薬剤師からWebやITの仕事を始めた6人の記事を確認すると、きっかけとして書かれていたのは、キャリアの限界や在宅で働きたい思い、シフト制や調剤の仕事への違和感、電子カルテの入れ替えでExcelを使った経験、会社員としての疲れなどでした。今の仕事は、フリーランスのWebデザイナー、EC会社のデザイナー、IT企業のテストエンジニア、医療の記事を書くWebライターに分かれています。薬剤師を続けながら、副業でライターをしている人もいます。
この記事では、6人のきっかけ、学び方、最初の仕事、今の働き方を整理します。6人のうち2人はスクールの卒業生インタビューで、ほかにも本人の有料記事への案内などがあり、うまくいった人の例が選ばれやすい面があります。経歴や応募の数は本人の申告で、確認はしていません。
- 薬剤師からWeb・ITの仕事を始めた6人のきっかけ
- 学び方と、最初の仕事の受け方
- 今の仕事と、働き方で本人が挙げた良い点・大変な点
- 移る前に確かめたい5つのこと
- 結論:6人の体験の比較
- 事例1:薬剤師10年以上。知人の紹介で薬局のチラシから
- 事例2:受講中に友人のホームページを制作。交流会での営業で3社と契約
- 事例3:200社以上に書類を出し、約12社の面接。EC会社のデザイナーに
- 事例4:電子カルテの入れ替えがきっかけ。病院薬剤師8年からテストエンジニアに
- 事例5:薬剤師を続けながら3年。医療の記事を書くライターに
- 使える時間と学び方を、無料Zoom相談で整理する
- 事例6:2024年4月に初受注。医療のSEO記事で1年、会社員のころより稼げず
- 6人の体験から編集部が整理した、薬剤師からWebの仕事で見えた点
- 薬剤師からWebの仕事に移る前に確かめたい5つのこと
- よくある質問
- 自分に合う仕事と学び方を相談する
- 参照した記事
結論:6人の体験の比較
6人の記事を一覧にしました。本人の投稿か、本人の回答が分かれたインタビューです。
| 事例 | 薬剤師の経験と、きっかけ | 学び方と最初の仕事 | 今の仕事(記事の時点) |
|---|---|---|---|
| 事例1 | 10年以上。キャリアの限界と、在宅で創作する働き方への希望 | Webデザインを学び、知人の紹介で薬局向けのチラシを初受注 | Webマーケティング会社のデザイナーを経て、フリーランス |
| 事例2 | ドラッグストアで約4年。シフト制や調剤の仕事への違和感 | 講座を受け、受講中に友人のホームページを制作 | フリーランスのWebデザイナー。3社と業務委託の契約 |
| 事例3 | 調剤薬局の薬剤師。以前からチラシやWebサイトなどの創作に関心があり、医療職を続けながら少しずつ始めるのは難しいと感じて辞めた | 修了後に約2か月でポートフォリオを作り、200社以上に書類を出して約12社の面接 | EC会社の社内のデザイナー |
| 事例4 | 病院で8年。電子カルテの入れ替えでExcelを使った経験から、医療とITの橋渡しを志した | 30代で未経験から転職(学び方や応募の数は記載なし) | IT企業のテストエンジニアで2年 |
| 事例5 | 約10年(管理薬剤師の経験あり)。会社員としての疲れから副業を試した | 文章を整える作業が続いたため、Webライターを始めた | 薬剤師を続けながら、医療の記事を書くライター(3年) |
| 事例6 | 調剤薬局の薬剤師。30代半ばまでビジネスの経験が少なかった | 2024年4月に初受注 | 医療のSEO記事や事業の支援。常に2〜3社とやり取り |
6人とも本人の投稿か、本人の回答が分かれたインタビューで、本文を確認しました。経歴、応募の数、契約は本人の申告で、確認はしていません。事例2・3はスクールの卒業生インタビュー、事例1は本人の有料記事やワークシートへの案内があり、事例4は本人の発信への案内があり、うまくいった人の例が選ばれやすい面があります。6人は公開記事から選んだ例です。
事例1:薬剤師10年以上。知人の紹介で薬局のチラシから
筆者は薬剤師として10年以上働いた30代半ばで、キャリアの限界を感じ、在宅で創作する働き方を望んでWebデザインを学んだそうです。最初の仕事は、知人の紹介で受けた薬局向けのチラシだったと書いています。[1]
その後、Webマーケティング会社にWebデザイナーとして転職し、クラウドソーシングも使って実務の経験を積み、フリーランスとして独立したといいます。[1]
知人の紹介で受けた仕事から始め、会社での実務を経て独立した例です。収入、学習期間、応募の数は書かれていません。記事には本人の有料記事やワークシートへの案内があります。2025年4月の投稿です。
事例2:受講中に友人のホームページを制作。交流会での営業で3社と契約
すずゆりさんはドラッグストアの薬剤師を約4年経験し、シフト制や調剤の仕事への違和感からWebデザインの講座を受けたと答えています。[2]
受講中に友人のホームページを作り、オフ会での情報集めと人脈づくり、対面の交流会での営業を経て、インタビューの時点では3社と業務委託の契約を結び、ホームページやLP、行政に関する仕事を担当していると話しています。[2]
受講中の制作から始め、対面での人脈と営業で仕事を広げた例です。年齢と収入は書かれていません。スクールの運営会社の受講生インタビューです。2025年10月の投稿です。

事例3:200社以上に書類を出し、約12社の面接。EC会社のデザイナーに
吉田加奈子さんは、幼いころからチラシやWebサイトなどの創作に関心があり、大学時代にはスライドづくりに没頭したそうです。医療職を続けながら少しずつデザインを始めるのは難しいと感じ、調剤薬局の薬剤師をいったん辞めて踏み出したと答えています。Webデザインを学び、修了したあと2か月ほどでポートフォリオをコーディングしたそうです。[3]
書類を200社以上に出して約12社の面接に進み、スクールの求人サービスを通じて、ECサイトを運営する会社の社内のデザイナーに転職したと話しています。[3]
多くの応募を重ねて、会社のデザイナーになった例です。年齢と給与は書かれていません。スクールの公式サイトの卒業生インタビューで、説明会への案内があります。2026年7月の投稿です。
事例4:電子カルテの入れ替えがきっかけ。病院薬剤師8年からテストエンジニアに
筆者は病院の薬剤師を8年経験し、電子カルテの入れ替えのときに、Excelでデータを整え、進み具合を見えるようにした経験から、医療とITの橋渡しを志したそうです。30代で、未経験から転職したと書いています。[4]
記事の時点では、IT企業のテストエンジニアとして2年働き、土日の休みとテレワークを得た一方で、学習の負担や在宅勤務の孤独もあると書いています。[4]
薬剤師の仕事のなかでITに触れた経験から、IT企業に移った例です。採用の経路、学習の期間、応募の数、給与は書かれていません。記事には本人の発信への案内がありますが、有料サービスの販売は見当たりませんでした。2026年2月の投稿です。
事例5:薬剤師を続けながら3年。医療の記事を書くライターに
筆者は薬剤師を約10年、管理薬剤師の経験もあり、会社員としての疲れをきっかけにいくつかの副業を試したそうです。文章を整える作業が続いたため、Webライターを始めたと書いています。[5]
3年間で、薬剤師のキャリアの記事、薬の解説、医療の広告や薬機法のチェックなどをしてきたといいます。今も薬剤師として働いているため、使える時間に限りがあり、予定の管理が大切だとも書いています。[5]
薬剤師を辞めずに、副業で医療の知識を生かして書いている例です。収入や契約の条件は書かれていません。2026年4月の投稿です。

事例6:2024年4月に初受注。医療のSEO記事で1年、会社員のころより稼げず
筆者は調剤薬局で薬剤師として働き、30代半ばまでビジネスの経験が少なかったと書いています。2024年4月に初めての仕事を受けてから1年間、医療のSEO記事や事業の支援をしてきたそうです。[6]
公的な資料や論文の調べものに苦労しながら経験を重ね、仕事がまったくない時期はなく、常に2〜3社とやり取りしていたといいます。一方で、会社員のころより稼げておらず、孤独も感じると書いています。[6]
仕事は途切れなかったが、収入は会社員のころに届いていない例です。金額は書かれていません。いつ薬剤師を辞めたか、今も薬剤師を続けているかは、本文からは分かりません。2025年5月の投稿です。
6人の体験から編集部が整理した、薬剤師からWebの仕事で見えた点
6人の記事を並べると、次の3つの点が見えてきます。これは編集部が整理したもので、6人全員がすべてに触れているわけではありません。また、6人の記事だけで、薬剤師からWebの仕事への移り方を断定することはできません。
- 薬剤師の知識や経験を生かした人がいた:事例1は最初の仕事が薬局向けのチラシ、事例5・6は医療の記事、事例4は電子カルテの入れ替えの経験からITに進んでいます。[1][4][5][6]
- 会社への就職と、フリーランスや副業に分かれた:事例3・4は会社に就職し、事例1は会社を経て独立、事例2はフリーランス、事例5は薬剤師を続けながらの副業で、事例6は医療の記事と事業の支援をしています。[1][2][3][4][5][6]
- 移ったあとの大変さに触れた人がいた:事例4は学習の負担と在宅勤務の孤独、事例6は会社員のころより稼げないことと孤独を挙げています。[4][6]
看護師からWebの仕事を始めた人の体験は看護師からWebの仕事を始めた6人の体験は?、保育士から移った人の体験は保育士からWebの仕事に移った8人の体験は?でまとめています。
薬剤師からWebの仕事に移る前に確かめたい5つのこと
ここからは、6人の体験を参考に編集部が整理した確認項目です。6人がこの5つを勧めているわけではありません。

- 目指す働き方:会社への就職か、フリーランスか、薬剤師を続けながらの副業かを確かめます。
- 生かせる知識:薬や医療の知識を生かせる仕事(医療の記事、薬局の制作物など)があるかを確かめます。
- 収入の変化:薬剤師のころと比べて、収入がどう変わりうるかを確かめます。
- 学ぶ時間と方法:働きながら学ぶか、辞めてから学ぶか、スクールか独学かを確かめます。
- 働く環境:在宅勤務の孤独や、学び続ける負担を、自分がどう受け止めるかを確かめます。
Webデザイナーとして入社したあとの体験はWebデザイナーに転職後のギャップ|未経験で入社した6人の1年目と乗り越え方、職業訓練やスクールを終えた人の仕事探しはWebスクール・職業訓練を終えた7人の仕事探しは?で紹介しています。
よくある質問
薬剤師からWebの仕事を始めた人は、なぜ始めましたか?
今回の6人では、キャリアの限界と在宅で働きたい思い(事例1)、シフト制や調剤の仕事への違和感(事例2)、電子カルテの入れ替えでの経験(事例4)、以前からの創作への関心と、医療職を続けながら始めるのは難しいと感じたこと(事例3)、会社員としての疲れ(事例5)が書かれていました。事例6はきっかけを書いていません。
薬剤師の経験は生かせましたか?
事例1は最初の仕事が薬局向けのチラシで、事例5は薬の解説や薬機法のチェック、事例6は医療のSEO記事をしていました。事例4は電子カルテの入れ替えの経験からITの仕事に進んでいます。
薬剤師からWebの仕事に移ると、収入はどうなりましたか?
6人の記事からは言えません。収入の額を書いた人はいませんでした。事例6は、会社員のころより稼げていないと書いています。
参照した記事
- [1] 30代薬剤師→Webデザイナーへ|私が異業種転職を決意した理由(note)。本文を確認。公開日:2025年4月16日。本人の投稿。有料記事への案内あり。
- [2] 【体験談】薬剤師からフリーランスWebデザイナーへ!人気Webデザイナーが行っている営業方法とは?(スクールの運営サイト)。本文を確認。公開日:2025年10月14日。受講生インタビューで、本人の回答部分を参照。
- [3] 薬剤師→Webデザイナーに転職!未経験・異業種からでもキャリアチェンジできた理由【卒業生インタビュー】(スクールの公式サイト)。本文を確認。公開日:2026年7月9日。卒業生インタビューで、本人の回答部分を参照。
- [4] 【自己紹介】8年続けた病院薬剤師を辞めて、未経験でITエンジニアへ。「薬」ではなく「アプリ」で現場を救いたいと思った理由(note)。本文を確認。公開日:2026年2月14日。本人の投稿。
- [5] 【現役薬剤師がライターをやってみた】医療記事ってどんなことを書くの?3年続けてわかったこと(note)。本文を確認。公開日:2026年4月17日。本人の投稿。
- [6] 薬剤師→ライター1年目のリアル。大変だったけど、やってよかった!(note)。本文を確認。公開日:2025年5月8日。本人の投稿。

