Webライターをやめた6人の体験は?続かなかった理由と単価・時給、その後を整理

夜の自宅で、文章作成画面をぼかして表示したノートパソコンの前で手を止めて考える大人の後ろ姿 キャリア・転職

Webライターを始めたものの、文字単価が上がらない、執筆以外の作業が多い、寝る時間が削られる。そんな状況で「このまま続けていいのか」と迷っている人もいるでしょう。そこで、Webライターをやめた、または一旦やめた6人が、自分で書いた体験記事を確認しました。

先に結論をいうと、6人がやめた理由は一つではありませんでした。時給に直すと低かった、執筆以外の作業が多かった、睡眠や家族の時間を削っていた、仕事が減った、案件探しが難しくなった、書きたいものとの違いを感じた、とそれぞれ違います。やめたあとも、資格を活かした仕事、会社員や工場の正社員、事務の仕事、自分のnoteでの発信など、道はさまざまでした。ただし、これは6人の個別の体験で、Webライター全体の状況を示すものではありません。

この記事で分かること

  • Webライターをやめた6人が書いた、やめた理由
  • 本人が書いた単価・時給・期間(時期つき)
  • 一旦やめた人と、別の仕事に移った人の違い
  • 続けるか迷ったときに確認したいこと

Webライターをやめた6人の概要

今回確認したのは、本人がWebライターをやめた経緯を書いた記事です。続けた期間は3か月から7年まで幅があります。

事例 状況(本人の記載) やめた理由 その後
事例1 40代で採用され、生活雑誌のWebライターを7年 自分が感じたことを自由に書きたい気持ちとの違い 50代でやめ、noteでエッセイや短編を書く
事例2 開業した行政書士。未経験から挑戦 執筆以外の作業が多い。文字単価1.3円、初回の振込は3か月後に約3,000円 3か月でやめ、資格を活かす活動へ
事例3 30代半ばの専業主婦。子どもの就寝後に低単価の案件 午前2時まで作業する日が多く、健康診断をきっかけに健康を優先 一旦やめた。幼稚園入園後に再検討の余地
事例4 39歳でフリーランスのWebライターに(2024年) 本人の体感で2025年半ばから仕事が明らかに減った 41歳で工場系の正社員に
事例5 会社員(営業)と並行(2022年) 3か月で時給換算約410円。本業・家族との時間、寝不足 3か月でやめ、経験をnoteなどに活かす
事例6 フリーランス5年(終盤は動画編集も) クラウドソーシングで勧誘や本人が不審と判断する募集が増えた 在宅の事務のアルバイトへ

6人とも本人が公開したnoteの本文を確認しました(事例4・5は無料公開部分のみ)。単価・時給・健康の状態は本人の申告で、明細や診断書などでの確認はしていません。事例4・5は有料記事への導線があり、事例2は本人の活動紹介を含みます。やめた体験を発信する人が選んで書いている点にも注意してください。なお、事例5の筆者は、SNS運用代行の副業をやめた人の体験でも紹介している人と同じ人です。同じnoteアカウントの別の投稿どうしで年齢の記載が合わず(2022年8月に38歳/2026年4月の投稿で40歳)、別の投稿では収入や時給の数字も記事内で食い違っています。そのため、この筆者の年齢は記載せず、数字は本人の申告として慎重に扱っています。

事例1:7年続けたあと、書きたいものとの違いでやめた

筆者は40代のとき、10社以上に応募して生活雑誌のWebライターに採用され、美容とお金の分野を担当して7年間執筆しました。仕事はよい経験だったとしつつ、自分が感じたことを自由に書きたいという気持ちとの違いから、50代の春に出版社のWebライターを卒業したといいます。[1]

その後は、noteで日常のエッセイや短編を書くようになりました。収入や案件の条件は書かれていません。[1]

この例は、仕事としては続けられていても、書きたいものとの違いでやめたケースです。お金や時間以外の理由もあることが分かります。

事例2:執筆以外の作業が多く、初回の振込は約3,000円

筆者は行政書士として開業したあと、法律やお金の知識を活かせる収入源として、未経験からライターの案件に応募し、オンライン面接を経て採用されました。[2]

しかし本人によると、企画の提案、審査待ち、表現や情報の新しさの確認、請求など、執筆以外の作業が多かったといいます。文字単価は1.3円、1本あたり約3,000〜4,000円で、初めての振込は3か月後に約3,000円でした。資格の条件から署名つきの実績にもならず、3か月でやめて、専門の資格を活かせる活動に軸を移しています。[2]

書くこと以外にかかる時間も見ておく必要がある例です。金額は本人の申告で、媒体や時期によって違います。

自宅の机で、ノートパソコンの横に電卓とノートを置き、報酬と作業時間を計算する手元
報酬と作業時間を照らし合わせるイメージ(AI生成画像)

事例3:午前2時までの作業が続き、健康を優先して一旦やめた

筆者は30代半ばの専業主婦で、自宅で子どもを見ながら家事をこなし、子どもが寝たあとに低単価の案件に取り組んでいました。納期に合わせて午前2時まで作業することが多く、報酬はほとんどない状態と寝不足が続いたといいます。[3]

健康診断で指摘を受けたことをきっかけに、健康を優先してライティングを一旦やめました。やめたあとは早く寝て運動するようになり、本人によると体のしんどさやストレスが減ったそうです。なお、本人も、寝不足が検査結果の原因とは限らないと書いています。子どもが幼稚園に入ったあとに、もう一度考える余地があるとも書いています。[3]

この例は完全にやめたのではなく、一旦休んだケースです。続けるかやめるかの二択だけでなく、休むという選択肢もあることが分かります。

事例4:仕事が減り、41歳で工場の正社員に

筆者は2024年、39歳でフリーランスのWebライターになり、SEO記事、記事の確認、事実確認、サイト運営の支援などを約2年担当しました。AIのツールも使っていましたが、本人の体感では2025年半ばから、ライティングやメディア運営支援の仕事が明らかに減り、生活できないと判断して、41歳で工場系の正社員になりました。[4]

仕事が減った理由とAIの広がりとの関係は本人の見立てで、この記事では確かめられません。記事の後半は有料で、無料公開部分だけを根拠にしています。[4]

仕事の量が変わったときに、別の働き方に切り替えた例です。市場全体の傾向として読むことはできません。

事例5:3か月で89件提案し、時給換算約410円でやめた

筆者は2022年8月、メーカーの営業の仕事をしながらWebライターを始めました。家計簿アプリを見返した本人の申告では、3か月で89件提案して17件受注し、合計27,400円、かけた時間は約67時間、時給に換算すると約410円でした。[5]

低単価の案件、本業や家族との時間の配分、寝不足を問題に挙げて、3か月目でやめています。その後は、ライティングの経験をnoteの記事やAIを使ったライティングの代行に活かしたと書いています。[5]

件数・金額・時間を記録して判断した例です。記事の後半は有料で、この記事では無料公開部分だけを根拠にしています。

赤い修正線が多く入った文字の読めない印刷原稿を前に、赤ペンを持つ手を止めた大人の手元
修正の多い原稿を前に手を止める場面(AI生成画像)

事例6:5年続けたが、案件を探しにくくなって事務の仕事へ

筆者はフリーのWebライターを長く続け、フリーランスの期間は5年でした。終盤は動画編集も並行していましたが、主に使っていたクラウドソーシングで、勧誘や、本人が詐欺や釣りだと判断する募集が増え、まともな案件を探しにくくなったと感じてやめたといいます。[6]

その後は事務のアルバイトを始め、在宅で働けて給与が安定し、案件探しや納期、将来への不安から解放されて、気持ちが軽くなったと書いています。[6]

長く続けた人でも、案件を探す環境の変化でやめることがある例です。5年間のすべてがWebライター専業だったわけではありません。

明るい昼のカフェ風の机で、白いノートに次に取り組みたいことを書き出す大人の手元
次に取り組みたいことを整理する場面(AI生成画像)

6人の体験から編集部が整理した、やめる判断につながった点

6人の記事を並べると、次の4つが繰り返し出てきます。これは編集部が整理したもので、6人全員がすべてに触れているわけではありません。また、6人の記事だけで、何がやめる原因になったかを断定することはできません。

  • 時間に対する報酬:事例5は時給換算約410円、事例2は初回の振込が約3,000円、事例3も報酬がほとんどない状態だったと書いています。[2][3][5]
  • 睡眠や家族の時間:事例3は午前2時までの作業、事例5は本業・家族との時間と寝不足を挙げています。[3][5]
  • 仕事の量や探しやすさの変化:事例4は仕事が減ったと感じ、事例6は案件を探しにくくなったと書いています。[4][6]
  • 執筆以外の作業や、書きたいものとの違い:事例2は執筆以外の作業の多さ、事例1は書きたいものとの違いを挙げています。[1][2]

反対に、Webライターを続けている人がどれくらいいるか、今の単価がどのくらいかは、この6人の記事からは分かりません。続けている人の体験は未経験からWebライターの副業を始めるには?やWebライターの継続案件はどう判断する?でまとめています。

Webライターを続けるか迷ったときの5つの確認

ここからは、6人の体験を参考に編集部が整理した確認項目です。6人がこの5つを勧めているわけではありません。

Webライターを続けるか迷ったときの5つの確認:時給に直した報酬、執筆以外の作業、睡眠と家族の時間、案件の探しやすさ、ほかの活かし方
5つの確認のまとめ(編集部作成)
  1. 時給に直した報酬:文字単価だけでなく、リサーチや修正も含めた時間で時給に直してみます。
  2. 執筆以外の作業:企画、確認、修正、請求など、書く以外の作業がどれくらいあるかを見ます。
  3. 睡眠と家族の時間:深夜の作業や寝不足が続いていないか。体調がすぐれないときは、休むことも選択肢です。
  4. 案件の探しやすさ:今の探し方で、条件の合う案件が見つかっているか。不審な募集が増えていないか。
  5. ほかの活かし方:資格や本業と組み合わせる、自分の発信に使うなど、書く力を別の形で活かす方法はあるか。

副業そのものをやめた人の体験は副業を辞めた理由は?続かなかった3人の体験と、その後を整理、動画編集をやめた人の体験は動画編集の副業をやめた4人の体験も参考になります。

よくある質問

Webライターは稼げないのですか?

今回の6人のうち、時給換算約410円(事例5)や初回の振込約3,000円(事例2)と書いた人がいます。ただし、これは本人が受けた案件と時期の数字で、すべてのWebライターに当てはまるものではありません。7年続けた人(事例1)もいます。

AIの影響でWebライターの仕事は減っていますか?

今回の事例4は、本人の体感として2025年半ばから仕事が減ったと書いています。ただし、AIとの関係は本人の見立てで、この記事では市場全体の傾向は確かめられません。

やめずに一旦休むこともできますか?

今回の事例3は、健康を優先して一旦やめ、状況が変わったら再検討する余地を残しています。続けるか、やめるかだけでなく、休むという選択肢もあります。

参照した本人記事

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