飲食業からWebの仕事を目指した7人の体験は?きっかけ・学び方・その後の仕事を整理

夜のカフェのカウンターで、畳んだエプロンの隣にノートパソコンを開いて作業する大人の手元 キャリア・転職

飲食業からWebの仕事を目指した7人の記事を確認すると、きっかけとして書かれていたのは、コロナ禍での休業や客足の減少、飲食店の変化による将来の不安、手荒れ、将来も使えるスキルがほしいという思いなどでした。その後の仕事は、Web広告のアカウントプランナー、Web制作会社のデザイナー、エンジニア、社内での画像や動画の制作、SNS画像の制作のアルバイトなどに分かれています(2人は記事の時点で内定や入社予定で、働き始める前でした)。応募の数を書いた人は、約7社で内定1社、約6週間で46社に応募して内定1社、約10社で書類通過2社、80社に応募して書類選考で落ちることが多かった人でした。

この記事では、7人のきっかけ、学び方、応募の数、その後の仕事を整理します。7人のうち5人はスクールの運営サイトのインタビューで、うまくいった人の例が選ばれやすい面があります。経歴や応募の数は本人の申告で、確認はしていません。

この記事で分かること

  • 飲食業からWebの仕事を目指した7人のきっかけ
  • 学び方と、応募の数
  • その後の仕事(2人は記事の時点で働き始める前)
  • 移る前に確かめたい5つのこと

結論:7人の体験の比較

7人の記事を一覧にしました。本人の投稿か、本人の回答が分かれたインタビューです。

事例 飲食業での経験と、きっかけ 学び方と仕事探し その後(記事の時点)
事例1 約15年、接客やソムリエ。コロナ禍で客足と仕事がなくなり、集客の力が必要と感じた 副店長を続けながら3か月学習。約7社に応募し、約1か月で1社から内定 Web広告代理店のアカウントプランナーに転職予定
事例2 約14年、接客が中心。コロナ禍の休業で、店のメニューのデザインが楽しかった経験を振り返った 働きながら学び、退職後に約6週間で46社に応募、6社で面接、内定1社 35歳でWeb制作会社に入社。Webデザインや資料など
事例3 2020年11月まで飲食店で接客。将来も使えるスキルを求めた Webマーケティングを学び、課題のシートを履歴書に付けた アカウントプランナー
事例4 大学卒業後、飲食店でフリーターを3年 学び方と応募の数は記載なし Web制作会社のエンジニアとして2年働き、さらに次を目指して退職
事例5 調理師。アラフォーで2歳の子どもの母 職業訓練を修了し、約10社に応募して書類通過2社 SNS画像の制作と動画編集のアルバイトに内定(就業前)
事例6 調理の仕事。コロナ後の飲食店の変化に将来の不安 スクールで仲間と相談しながら学んだ。80社に応募し、書類選考で落ちることが多かった 社内でショート動画、画像の制作、商品の企画
事例7 調理師。手荒れをきっかけに仕事の変更を考えた 飲食の経験を生かせる会社にまず転職し、働きながら受講 LPのデザインなどを経て、サービスのデザイン

7人とも本人の投稿か、本人の回答が分かれたインタビューで、本文を確認しました。経歴、応募の数、内定は本人の申告で、確認はしていません。事例1・2・3・6・7はスクールの運営サイトの受講生・卒業生インタビューで、無料相談や説明会への案内があり、うまくいった人の例が選ばれやすい面があります。事例4・5は本人の投稿で、スクールの宣伝は見当たりませんでした。7人は公開記事から選んだ例です。

事例1:コロナ禍で集客の力が必要と感じ、副店長を続けながら学んだ

岩間さんは約15年飲食業界で働き、ホールスタッフやワインのソムリエとして接客を中心に経験したそうです。コロナ禍で客足と仕事がなくなり、自分が見ていたチームのメンバーを全員辞めさせることになった経験から、集客の力が必要だと感じたと答えています。[1]

初めは自分だけで応募してほとんどの会社の書類選考に落ち、カフェの副店長を続けながら3か月学んだそうです。補講や課題の発表、提案書づくりでさらに学び、本人の申告では約7社に応募して、約1か月で1社から内定を得たといいます。Web広告代理店のアカウントプランナーに転職する予定だと話しています。[1]

飲食店で集客に困った経験から、マーケティングを学んで移った例です。記事の時点では入社前で、入社後の仕事や給与は分かりません。スクールの運営サイトのインタビューで、無料相談への案内があります。2024年8月の投稿です。

事例2:店のメニューのデザインが楽しかった。約6週間で46社に応募

土田さんは飲食業界で接客を中心に約14年働き、コロナ禍の休業をきっかけに、以前担当して楽しかった店のメニューなどのデザインを振り返って、Web制作を目指したそうです。[2]

34歳で独学のコーディングに行き詰まり、仕事を続けながら学んで、卒業制作のクライアントワーク、勤め先の印刷物、コンペなどで作品を作ったといいます。時間の管理に苦しみ、卒業後にポートフォリオを作ってから退職し、本人の申告では約6週間で46社に応募、6社で面接、1社から内定を得て、35歳でWeb制作会社に入ったそうです。今はWebデザイン、LP、資料、DTPなどを担当していると話しています。[2]

働きながら学び、退職してから短い期間に多く応募した例です。給与や雇用の条件は書かれていません。スクールと制作会社が運営する卒業生インタビューです。2023年3月の投稿です。

夜の自宅の机で、ノートパソコンの横にノートを広げて学ぶ大人の手元
夜の机でノートを取りながらパソコンを見る様子のイメージ(AI生成画像)

事例3:課題で作ったシートを履歴書に付け、書類が通るようになった

多和田さんは2020年11月まで飲食店で接客をしていて、将来も使えるスキルを求めてWebマーケティングを選んだそうです。広告運用の知識も管理画面を触った経験もない状態から学んだと答えています。[3]

課題で作ったプランニングシートを履歴書に付けたところ、書類の通り方が変わり、面接での専門的な質問にも答えられたといいます。インタビューの時点では、転職してアカウントプランナーとして働いていると話しています。[3]

学習の課題を応募書類に生かした例です。応募の数、通過率の数字、年齢、給与は書かれていません。スクールの運営サイトのインタビューで、2021年6月の投稿(2025年5月に更新)です。

事例4:飲食店でフリーターを3年。Web制作会社でエンジニアとして2年

筆者は記事の時点で27歳で、大学卒業後に飲食店でフリーターとして3年働き、未経験からWeb制作会社に移ってエンジニアとして2年働いたと書いています。[4]

入社後は、今あるサイトの更新、LP約10本、100ページ規模のサイトのうち20ページのコーディング、JavaScript、Vueへの移行、WordPressなどを担当したそうです。更新の作業が多く成長が鈍ったと感じ、Webの開発エンジニアを目指して2年で退職したと振り返っています。[4]

移ったあとの2年間の仕事と、次の転職を振り返った例です。最初の転職までの学び方、期間、応募の数、飲食店での職種は書かれていません。本人の技術記事で、スクールの宣伝はありません。2024年2月の投稿です。

事例5:調理師から職業訓練へ。家庭の事情でアルバイトを選んだ

筆者はアラフォーで2歳の子どもの母で、調理師からWeb業界への転職に挑戦したと書いています。マーケティングとWebデザインの職業訓練校を卒業し、家庭の事情から正社員ではなくアルバイトを目指すことにしたそうです。[5]

Webデザイン系の求人に約10社応募し、書類が通ったのは2社で、どちらもポートフォリオの提出を求めた会社だったといいます。2社目の面接の当日に、SNS画像の制作と動画編集をするアルバイトの内定の連絡を受けたそうです。一部リモートの予定に安心しつつ、職場の条件に心配もあると書いています。[5]

家庭の事情に合わせて、働き方を選んで仕事を探した例です。仕事はWebデザイナー職ではなく、SNS画像の制作と動画編集のアルバイトです。記事の時点では働き始める前でした。本人の投稿で、2026年2月の投稿です。

明るいオフィスで、抽象的な画像と図形のレイアウトをモニターに表示して作業する大人の後ろ姿
オフィスでモニターに画像や図形が並んだ画面を見る様子のイメージ(AI生成画像)

事例6:コロナ後の飲食店の変化に不安。スクールで仲間と相談しながら学んだ

井上さんは長く調理の仕事をしていましたが、コロナ後の飲食店の変化に将来の不安を感じ、手に職をつけて長く働ける仕事を探すなかでWebデザイナーを知ったと答えています。[6]

Photoshopなどを使ったことがない状態から学び、進み具合への不安やコーディングの難しさには、校舎で仲間を作って相談したり教え合ったりして向き合ったそうです。転職活動では80社に応募し、実務経験3年以上を求める会社が多く、書類選考で落ちることが多かったものの、スクールの友人や先生に相談しながら応募を続けたと答えています。転職したあとは、ショート動画の制作、画像の制作、商品の企画などを担当していると話しています。[6]

将来の不安から学び始め、仲間と相談しながら続けた例です。80社は本人の申告で、必要な応募の数の目安ではありません。年齢、学習期間、給与は書かれていません。スクールの公式サイトの卒業生インタビューで、説明会への案内があります。2024年9月の投稿です。

事例7:手荒れをきっかけに、まず飲食の経験を生かせる会社へ

山本愛さんは調理師として働いていましたが、手荒れをきっかけに仕事を変えることを考え、飲食の経験も生かせる会社としてぐるなびに転職したことが、Web業界の入口だったと答えています。[7]

仕事でPhotoshopなどを使うようになり、基礎から学ぶために働きながら受講したそうです。在学中から就職活動を進め、アフィリエイト広告の事業会社でWebデザイナーとしてLPを担当したといいます。その後もアプリ、UI/UX、サービスデザインに必要な知識を学び続け、今は商業施設の新しいプロジェクトでサービスデザインに関わっていると話しています。[7]

調理師から直接ではなく、飲食の経験を生かせる会社を経てWebの仕事に進んだ例です。年齢、それぞれの会社にいた期間、応募の数、給与は書かれていません。スクールの公式サイトの卒業生インタビューです。2026年9月の投稿です。

7人の体験から編集部が整理した、飲食業からWebの仕事を目指して見えた点

7人の記事を並べると、次の3つの点が見えてきます。これは編集部が整理したもので、7人全員がすべてに触れているわけではありません。また、7人の記事だけで、飲食業からWebの仕事への移り方を断定することはできません。

  • コロナ禍をきっかけに挙げた人がいた:事例1は客足と仕事がなくなり、事例2は休業をきっかけに、事例6はコロナ後の飲食店の変化に不安を感じて動き始めています。[1][2][6]
  • 飲食店での経験を手がかりにした人がいた:事例1は集客に困った経験、事例2は店のメニューのデザイン、事例7は飲食の経験を生かせる会社への転職が入口になっています。[1][2][7]
  • その後の仕事はデザインとマーケティングなどに分かれた:事例3はアカウントプランナー(事例1は転職予定)、事例2・7はデザイナー、事例4はエンジニア、事例6は画像や動画の制作を担当しています。事例5は、画像や動画の制作のアルバイトに内定した段階でした。[1][2][3][4][5][6][7]

販売職からWebの仕事に移った人の体験は販売職からWebの仕事に移った6人の体験は?、事務職から移った人の体験は事務職からWebデザイナーになった4人の体験は?でまとめています。

飲食業からWebの仕事に移る前に確かめたい5つのこと

ここからは、7人の体験を参考に編集部が整理した確認項目です。7人がこの5つを勧めているわけではありません。

飲食業からWebの仕事に移る前に確かめたい5つのこと:目指す仕事、学ぶ時間、飲食店での経験、応募に使うもの、働き方
5つの確認のまとめ(編集部作成)
  1. 目指す仕事:デザイン、マーケティング、エンジニアなど、どの仕事を目指すかを確かめます。
  2. 学ぶ時間:シフトの仕事を続けながら学ぶか、辞めてから学ぶかを確かめます。
  3. 飲食店での経験:集客、メニューのデザイン、接客など、生かせる経験を書き出してみます。
  4. 応募に使うもの:ポートフォリオや課題で作った資料など、応募のときに見せられるものを確かめます。
  5. 働き方:正社員か、アルバイトか、リモートかなど、家庭の事情に合う働き方を確かめます。

職業訓練やスクールを終えた人の仕事探しはWebスクール・職業訓練を終えた7人の仕事探しは?、Webマーケターに移った人の体験は未経験からWebマーケターに転職した6人の体験は?で紹介しています。

よくある質問

飲食業からWebの仕事を目指した人は、なぜ目指しましたか?

今回の7人では、コロナ禍で客足と仕事がなくなったこと(事例1)、休業をきっかけにしたこと(事例2)、将来も使えるスキルを求めたこと(事例3)、コロナ後の飲食店の変化への不安(事例6)、手荒れ(事例7)が書かれていました。事例4・5は理由を書いていません。

何社くらい応募しましたか?

応募の数を書いていたのは、約7社で内定1社(事例1)、約6週間で46社に応募して内定1社(事例2)、約10社で書類通過2社(事例5)、80社に応募して書類選考で落ちることが多かった(事例6)でした。どれも本人の申告で、必要な応募の数の目安ではありません。

その後、どんな仕事をしていますか?

アカウントプランナー(事例3、事例1は転職予定)、Web制作会社のデザイナー(事例2)、エンジニア(事例4)、SNS画像の制作と動画編集のアルバイトに内定(事例5、記事の時点では働き始める前)、社内での動画や画像の制作と商品の企画(事例6)、サービスのデザイン(事例7)でした。

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