SNS運用代行の副業をやめた4人の体験は?実質時給・仕事の範囲・やめた理由を整理

夜の自宅で、ノートパソコンとスマートフォンを前に疲れた様子で座る大人の後ろ姿 キャリア・転職

SNS運用代行は「スマホでできる」「在宅で月数万円」といった言葉で紹介されることが多い副業です。ところが実際に始めてみると、思ったより作業が多い、修正や数字のプレッシャーがつらい、と感じてやめる人もいます。そこで、SNS運用代行の副業をやめた4人が、自分で書いた体験記事を確認しました。

先に結論をいうと、4人がやめた理由は一つではありませんでした。投稿をつくるだけでなく、コメント対応や分析、打ち合わせまで仕事が広がった人(事例1・3)、本人の計算で時給が数百円程度だった人(事例1)、アカウントのテーマや表現が合わなかった人(事例2)、睡眠・家族の時間・本業への影響が大きかった人(事例3・4)と、理由はそれぞれでした。ただし、これは4人の個別の体験で、SNS運用代行の副業全体の状況を示すものではありません。

この記事で分かること

  • SNS運用代行の副業をやめた4人が書いた、やめた理由
  • 本人が書いた報酬と、時給の数字を読むときの注意
  • 投稿づくり以外に広がった仕事の範囲
  • 引き受ける前・続けるか迷ったときに確認したいこと

SNS運用代行の副業をやめた4人の概要

今回確認したのは、本人がやめた経緯を書いた記事です。運用したSNSも、担当した範囲もそれぞれ違います。

事例 担当した内容(本人の記載) やめた理由 その後
事例1 Instagram。企画・台本・撮影・編集・投稿・コメントやDM対応を一人で 月10万円の報酬でも、本人の時給換算は数百円程度 3か月で終了。ほかの仕事に集中
事例2 恋愛系サービスの投稿企画と、ユーザーへの返信 本意でない表現づくり、コメントへの返信、多い修正が負担に 取引相手に伝えて終了
事例3 会社員。TikTokで契約2件とスポット1件 作業時間の多さ(本人の記載で128時間)、数字の圧力、家族行事の欠席。収入の金額は原文の中で期間が食い違うため確定できない 3か月で撤退
事例4 看護師の副業。X運用代行を1年、月10万円に 作業量の増加、固定報酬、午前3時の作業、睡眠や家族への影響 撤退。本業も休みや時短が必要に

4人とも本人が公開した記事を確認しました(事例3は無料公開部分のみ、事例4は公開されている要約と冒頭のみ)。報酬・時間・心身の状態は本人の申告で、契約書や診断書などでの確認はしていません。事例1の記事には外部の副業スクールのLINEへの案内、事例3は有料記事への導線、事例2は本人の現在の活動への案内があります。やめた体験を発信する人が選んで書いている点にも注意してください。なお、事例3の筆者は、Webライターをやめた人の体験でも紹介している人と同じ人です。同じnoteアカウントの別の投稿どうしで年齢の記載が合わず(2022年8月に38歳/2026年4月の投稿で40歳)、別の投稿では収入や時給の数字も記事内で食い違っています。そのため、この筆者の年齢は記載せず、数字は本人の申告として慎重に扱っています。

事例1:月10万円でも、時給に直すと数百円だった

筆者は、AI副業をテーマにしたInstagramのアカウントについて、企画、台本、撮影、編集、投稿、コメントやDMへの対応までを一人で担当しました。月10万円の報酬を得ていましたが、企画や修正を含めた実際の作業時間で自分で計算すると、時給は数百円程度だったといいます。[1]

3か月で終了し、その後はほかの仕事に集中して、同じ時間でより多くの収入を得られるようになったと書いています。[1]

月の報酬額と、かかった時間を分けて見ることの大切さが分かる例です。記事の最後には外部の副業スクールの案内があり、その関係は分かりません。

カフェの木製テーブルで、スマートフォンを使って飲み物と焼き菓子を撮影する大人の手元
投稿に使う写真を撮影する作業のイメージ(AI生成画像)

事例2:仕事の内容が合わず、画面に向かうのがつらくなった

筆者は副業の実績をつくるため、業務委託のSNS運用の案件に応募し、恋愛系サービスの投稿の企画と、利用者への返信を担当しました。本意ではない表現をつくること、届いたコメントを読んで返信すること、多い修正への対応が負担になったといいます。[2]

やがて画面に向かうと涙が止まらない状態になり、取引相手に続けられないことを伝えて、取引を終えました。期間や報酬、契約の条件は書かれていません。[2]

この例は、アカウントのテーマや仕事の内容が自分に合うかが、続けられるかどうかに関わることを示しています。心身の状態は本人の振り返りで、医学的な診断として読むものではありません。

事例3:3か月で撤退。数字の圧力と家族・本業への影響

筆者は都内のメーカーで営業の係長をしていて、TikTokの運用代行で契約2件とスポット1件を受けました。本人の記載では、作業時間は128時間、機材やサブスクの費用が12,600円でした。[3]

収入については、記事の冒頭で「3か月の累計収入42,800円」「実質時給234円」と書く一方、後半では契約2件の合計を「月42,800円」と書いていて、期間が一致しません。また、書かれている数字から計算し直しても234円にはなりません。そのため、この記事では収入と時給の金額を確定した値としては扱いません。[3]

競合の調査、台本、撮影、編集、投稿、分析、打ち合わせまでを担当し、クライアントからの数字への圧力、家族の行事を欠席したこと、深夜の作業と本業への影響を理由に、3か月で撤退しています。[3]

金額は確定できませんが、担当する作業が広がり、家族や本業との両立が難しくなったことは本人がはっきり書いています。記事の後半は有料で、この記事では無料公開部分だけを根拠にしています。

グラフだけを表示したノートパソコンを見ながら、ノートにメモを取る大人の手元
投稿の反応を確認し、改善点を整理する作業のイメージ(AI生成画像)

事例4:1年続けて月10万円に。心身の限界でやめた

ぽんさんは精神科の看護師で、副業としてX(旧Twitter)の運用代行を1年間続け、ゼロから収益を出して月10万円を得るようになったと書いています。[4]

一方で、作業量が増えても報酬は固定だったこと、午前3時まで作業していたこと、眠れなくなったこと、家族に八つ当たりしてしまったことを振り返り、心身の限界から撤退しました。本業でも休みや時短勤務が必要になったと説明しています。[4]

収益が出ていても、続けられるとは限らない例です。この記事は会員コミュニティの記事で、公開されている要約と冒頭だけを確認しています。タイトルの表現は本人の言葉で、医学的な診断として扱うものではありません。

スマートフォンを伏せて机に置き、温かい飲み物を両手で持って休む大人の手元
スマートフォンから離れ、いったん休む場面(AI生成画像)

4人の体験から編集部が整理した、やめる判断につながった点

4人の記事を並べると、次の4つが繰り返し出てきます。これは編集部が整理したもので、4人全員がすべてに触れているわけではありません。また、4人の記事だけで、何がやめる原因になったかを断定することはできません。

  • 投稿づくり以外に仕事が広がる:事例1と事例3は、企画・撮影・編集に加えて、コメント対応や分析、打ち合わせまで担当していました。[1][3]
  • 月の報酬では見えない実質の時給:事例1は、月10万円の報酬でも、本人の計算では時給が数百円程度だったと書いています。事例3も時給を計算していますが、原文の中で数字が食い違っています。[1][3]
  • 睡眠・家族・本業への影響:事例3は家族の行事の欠席や深夜の作業、事例4は午前3時の作業や本業への影響を挙げています。[3][4]
  • 仕事の内容やテーマとの相性:事例2は、本意でない表現やコメントへの対応が負担になりました。[2]

反対に、SNS運用代行を続けている人がどれくらいいるか、今の相場がどのくらいかは、この4人の記事からは分かりません。始め方や初案件の体験はSNS運用代行の副業は未経験でもできる?3人の初案件から始め方を整理でまとめています。

SNS運用代行を引き受ける前の5つの確認

ここからは、4人の体験を参考に編集部が整理した確認項目です。4人がこの5つを勧めているわけではありません。

SNS運用代行を引き受ける前の5つの確認:担当する範囲、実質の時給、数字の責任、テーマとの相性、生活への影響
5つの確認のまとめ(編集部作成)
  1. 担当する範囲:企画、撮影、編集、投稿、コメント対応、分析、打ち合わせのうち、どこまでが自分の担当か。範囲が広がったときの報酬はどうなるか。
  2. 実質の時給:報酬から機材や有料ツールの費用を引き、かかった時間で割って確かめます。
  3. 数字の責任:フォロワー数や再生数などの目標があるか。達成できなかったときの扱いはどうなるか。
  4. テーマとの相性:アカウントのテーマや表現が、自分にとって無理のないものか。
  5. 生活への影響:深夜の作業や家族の予定の欠席が続いていないか。体調がすぐれないときは、やめることや休むことも選択肢です。

副業そのものをやめた人の体験は副業を辞めた理由は?続かなかった3人の体験と、その後を整理、動画編集をやめた人の体験は動画編集の副業をやめた4人の体験も参考になります。

よくある質問

SNS運用代行の副業は稼げないのですか?

今回の4人の中には、月10万円の報酬を得た人もいます。ただし、その人も本人の計算では時給が数百円程度だったと書いていて、月の報酬額だけでは判断できません。担当範囲とかかる時間をあわせて確認してください。

スマホだけでできる副業ですか?

今回の4人の事例には、企画、撮影、編集、分析、打ち合わせなど、幅広い作業を担当した例があります。機材や有料ツールの費用がかかった人もいます。案件によって必要な作業は違うため、引き受ける前に範囲を確認してください。

つらくなったら、途中でやめてもいいですか?

今回の4人は、取引相手に伝えたり、期間を区切ったりしてやめています。契約の条件を確認したうえで、早めに相談することが大切です。体調がすぐれないときは、医療機関など専門家への相談も考えてください。

参照した本人記事

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