Webデザインの独学期間|6人が仕事につながるまでにかかった時間

自宅の机で、デザインの本を開き、色面だけのデザイン案を表示したノートパソコンで学ぶ大人の後ろ姿 キャリア・転職

Webデザインを独学で始めた6人のうち4人は、仕事や転職につながるまでの期間を約8か月〜1年と書いていました。もう1人は独学に3年かけてから再就職し、残りの1人は、学習・作品づくり・転職活動の時期を分けて書いています。ただし、6人のうち何人かは、職業訓練や会社の研修、有料の相談なども使っていて、完全に一人で学んだとは限りません。1日に学んだ時間も、30分から2時間(別の記載では6時間)までさまざまでした。

この記事では、Webデザインを独学した6人の記事をもとに、学び始めてから仕事や転職につながるまでの期間と、その間に何をしていたかを整理します。ただし、期間は本人が書いた区切りのとおりに載せていて、編集部では合計を計算し直していません。6人とも仕事につながった人の振り返りで、途中でやめた人の体験は含まれていません。

この記事で分かること

  • Webデザインを独学した6人の、仕事につながるまでの期間
  • 1日の学習時間と、独学以外に使ったもの(職業訓練・研修・相談)
  • 転職活動や案件探しにかかった期間
  • 独学を始める前に決めたい5つのこと

Webデザインの独学期間の比較

6人の記事を一覧にしました。どの例も本人の記載です。

事例 本人が書いた期間 1日の学習時間など 独学以外に使ったもの
事例1 2019年1月に独学を開始、12月末に退職。約2か月で作品づくり、2020年3月から転職活動(実働約3か月)、7月から勤務 書かれていない 転職エージェント
事例2 Web業界への転職まで1年 書かれていない 所属会社の週1回の研修、学習仲間、約10か月後から有料の相談
事例3 独学約4か月、職業訓練約6か月、作品づくりから継続案件まで約1〜2か月。安定して継続案件を受けるまで約1年 毎日30分が目安 職業訓練
事例4 独学3年。その後、印刷会社に再就職 書かれていない(本と動画で学習) それ以前に専門学校でPhotoshopに少し触れた経験あり
事例5 本格的に学び始めてから転職まで約10か月。転職活動は約1か月半 書かれていない(働きながら) 書かれていない
事例6 約8か月でWebデザイナーに 1日2時間(同じ記事の別の場所に「毎日6時間」の記載もある) なし(スクールは使っていない)

事例1〜4は本人のnote、事例5は本人が勤める会社のサイト、事例6は本人のブログで、本文を確認しました。期間・学習時間は本人の申告で、独自には確認していません。事例2・3は、研修や職業訓練も使っていて、完全な独学ではありません。事例5のサイトには会社の採用や教材などへの案内、事例6のブログには広告や紹介リンクが多くあります。

事例1:2019年1月に独学を始め、2020年7月からWebデザイナーに

筆者は文学部を出て、出版や人材の業界で営業をしていました。2019年1月にWebデザインの独学を始め、同じ年の12月末に会社を辞めたそうです。[1]

辞めたあとの約2か月は、ポートフォリオづくりなどにあて、2020年3月から転職活動を始めました。実際に動いたのは約3か月で、転職エージェント経由で約50社、求人サイトなどで約40社に応募し、それぞれの経路で1社ずつ内定をもらい、2020年7月からWebデザイナーとして働き始めたと書いています。転職したときは25歳でした。[1]

学習、退職、作品づくり、転職活動の時期を分けて書いていた例です。2020年の春は求人が減っていた時期でもあります。2020年8月の投稿です。

文字や数字のない卓上カレンダーに色の丸シールを貼り、学習日を記録する大人の手元
カレンダーで学習日を記録する様子のイメージ(AI生成画像)

事例2:転職まで1年。会社の研修や仲間、有料の相談も使った

筆者は営業の仕事から、業務未経験でWebデザインの独学を始め、Web業界に転職するまで1年かかったと書いています。[2]

SES(技術者を派遣する)会社に所属していて、周りの学習者と課題やポートフォリオを見せ合い、週1回の研修も受けていたそうです。独学を始めて約10か月後、作品へのフィードバックが足りないと感じ、MENTAで1時間1,000〜5,000円の相談なども試したといいます。投稿の時点では、都内の会社でWebデザイナーとして働いていました。[2]

本人は独学と書いているが、研修や仲間、有料の相談も使っていた例です。1日の学習時間は書かれていません。2022年5月の投稿です。

事例3:毎日30分から。独学4か月と職業訓練6か月で、約1年

筆者は地方で事務の仕事をしながら、毎日30分を目安に、Photoshop、バナーやLPのトレース(まねて作る練習)、本での学習を始めました。学び始めて約3か月で、クラウドソーシングのコンペで初めて採用されましたが、そのあと数か月は結果が続かなかったそうです。[3]

本人がまとめた内訳は、独学が約4か月、職業訓練が約6か月、ポートフォリオづくりから継続案件を受けるまでが約1〜2か月で、安定して継続案件を受けるまでに約1年かかったと書いています。[3]

独学だけでなく、途中で職業訓練も使った例です。約1年には6か月の職業訓練が含まれています。2026年6月の投稿です。

ノートパソコンに並べた文字のない2枚の色面デザインを見比べながら、ノートに模写する大人の手元
デザインを見比べながら模写する様子のイメージ(AI生成画像)

事例4:本と動画で3年独学。そのあと印刷会社で経験を積んだ

筆者は前の前の職場を辞めた2021年から、本と動画だけで3年間Webデザインを独学したと書いています。それ以前に、専門学校でPhotoshopに少し触れた経験もあったそうです。未経験の人を採用する会社が少なく、当時は調べ方も足りなかったと振り返っています。[4]

その後、印刷会社に再就職して1年間経験を積み、投稿の時点ではプロフィールに、会社のWeb・グラフィックデザイナーと書いています。作るものを決めて、必要な知識を学び、実際に作るという順番と、考え方が伝わるポートフォリオを大事にしているそうです。[4]

独学の期間が長くなった例です。3年間の学習の量や、応募の数、再就職した時期は書かれておらず、学習の期間と仕事探しの期間を分けることはできません。2026年6月の投稿です。

事例5:働きながら約10か月で転職。転職活動は約1か月半

筆者のMORIYAMAさんは、Webもデザインもプログラミングも実務の経験がない状態から独学し、仕事をしながら本格的に学び始めて、転職まで約10か月だったと書いています。転職したときは28歳でした。[5]

デザインの基礎、HTMLとCSS、デザインのソフトを学び、自分でサイトを公開して、本人のアフィリエイトサイトもポートフォリオに載せたそうです。転職活動は約1か月半で、未経験のため面接で落ちることが多かったものの、最後はWebデザイナーとして転職できたといいます。[5]

働きながら学び、自分のサイトを作品にした例です。約10か月に転職活動の約1か月半が含まれるかは書かれていません。本人が勤める会社のサイトの記事で、採用や教材などへの案内が多くあります。2023年6月の公開です。

事例6:アパレル販売から、1日2時間・約8か月でWebデザイナーに

筆者のまどかさんは、アパレルの販売員だったときに、スクールを使わずに学び、1日2時間・約8か月でWebデザイナーになったと書いています。[6]

記事のロードマップでは、1か月目にHTMLとCSS、2か月目にデザインのソフト、3〜4か月目にサイト制作、4〜5か月目にポートフォリオ、5〜6か月目に小さな案件、6〜8か月目に継続案件と単価の相談、としています。その後フリーランスを5年経験し、投稿の時点では制作会社の正社員だそうです。[6]

月ごとに何を学んだかを示していた例です。ただし、同じ記事の別の場所には「毎日6時間」学んだという記載もあり、2つの記載の期間や関係は説明されていません。ブログには広告や紹介リンクが多く、勧める学び方と本人の体験が混ざっています。2026年3月の投稿です。

6人の体験から編集部が整理した、期間を見るときの注意点

6人の記事を並べると、次の3つの点が見えてきます。これは編集部が整理したもので、6人の記事だけで、Webデザインの独学に何か月かかるかを決めることはできません。

  • 「独学」の中身が人によって違う:事例2は会社の研修や有料の相談、事例3は6か月の職業訓練も使っていました。事例6はスクールを使わずに学び、事例4は3年間を本と動画だけで学んだと書いています(それ以前に専門学校でPhotoshopに触れた経験あり)。[2][3][4][6]
  • 学習と仕事探しの期間は別に見る:事例1は作品づくり約2か月、転職活動の実働約3か月を分けて書き、事例5は転職活動が約1か月半でした。事例4は学習と仕事探しを分けられません。[1][4][5]
  • 1日の時間がそろっていない:1日の学習時間が書かれているのは、事例3(30分)と事例6(2時間、別の場所では6時間の記載)だけでした。[3][6]

反対に、6人とも仕事につながった人の振り返りで、独学の途中でやめた人の体験は含まれていません。独学で挫折した人の体験はWebデザインの独学で挫折した人の体験、独学かスクールかで迷うときはWebデザインは独学・スクールどっち?でまとめています。

Webデザインの独学を始める前に決めたい5つのこと

ここからは、6人の体験を参考に編集部が整理した確認項目です。6人がこの5つを勧めているわけではありません。

Webデザインの独学を始める前に決めたい5つのこと:目指すゴール、1日の学習時間、作るもの、見てもらう相手、期間の区切り
5つの確認のまとめ(編集部作成)
  1. 目指すゴール:転職か、副業の案件か、何を目指して学ぶかを決めます。
  2. 1日の学習時間:平日と休日に、それぞれ何分・何時間使えるかを決めます。
  3. 作るもの:バナー、LP、サイトなど、ポートフォリオに何を載せるかを先に決めます。
  4. 見てもらう相手:作品へのフィードバックをどこでもらうか(仲間、相談サービス、職業訓練など)を考えます。
  5. 期間の区切り:何か月で作品をそろえ、いつから応募するかを決め、長引いたら学び方を見直します。

独学のあとに副業でどれくらいの単価になるかはWebデザインの副業の単価、スクールを卒業したあとの仕事探しはWebスクール・職業訓練を終えた7人の仕事探しは?で紹介しています。

よくある質問

Webデザインの独学には、どれくらいの期間がかかりますか?

今回の6人のうち4人(事例2・3・5・6)は、仕事や転職につながるまでを約8か月〜1年と書いていました。事例4は独学に3年かけてから再就職しています。ただし、職業訓練や研修も使った人がいて、期間の区切り方も人によって違います。6人の例だけでは、一般的な目安は分かりません。

1日何時間くらい勉強していましたか?

1日の学習時間が書かれているのは、事例3(毎日30分が目安)と事例6(1日2時間、別の場所では毎日6時間の記載)だけでした。ほかの4人は、1日の時間を書いていません。

独学だけで仕事につながりますか?

今回の6人のうち、事例6はスクールを使わずに学んで仕事につながり、事例4は3年間を本と動画だけで学んだあと再就職しています(事例4はそれ以前に専門学校でPhotoshopに触れた経験あり)。一方で、事例2は会社の研修や有料の相談、事例3は職業訓練も使っていました。どれも仕事につながった人の振り返りです。

参照した記事

タイトルとURLをコピーしました