Webデザインを学んで副業を始めたものの、案件が取れない、単価が低い、修正が終わらない、寝る時間が削られる。そんな状況で「このまま続けていいのか」と迷っている人もいるでしょう。そこで、Webデザインの副業やフリーランスをやめた、または立ち止まった5人が、自分で書いた体験記事を確認しました。
先に結論をいうと、5人の「やめ方」と理由はそれぞれ違いました。副業として明確にやめたのは2人(事例3・4)です。ほかの3人は、フリーランスを目指すことを諦めた人(事例1)、スクールに在籍したまま公開の募集への応募を止め、別の方法で再挑戦している人(事例2)、フリーランスをやめて元の仕事に戻り、今はときどき案件を受ける程度にした人(事例5)です。収入が安定する前に立ち止まった人がいる一方、本人の申告で月5万円以上や2024年に99万円以上の収入を得たあとにやめた人もいます。やめたあとは、事務の仕事、看護師への復帰、別の在宅の仕事など、学んだことを別の形で活かしている人もいます。ただし、これは5人の個別の体験で、Webデザインの副業全体の状況を示すものではありません。
- Webデザインの副業やフリーランスをやめた・立ち止まった5人が書いた、理由と時期
- 収入が出る前にやめた人と、収入が出たあとにやめた人の違い
- やめたあと、学んだことをどう活かしたか
- 続けるか迷ったときの5つの確認
- Webデザインの副業やフリーランスをやめた・立ち止まった5人の概要
- 事例1:休職中に約150万円。フリーランスを目指したが、約半年で断念
- 事例2:4校に実質約127万円。公開の募集からは合計600円で、応募を止めた
- 事例3:コンペ6,000円と追加依頼2,000円の合計8,000円で終了。作業との相性が合わなかった
- 事例4:月5万円以上に届いたが、早朝や夜中の作業に限界を感じてやめた
- 事例5:2024年に99万円以上。独立後に消耗して看護師に戻った
- 5人の体験から編集部が整理した、やめる・立ち止まる判断につながった点
- 今の時間と目標から、続け方を無料Zoom相談で整理する
- Webデザインの副業を続けるか迷ったときの5つの確認
- よくある質問
- 自分に合う働き方と学び方を相談する
- 参照した本人記事
Webデザインの副業やフリーランスをやめた・立ち止まった5人の概要
今回確認したのは、本人がWebデザインやWeb制作の副業・フリーランスをやめた、または立ち止まった経緯を書いた記事です。表の「やめ方」の欄で、それぞれの状態を分けています。金額は本人の申告です。
| 事例 | 状況(本人の記載) | 副業の収入(本人の記載) | やめ方・理由・その後 |
|---|---|---|---|
| 事例1 | 28歳で休職中に、スクールなどに約150万円 | 受注できても低い単価 | 副業ではなく、休職中にフリーランスを目指していた。応募と低単価の作業で気力と時間がなくなり、約半年で断念 |
| 事例2 | 4人の子育て中。4校に実質約127万円 | 公開の募集からは合計600円。身内の会社から20万円 | スクール在籍中に、公開の募集への応募を止めた。投稿の時点では、AIを使った別の方法で再挑戦している |
| 事例3 | 育休中に約20万円のスクール(2022年) | 合計8,000円 | 副業として終了。細かな作業や要望に合わせることが合わなかった。今は事務職 |
| 事例4 | 本業・育児・家事と並行 | 継続の依頼を受け、月5万円以上 | 副業として終了。早朝や夜中の作業、納期、修正の負担。別の在宅の仕事へ |
| 事例5 | 看護師。約37万円の講座で学んだ | 2024年に合計99万円以上 | 副業から独立したあと、顧客の偏りや入金の遅れに消耗し、看護師に復帰。今もときどき受注 |
5人とも本人が公開したnoteやサイトの本文を確認しました。金額・期間・状況はすべて本人の申告で、明細などでの確認はしていません。事例2の筆者は、Webスクールの受講料は回収できた?でも紹介している人と同じ人で、記事の時点ではまだスクールに在籍している途中の報告です。事例4の筆者は副業の体験を発信するサイトを運営し、事例5の筆者も副業の準備について発信しています。事例1〜3は、うまくいかなかった体験として本人が発信しているものです。どの例も、書く人が自分で選んで書いている点に注意してください。
事例1:休職中に約150万円。フリーランスを目指したが、約半年で断念
筆者は28歳のとき、体調を崩して仕事を休んでいた時期に、Webデザイナーとしてフリーランスになることを目指し、スクールなどに約150万円を使ったといいます。[1]
スクールで学びながら、クラウドソーシングのコンペや案件に応募しましたが、受注できても単価が低く、その作業に時間を取られて、新しい案件に挑戦する気力と時間がなくなったと書いています。もともと1年で目標に届かなければ諦めると決めていたこともあり、約半年で挫折し、30歳を前にWebデザイナーを目指すことをやめました。プロフィールでは、その後インフラエンジニアを目指して就職したとしています。[1]
副業ではなく、休職中にフリーランスを目指していた例で、やめる期限を先に決めていたことが特徴です。2025年1月の投稿です。
事例2:4校に実質約127万円。公開の募集からは合計600円で、応募を止めた
4人の子どもを育てる筆者は、家計の足しにすることと、将来の本業にすることを考え、2023年5月から4つのスクールを延べ10か月以上受講しました。補助金の返金を受けたあとの実質の負担は約127万円だったと書いています。[2]
クラウドワークスで受けた案件は最高300円の1件で、追加分を含めても合計600円でした。身内の会社からはホームページなどの制作を20万円で受けましたが、本人は、一般のお客さんへの営業で同じように取れたかは自信がないと区別しています。不採用と低い単価が続き、記事の時点では応募すること自体を止めています。ただし、投稿の時点では、AIを使った別の方法で再挑戦していると書いています。[2]
副業を完全にやめたのではなく、応募を止めて立ち止まっている段階の例です。身内からの案件と、公開の募集からの案件を分けて考えている点も特徴です。2026年8月の投稿で、スクールにはまだ在籍している途中の報告です。

事例3:コンペ6,000円と追加依頼2,000円の合計8,000円で終了。作業との相性が合わなかった
筆者は営業職で育休中だった2022年、在宅で働きたいと考えて約20万円のWebデザインスクールに入り、IllustratorとPhotoshopも契約しました。バナーやLPを学びましたが、画像の切り抜きや文字の間隔の調整に2〜3時間かかることがあり、誰に向けて作るかを考える作業にも苦手意識があったといいます。[3]
クラウドワークスのコンペで6,000円のバナーと、追加で2,000円の依頼を受けましたが、追加の制作でお客さんが求める表現に届かず、その後の依頼はなかったと書いています。副業は合計8,000円で終わりにし、今は事務の仕事で、学んだパソコンの操作がPowerPointの資料づくりに役立っているそうです。[3]
本人は、これを自分の向き不向きの問題として書いています。Webデザインそのものの難しさではなく、作業との相性を本人が振り返った例です。2026年6月の投稿です。
事例4:月5万円以上に届いたが、早朝や夜中の作業に限界を感じてやめた
筆者は、クラウドソーシングやオンラインコミュニティの募集から、バナーやYouTubeのサムネイルの制作を受け、継続の依頼をもらって、本人の申告で月5万円以上に届いたといいます。[4]
しかし、育児・家事・本業と両立するために早朝や夜中に作業する日が続き、納期、はっきりしない修正の依頼、単価を上げるための追加の学習に、時間と気力の限界を感じて、自分から副業をやめたと書いています。デザインの基礎は、その後のWebライティングやオンライン秘書の仕事に役立ったそうです。[4]
収入の目標に届いても、生活とのバランスでやめた例です。2025年5月の公開で、筆者は副業の体験を発信するサイトを運営しています。

事例5:2024年に99万円以上。独立後に消耗して看護師に戻った
看護師の筆者は、給料が減った分を補うために約37万円のノーコードのWeb制作講座に入り、3か月目にクラウドソーシングで3ページ・1万5,000円の初案件を受けました。副業を2年以上続け、本人の申告では2024年に合計99万円以上の収入があったといいます。[5]
その後、看護師を辞めてフリーランスになりましたが、収入の6割を占めていた継続のお客さんから連絡が途絶え、1日20件以上の提案、案件の多い時期と少ない時期の波、お客さんの返信待ちによる作業や入金の遅れに消耗したと書いています。今は看護師に戻り、ときどき案件を受けるものの、生活の軸にはしていないそうです。[5]
副業そのものではなく、副業から独立したあとにフリーランスをやめ、Web制作を生活の軸から外した例です。副業でうまくいっていても、本業にしたときの不安定さは別だと分かります。2026年3月の投稿です。

5人の体験から編集部が整理した、やめる・立ち止まる判断につながった点
5人の記事を並べると、次の4つの点が見えてきます。これは編集部が整理したもので、5人全員がすべてに触れているわけではありません。また、5人の記事だけで、何がやめる原因になったかを断定することはできません。
- 応募の手間と低い単価:事例1は低単価の作業で新しい案件に動く気力がなくなり、事例2は公開の募集から合計600円、事例3は合計8,000円でした。[1][2][3]
- 修正やお客さんの要望への対応:事例3は求められる表現に届かず、事例4ははっきりしない修正の依頼を負担に挙げています。[3][4]
- 生活の時間との両立:事例4は、育児・家事・本業と両立するために早朝や夜中の作業が続いたと書いています。[4]
- 営業の量と、収入の偏りや入金のタイミング:事例5は、独立後に1日20件以上の提案に消耗し、収入の6割を占めたお客さんから連絡が途絶え、入金の遅れも重なりました。[5]
また、やめたあとも、事例3は事務の仕事で、事例4はWebライティングやオンライン秘書の仕事で、学んだことが役立ったと書いています。反対に、Webデザインの副業を続けている人がどれくらいいるか、平均の収入がどのくらいかは、この5人の記事からは分かりません。案件の取り方はWebデザイン副業は稼げない?初案件を取るまでの5ステップでまとめています。
Webデザインの副業を続けるか迷ったときの5つの確認
ここからは、5人の体験を参考に編集部が整理した確認項目です。5人がこの5つを勧めているわけではありません。

- 時間に対する報酬:制作の時間だけでなく、応募や提案、修正にかかった時間も含めて、時給に直してみます。
- 睡眠と家族の時間:早朝や夜中の作業が続いていないか。本業や家族の予定に影響していないかを見ます。
- 修正や要望との相性:細かな調整や、はっきりしない要望に合わせる作業を続けられそうか。苦手な部分はどこかを書き出します。
- 収入の偏りと入金の時期:一つのお客さんに収入が偏っていないか。入金が遅れたときに生活が回るかを確かめます。
- やめる期限と次の活かし方:いつまでに何ができなければやめるかを決め、やめた場合に学んだことをどこで活かせるかも考えておきます。
ほかの副業をやめた人の体験は動画編集の副業をやめた4人の体験やWebライターをやめた6人の体験も参考になります。
よくある質問
Webデザインの副業は稼げないのですか?
今回の5人のうち、公開の募集から合計600円(事例2)や合計8,000円(事例3)だった人がいる一方、月5万円以上(事例4)や2024年に99万円以上(事例5)に届いた人もいます。これは本人が受けた案件と時期の数字で、すべての人に当てはまるものではありません。
収入が出ていても、やめることはありますか?
今回の事例4は収入が出たあとに副業をやめ、事例5は副業から独立したあとにフリーランスをやめて元の仕事に戻っています。早朝や夜中の作業、修正の負担、収入の偏りや入金の遅れなど、収入額以外の理由が書かれています。
やめたら、学んだことは無駄になりますか?
今回の5人では、事例3が事務の仕事でパソコンの操作に、事例4がWebライティングやオンライン秘書の仕事に、学んだことが役立ったと書いています。ただし、役立ち方は人によって違います。
参照した本人記事
- [1] 【挫折話】Webデザイナーでフリーランスになろうと150万課金したけど無理だった(note)。本文を確認。公開日:2025年1月9日。支払額・受注・その後の就職は本人申告。
- [2] スクール4校・127万円→収益300円。4児母の私が気づいた「案件が取れない」本当の理由(note)。本文を確認。公開日:2026年8月20日。支払額・補助金・収益は本人申告。タイトルの300円に対し、本文では追加分込み600円と身内案件20万円を記載。スクール在籍中の報告。
- [3] 在宅で月30万円に憧れた私が、絶望的にWebデザイナーに向いてなかった話(note)。本文を確認。公開日:2026年6月23日。受講料・受注額・作業時間は本人申告。
- [4] Webデザインで副業月5万円を達成。でも、やめました。(本人サイト)。本文を確認。公開日:2025年5月9日。収益は本人申告。副業体験を発信するサイト。
- [5] 【Webデザイナー副業1年間で100万円】副業に成功した看護師が副業を辞めた理由(note)。本文を確認。公開日:2026年3月29日。受講料・収入・顧客の割合は本人申告。

