医療事務からWebの仕事へ移った6人の体験|就職した3人、補助スタッフ1人、在宅で働く2人のきっかけ・学び方

受付カウンターのような机に閉じたファイルと書類トレーを置き、横でノートPCに入力する手元 キャリア・転職

医療事務として働いたあとにWebの仕事へ移った6人の記事を確認すると、移ったきっかけとして書かれていたのは、夫の転勤で在宅でも続けられる仕事を探したこと、休日の少なさと夜勤の負担、デザインの仕事がしたいという思い、学生時代からのデザイナーへの夢などでした。移った先は、Webエンジニアやデザインの仕事に就職した3人、Webデザイン事務所に補助スタッフとして採用された1人、在宅で働く2人(フリーランスのWebデザイナー1人、Webライター1人)に分かれます。

この記事では、6人のきっかけ、学び方、仕事探し、移ったあとの働き方を整理します。6人のうち4人は、スクールや転職サービス、読者投稿のメディアに載った体験で、うまくいった人の例が選ばれやすい面があります。経歴、面接の数、収入は本人の申告で、確認はしていません。6人とも、就職や採用、仕事を始めるところまで進んだ人の公開記事で、移れなかった人や途中でやめた人、応募した人全体の数は含まれていません。この6人から、移れる割合や難しさ、同じ進め方でうまくいくかは分かりません。

この記事で分かること

  • 医療事務からWebの仕事に移った6人のきっかけ
  • 働きながら学んだ人、辞めてから学んだ人の学び方
  • 面接の数と、移ったあとの仕事
  • 医療事務からWebに移る前に確かめたい5つのこと

結論:6人の体験の比較

6人の記事を一覧にしました。本人の投稿か、本人の回答が分かれたインタビューです。

事例 医療事務での仕事と、きっかけ 学び方と仕事探し 移ったあと(本人の記載)
事例1 医療事務を6年。夫の転勤で、再就職から約1年で退職 在宅で続けられ、医療の知識を生かせる仕事としてWebライターを始めた Webライターを始めて6か月(投稿時点)。書けずに苦しむ日もあるが、充実している
事例2 医療事務。大学時代に個人のホームページを作った経験があった paizaとProgateで独学。転職エージェント5社を使い、38社の面接で内定3社 28歳でWebエンジニアに転職。年収は300万円から420万円(本人の申告)
事例3 新卒で医療事務。引っ越しで退職し、書店員を経て上京 スクールで学びながら派遣で事務。書類とポートフォリオの添削を受けた 広告代理店に入社。ブログの画像やアイキャッチ、資料の制作
事例4 救急病院の医療事務。休日の少なさと夜勤が負担 働きながらスクールで6か月。卒業後、自分で制作会社を探した 制作会社でWebデザインとコーディング
事例5 医療事務の正社員を4年 2021年1月ごろから本や動画、有料の教材で独学。同じ年の10月ごろにココナラで初案件 約3年の副業のあと、2024年にフリーランスとして独立
事例6 長く医療事務。37歳で退職。学生時代にデザインの専門学校に通っていた 約1年の転職活動。未経験可の補助スタッフの求人に応募 Webデザイン事務所の補助スタッフ。掲載時点は事務の仕事が中心

6人とも本人の投稿か、本人の回答が分かれた記事で、本文を確認しました。経歴、面接の数、収入は本人の申告で、確認はしていません。事例3・4はスクール(事例3は転職エージェントも同じ会社)の記事で、受講や相談への案内があり、うまくいった人の例が選ばれやすい面があります。事例2は広告を多く含む転職メディア、事例6は転職サービスの広告を含む読者投稿のメディアへの投稿です。事例5は本人のブログで、有料の教材や公式LINEへの案内があります。事例2・6はページで初めての公開日を確認できません。6人とも仕事を始めるところまで進んだ人の例で、移れなかった人の例は含まれていません。

事例1:夫の転勤で退職。在宅で続けられる仕事としてWebライターに

遠藤たまこさんは、医療事務を6年経験したと書いています。大学病院を辞めたあと関西の医療機関に再就職しましたが、再就職から約1年で夫の再びの転勤が決まり、退職したそうです。[1]

そこで、転勤があっても在宅で続けられ、医療の知識を生かせる仕事として、Webライターを始めたといいます。投稿の時点で始めて6か月で、書けずに苦しむ日もある一方、思っていた以上に充実していると書いています。[1]

家族の転勤をきっかけに、場所を選ばない仕事を選んだ例です。案件の数、収入、契約の形、働く時間は書かれていません。夫の賛成や家計など、個別の条件もあります。2023年11月の投稿です。

事例2:独学とエージェント5社。38社の面接でWebエンジニアに

カズキさん(仮名)は、28歳で医療事務からWebエンジニアに転職したと書いています。大学時代に個人のホームページを作った経験があり、paizaとProgateでHTML、CSS、JavaScriptを学んだそうです。[2]

転職エージェントを5社使い、38社の面接を受けて、3社から内定を得たといいます。年収は転職前の300万円から、転職後は420万円になったと書いています。一方で、転職したあとも技術の変化に合わせて学び続ける必要があり、未経験の人には負担が大きいとも書いています。[2]

独学で基礎を学び、多くの面接を受けて移った例です。面接の数、内定、年収は本人の申告です。広告を多く含む転職メディアに載った名前を出していない体験で、ページには2025年9月の更新日だけが表示され、初めての公開日は分かりません。

事例3:医療事務、書店員を経て上京。スクールで学び広告代理店へ

赤田さんは、新卒で医療事務に就き、引っ越しで退職したあと、書店員を経て上京したと答えています。デザインの仕事がしたいという思いから、スクールで学び、学んでいるあいだは区役所で派遣の事務の仕事もしていたそうです。[3]

履歴書や職務経歴書の添削と、ポートフォリオへの意見を受けて、広告代理店に入社したといいます。掲載の時点では、自社サイトのブログの画像やアイキャッチ、Illustratorを使った資料の制作を担当していると答えています。[3]

別の仕事で生活を支えながら学び、書類の添削を受けて就職した例です。スクールと転職エージェントを同じ会社が運営していて、その会社の記事です。応募の数、学んだ期間、年齢、給与は書かれていません。2024年12月の投稿です。

モニターに向かって作業する人の後ろ姿
モニターに向かって作業する様子のイメージ(AI生成画像)

事例4:救急病院の医療事務を続けながら、6か月学んだ

阿部太輝さんは、救急病院の医療事務として、救急で運ばれた患者への対応、電話、カルテの管理などを担当し、休日の少なさと夜勤を負担に感じていたと答えています。[4]

医療事務を続けながら、スクールの6か月のコースで学んだそうです。仕事が忙しく体調を崩しながらも、自宅で学び、講師への質問を使ったといいます。[4]

夜の机でノートPCを開き、ノートに書き込む手元
夜にノートPCとノートで学ぶ様子のイメージ(AI生成画像)

負担の大きい勤務を続けながら学び、自分で就職先を探した例です。卒業後、自分で制作会社を探して就職し、Webデザインを中心にコーディングも担当し、東京の本社のプロジェクトにも参加していると答えています。応募の数、年齢、給与、働き方の形は書かれていません。スクールの卒業生インタビューです。2022年6月の投稿です。

事例5:独学で副業を約3年。進め方を変えて独立

りほさんは、医療事務の正社員を4年経験し、2021年1月ごろから、本や動画、有料の教材でHTMLやCSSなどを独学したと書いています。[5]

2021年10月ごろにココナラで初めての案件を受けましたが、負担が大きかったため、WordPressの既存のテーマを使う制作に方向を変えたそうです。約3年の副業の期間を経て2024年に独立し、ホームページの制作とブログで生計を立てていると書いています。[5]

副業で続けられる進め方を探してから独立した例です。収入の額、案件の数、取引先は書かれていません。医療事務の前にも複数の仕事を経験しています。本人のブログの自己紹介で、有料の教材や公式LINEへの案内があります。2025年5月の投稿です。

事例6:37歳で退職。約1年の転職活動で、補助スタッフとして採用

ももさんは、長く医療事務として働いたあと、37歳で退職したと書いています。学生時代にデザインの専門学校に通った経験があり、デザイナーになるのがずっと夢だったそうです。[6]

約1年の転職活動のあと、未経験可のWebデザイン事務所の補助スタッフの求人に応募して、採用されたといいます。新しい仕事と体力の面で苦労し、後悔したこともあったそうです。掲載の時点では事務の雑用が中心で、打ち合わせにも同行しながら、正式なデザイナーを目指していると書いています。[6]

補助スタッフとしてデザインの職場に入った例で、デザイナーとして働いているという話ではありません。配偶者の収入で転職活動の期間を支えられたという個別の条件があります。転職サービスの広告を含む読者投稿のメディアへの投稿で、ページに公開日の記載はありません。

6人の体験から編集部が整理した、医療事務からWebに移るときに見えた点

6人の記事を並べると、次の3つの点が見えてきます。これは編集部が整理したもので、6人全員がすべてに触れているわけではありません。また、この6人から、どの進め方がうまくいくかという因果は分かりません。

  • 勤務の負担や家族の事情が、きっかけとして書かれていた:事例4は休日の少なさと夜勤、事例1は夫の転勤を挙げています。[1][4]
  • 働きながら学んだ人と、辞めてから移った人がいた:事例4は医療事務を続けながら学び、事例3は派遣の事務をしながらスクールで学んでいます。事例5は独学を始めたあと約3年の副業の期間を経ていますが、学び始めたときの勤め先は記事から分かりません。事例6は退職後に約1年の転職活動をしています。[3][4][5][6]
  • 入った先の仕事の範囲は、人によって違った:事例2はWebエンジニア、事例4はWebデザインとコーディング、事例3はブログの画像や資料の制作、事例6は補助スタッフとして事務が中心でした。[2][3][4][6]

同じく医療や事務の仕事から移った人の体験は薬剤師からWeb・ITの仕事を始めた6人の体験は?きっかけ・学び方・今の働き方を整理、事務職からWebデザイナーになった4人の体験は?学び方・応募の数・内定までを整理でまとめています。

医療事務からWebに移る前に確かめたい5つのこと

ここからは、6人の体験を参考に編集部が整理した確認項目です。6人がこの5つを勧めているわけではありません。

医療事務からWebに移る前に確かめたい5つのこと:目指す仕事、働き方の形、学ぶ時間、見せられる作品、生活費と収入の見通し
5つの確認のまとめ(編集部作成)
  1. 目指す仕事:Webデザイナー、エンジニア、ライターなど、どの仕事を目指すかを決めます。
  2. 働き方の形:会社に入るか、在宅やフリーで働くかを考えます。家族の事情で働く場所が変わる可能性があるかも確かめます。
  3. 学ぶ時間:シフトや残業のある働き方のなかで、学ぶ時間をどれだけ取れるかを考えます。
  4. 見せられる作品:応募や営業のときに見せられる作品やポートフォリオを、どう作るかを考えます。
  5. 生活費と収入の見通し:辞めてから学ぶ場合や、補助の仕事やフリーで始める場合に、収入が少ない時期をどう乗り切るかを考えます。

スクールや職業訓練のあとの仕事探しはWebスクール・職業訓練を終えた7人の仕事探しは?、入社後の戸惑いはWebデザイナーに転職後のギャップ|未経験で入社した6人の1年目と乗り越え方で紹介しています。

よくある質問

医療事務からWebの仕事に移った人は、どんな仕事に就きましたか?

今回の6人では、Webエンジニア(事例2)、広告代理店でのブログの画像や資料の制作(事例3)、制作会社でのWebデザインとコーディング(事例4)、フリーランスのWebデザイナー(事例5)、Webデザイン事務所の補助スタッフ(事例6)、Webライター(事例1)でした。

どうやって学びましたか?

スクール(事例3・4)、paizaやProgate、本や動画、有料の教材での独学(事例2・5)でした。事例4は医療事務を続けながら学んでいます。事例5は約3年の副業の期間を経ていますが、学び始めたときの勤め先は記事から分かりません。事例1・6は、学び方について詳しく書いていません。

どのくらい応募しましたか?

数を書いていたのは事例2(38社の面接、内定3社)です。事例4は自分で制作会社を探し、事例6は約1年の転職活動をしていますが、応募の数は書かれていません。どれも本人の申告で、一般的な目安にはなりません。

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