]
工場勤務からWebの仕事に移った人の体験は工場勤務からWebの仕事に移った5人の体験は?、飲食業から目指した人の体験は飲食業からWebの仕事を目指した7人の体験は?でまとめています。
建設業からWebの仕事に移る前に確かめたい5つのこと
ここからは、4人の体験を参考に編集部が整理した確認項目です。4人がこの5つを勧めているわけではありません。

- 移りたい理由:体の事情、働く時間、家族との時間など、何を変えたいのかを確かめます。
- 学ぶ時間:現場の仕事を続けながら学ぶか、辞めてから学ぶかを確かめます。
- 目指す仕事:コーダー、サイトの構築、デザイナーなど、どの仕事を目指すかを確かめます。
- 移った先の働き方:残業や忙しい時期など、移った先の働く時間を確かめます。
- 応募の準備:ポートフォリオや身近な人のサイトなど、見せられる作品を確かめます。
職業訓練やスクールを終えた人の仕事探しはWebスクール・職業訓練を終えた7人の仕事探しは?、フリーランスの1年目はWeb制作・Webデザインのフリーランス1年目は?で紹介しています。
よくある質問
建設業からWebの仕事に移った人は、なぜ移りましたか?
今回の4人では、腰が弱く職人を続けることへの不安(事例1)、早朝から夜遅くまでの勤務で家族の見舞いに行けなかったこと(事例2)、異動を戦力外と受け止めたことと、ITのものづくりへの関心(事例4)が書かれていました。事例3は、施工管理の休みの少なさや残業・休日出勤の多さを話しています。
何社くらい応募しましたか?
応募の数を書いていたのは事例1で、100件以上に応募して3社から内定を得ていました。事例2は何度か不採用になったと書いています。どれも本人の申告です。
移ったあと、どんな仕事をしていますか?
コーダー(事例1)、フリーランスのWeb制作(事例2)、WordPressでのサイト構築(事例3)、事業会社のデザイナーとデザイン組織の室長(事例4)でした。
参照した記事
- [1] 【体験談】建築系の職人がWebスキル(コーディング)のスキルを身につけて、コーダーとして3社に内定!デイトラWeb制作コースは、未経験からでも実務レベルのスキルが身につく(スクールの運営サイト)。本文を確認。公開日:2025年9月16日。受講生インタビューで、本人の回答部分を参照。
- [2] 現場監督だった僕が、未経験からWeb業界へ転職・独立し、10年以上フリーランスを続けている話(note)。本文を確認。公開日:2026年8月5日。本人の投稿。有料メンタリングへの案内あり。
- [3] 現場監督からWebデザイナーへ転職(スクールの運営サイト)。本文を確認。公開日:2023年2月19日。卒業生インタビューで、本人の回答部分を参照。
- [4] 土木設計士だった僕がWebデザイナーになって 〜ランサーズで見つけたデザイナーの真価 竹中哲のストーリー〜(Wantedly)。本文を確認。公開日:2017年7月10日。勤務先の採用のページに載った本人の文章。

