看護師からWebの仕事を始めた6人の体験は?始めた理由・最初の収入・その後の働き方を整理

夕方の自宅のダイニングテーブルでノートパソコンに向かう大人の後ろ姿 キャリア・転職

看護師からWebの仕事を始めた6人の記事を確認すると、始めた理由は、夜勤で子どもと過ごせないこと、給与や体力の将来への不安、体調のことなど、さまざまでした。Webの仕事の形も、制作会社への転職、フリーランス、看護の仕事を続けながらの副業と分かれていました。副業で始めた人の最初の収入は、1件172円(手数料を引いた額)、最初の月の合計580円、最初の月は0円と、小さな金額から始まっていました。一方で、副業からフリーランスになったあと、看護師に戻った人もいます。

この記事では、看護師からWebの仕事を始めた6人が、なぜ始め、どう学び、最初の仕事や今の働き方がどうなったかを整理します。金額や時間は本人の申告です。2人はスクールや個人が載せたインタビューで、成功例に偏る面があります。2人は始めて間もない時期の記録です。

この記事で分かること

  • 看護師からWebの仕事を始めた6人の、始めた理由
  • 勤務と両立しながら学んだ時間と、学び方
  • 最初の仕事の金額と、記事の時点の働き方
  • 看護の仕事をしながら始める前に確かめたい5つのこと

結論:6人の体験の比較

6人の記事を一覧にしました。どの例も本人の記載または発言です。

事例 始めた理由・状況 学び方・最初の仕事 記事の時点(本人の記載)
事例1 27歳の看護師。友人にIllustratorを教わったのがきっかけ 独学でコーディングにつまずき、スクールへ。勤務中は週15〜20時間 Web制作会社でデザインの補助(転職)
事例2 看護師歴21年、43歳。持病のため大学病院を退職 ハローワークで職業訓練を知り、翌日に応募 フリーランスのWebデザイナー。最初の仕事や収入は書かれていない
事例3 週4日・9時〜14時のパート看護師。給与と体力の将来に悩む noteを10本、SEOと薬機法を独学。クラウドワークスに15件応募 副業1か月目の収益は0円。2件で面接に進んだ
事例4 育児休業中の看護師 プロフィールに看護師の経験年数などを書き、初心者向けの仕事に応募 最初の仕事は契約220円、手数料を引いて172円。2件で合計258円
事例5 体調をくずし、病院から施設の看護師へ。給与が減った 約37万円のノーコードの講座。3か月目に3ページ1万5千円の初案件 副業で2024年に99万円以上。独立したが、看護師に戻った
事例6 夜勤で2歳の子の成長を見られない。看護管理職への道も厳しかった プログラミングなどを試し、少し収益が出たWebライターへ 最初の月は580円。記事の時点では朝4〜7時に執筆

事例1はスクールの運営サイトのインタビュー、事例2は本人の事業サイト、事例3〜5は本人のnote、事例6はnoteに載った個人のインタビューで、本人の回答や記載の部分を確認しました。金額・時間は本人の申告で、独自には確認していません。事例1はスクールの卒業生紹介、事例6は成功した人を選んだインタビューで本人の事業への案内があり、強い宣伝の面があります。事例3・4は始めて間もない時期の記録です。事例5の記事は、当サイトのほかの記事でも参照しています。

事例1:27歳の看護師。独学でつまずき、スクールで学んで制作会社へ

森定さんは、スクールに入ったとき27歳の看護師でした。友人にIllustratorを教わったことをきっかけに独学を始めましたが、コーディングでつまずき、3つのスクールの説明を聞いて、質問のしやすさや通いやすさから入学を決めたと話しています。[1]

看護師として働いているあいだは、仕事のあと、夜勤の前、休みの日に週4回ほど通い、週15〜20時間学んだそうです。退職したあとは週20時間以上学びました。記事の時点ではWeb制作会社で、Figmaを使ったデザインの補助を担当していると話しています。[1]

夜勤のある勤務の合間に学び、退職してから学ぶ時間を増やして転職した例です。応募した数、転職までの期間、給与、雇用の形は書かれていません。スクールの運営会社が載せた卒業生の紹介で、強い宣伝の面があります。2024年11月の公開です。

事例2:看護師歴21年、43歳で職業訓練へ。医療の情報を届けたい

松岡由紀子さんは、26歳で持病が分かり、休職をはさみながら看護師を続けてきましたが、2020年に体調のため大学病院を退職したと書いています。看護師歴は21年、当時43歳で、パソコンは簡単な資料を作れる程度だったそうです。[2]

ハローワークで職業訓練を知り、Webデザイナーという仕事を調べて、翌日に訓練校に応募したといいます。患者や家族に、医療や介護の情報を分かりやすく届けたいという看護師のころの思いも、きっかけになったそうです。記事の時点では、未経験から転身したフリーランスのWebデザイナーとして仕事をしていると書いています。[2]

体調のことで病院を辞めたあと、職業訓練で学び直した例です。最初の仕事、仕事を始めるまでの期間、収入は書かれていません。本人の制作サービスにつながるサイトの記事です。2021年2月の公開で、2026年6月に更新されています。

図形だけのWebページ風デザインをタッチペンで修正する手元
タッチペンでデザインを直す様子のイメージ(AI生成画像)

事例3:パートの看護師。1か月で15件応募し、収益は0円

まゆさんは、総合病院の急性期の病棟で、週4日・9時〜14時に働くパートの看護師です。育児と夫の仕事を考えて常勤からパートに変えたものの、給与と、これからの体力の負担に悩み、Webライターの副業を選んだと書いています。[3]

始めて1か月で、noteを10本書き、ネットやYouTube、本でSEOの記事の書き方と薬機法を学び、Xを毎日更新して、クラウドワークスで15件応募したそうです。保育園のお迎えまでの時間や、子どもが寝たあとを使いましたが、1か月目の収益は0円でした。2件は面接に進み、そのうち1件では記事を書く段階まで進んだといいます。[3]

医療の知識に関わる薬機法も学びながら、最初の1か月で応募を重ねた例です。始めて1か月の途中の記録で、その後の収益や続けたかは分かりません。プロフィールにはブログや副業のテンプレートの案内があります。2026年3月の投稿です。

事例4:育休中の看護師。最初の報酬は172円

白凪レオさんは看護師で、記事の時点では11月まで育児休業中だと書いています。1年以上前に登録したままだったクラウドワークスのプロフィールに、年齢、職業、看護師の経験年数、育休中であることを書き、実績0件の状態で初心者向けの仕事に応募したそうです。[4]

最初の応募には返事がありませんでしたが、別の仕事を納品し、契約220円から手数料を引いた172円を受け取りました。そのあと、ライティングの資料を読んで課題に答える仕事でも、手数料を引いて86円を受け取り、2026年7月13日〜22日に2件を終えて、合計258円になったといいます。[4]

看護師の経験をプロフィールに書き、ごく小さな仕事から始めた例です。始めたばかりの少額の作業2件の記録で、ふつうの記事の単価や、続けて受ける仕事を示すものではありません。連載の形の記事です。2026年9月の投稿です。

夜のリビングでノートパソコンのキーボードを打つ手元
夜のリビングで文章を書く様子のイメージ(AI生成画像)

事例5:施設の看護師をしながら副業で99万円以上。独立したが看護師に戻った

きらりさんは、忙しさから体調をくずし、12年勤めた病院から施設の看護師に転職しました。減った給与を補うため、約37万円のノーコードのWeb制作の講座に入ったそうです。3か月目にクラウドソーシングで3ページ1万5千円の最初の仕事を受け、半年以内に2件を受けたといいます。[5]

副業を2年以上続けて月5万円ほどを保ち、本人の申告では、2024年に複数のサービスの合計で99万円以上を得ました。看護師を辞めてフリーランスになりましたが、収入の約6割を占めていた取引先から連絡が途絶え、1日20件以上の提案、仕事の波、取引先の返事待ちによる作業や入金の遅れに疲れ、看護師に戻ったそうです。今も時々Webの仕事を受けるものの、生活の中心にはしないと書いています。[5]

副業では続いたが、独立したあと1つの取引先に頼っていたことで崩れ、看護の仕事に戻った例です。受講料、案件の金額、収入、取引先の内訳は本人の申告です。タイトルは100万円ですが、本文の記載は99万円以上です。2026年3月の投稿です。

事例6:夜勤で子どもの成長を見られず。最初の月は580円、今は朝4時から書く

西川しょうたさんは、看護の管理職を目指す先の厳しさと、夜勤で当時2歳の子どもの成長を見られないことから、ほかの仕事を考えたと答えています。プログラミング、せどり、ブログを試したあと、少し収益が出たWebライターに力を入れたそうです。[6]

最初の月の収入は580円で、時給にすると100円未満だったといいます。仕事がないことと、書いても収益にならないことが苦しかったそうです。その後、相手の反応を見て直していくやり方に変え、記事の時点では朝4時から7時に執筆や記事のチェックをして、子どもの予定に合わせて仕事をしていると答えています。[6]

いくつかの副業を試し、収益が出たWebライターに絞った例です。記事のタイトルや導入には高い月収の記載がありますが、本人の回答で内訳や期間を確かめられないため、この記事では使いません。成功した人を選んだインタビューで、本人の事業への案内があります。2026年2月の公開です。

6人の体験から編集部が整理した、看護師からWebの仕事で見えた点

6人の記事を並べると、次の3つの点が見えてきます。これは編集部が整理したもので、6人全員がすべてに触れているわけではありません。また、6人の記事だけで、看護師からWebの仕事に移る条件を断定することはできません。

  • 始めた理由は勤務の形と生活:事例6は夜勤で子どもと過ごせないこと、事例3は給与と体力の将来、事例2・5は体調を理由に挙げています。[2][3][5][6]
  • 副業の最初の収入は小さかった:事例4は1件172円、事例6は最初の月580円、事例3は最初の月0円でした。事例5の最初の仕事は1万5千円で、約37万円の講座を受けたあとでした。[3][4][5][6]
  • 看護の経験を生かそうとした人がいる:事例2は医療や介護の情報を届けたいと考え、事例3は薬機法を学び、事例4はプロフィールに看護師の経験年数を書いていました。[2][3][4]

事例5のように、独立したあと看護師に戻った人もいました。副業から独立した人の体験は副業からフリーランスとして独立した7人の体験は?、子育て中に学んだ人の体験は子育て中にWebスキルを学んだ7人の体験は?でまとめています。

看護の仕事をしながらWebの仕事を始める前に確かめたい5つのこと

ここからは、6人の体験を参考に編集部が整理した確認項目です。6人がこの5つを勧めているわけではありません。

看護の仕事をしながらWebの仕事を始める前の5つの確認:勤務とのやりくり、体力と体調、看護の経験の生かし方、学び方と費用、収入と看護に戻る道
5つの確認のまとめ(編集部作成)
  1. 勤務とのやりくり:夜勤やシフトの合間に、週に何時間学べるかを考えます。
  2. 体力と体調:勤務と学習を重ねても体調をくずさないか、休む時間を残せるかを考えます。
  3. 看護の経験の生かし方:医療や介護の知識を、記事や制作のテーマにできるかを考えます。
  4. 学び方と費用:独学、職業訓練、スクールのどれで学ぶか、費用と期間を比べます。
  5. 収入と看護に戻る道:最初は収入が小さいことをふまえ、看護の仕事をどこまで続けるかを考えます。

Webデザイナーに転職したあとの体験はWebデザイナーに転職後のギャップ|未経験で入社した6人の1年目と乗り越え方、副業をやめた人の体験はWebデザインの副業やフリーランスをやめた・立ち止まった5人の体験は?で紹介しています。

よくある質問

看護師がWebの副業を始めて、最初はいくら稼げましたか?

今回の6人では、事例4は1件172円(手数料を引いた額)、事例6は最初の月580円、事例3は最初の月0円でした。事例5の最初の仕事は1万5千円で、約37万円の講座を受けたあとでした。どれも本人の申告です。

夜勤がある中で、どうやって学んでいましたか?

事例1は、仕事のあと、夜勤の前、休みの日に週4回ほどスクールに通い、週15〜20時間学んでいました。事例3は保育園のお迎えまでの時間や子どもが寝たあと、事例6は記事の時点で朝4時から7時を使っています。

看護師に戻った人もいますか?

事例5は、副業から独立したあと、収入の多くを占めていた取引先から連絡が途絶え、提案や仕事の波に疲れて看護師に戻りました。今も時々Webの仕事を受けるものの、生活の中心にはしないと書いています。

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