Webスクールを途中でやめた5人の体験は?退会した理由とその後、やめる前の確認点を整理

夕方の自宅で閉じたノートパソコンを前に窓の外を見ながら考える大人の後ろ姿 キャリア・転職

Webスクールに申し込んだものの、動画を開く日が減ってきた、課題が出せないまま止まっている、そもそも学びたいことが変わってきた。そんな状況で「このまま続けるか、やめるか」と迷っている人もいるでしょう。そこで、Webスクールを途中でやめた(退会した)5人が、自分で書いた体験記事を確認しました。

先に結論をいうと、5人がやめた理由は、学ぶ時間がだんだん減った、仕事が忙しくなった、つまずいたところを解決できなかった、学びたいことが変わった、などさまざまでした。やめたあとも、本業の仕事で収入を増やす目的を果たした人、興味のある講座だけは終えてからやめた人、別の分野の勉強に移った人、目標を絞って再入会した人と、その後はそれぞれ違います。ただし、これは5人の個別の体験で、特定のスクールの評価や、受講した人の平均的な姿を示すものではありません。

この記事で分かること

  • Webスクールを途中でやめた5人が書いた、やめた理由とタイミング
  • やめたあと、どうしたか(再入会・別の学び・本業)
  • やめるか迷ったときの5つの確認
  • 途中でやめる前に確認したい契約の条件

Webスクールを途中でやめた5人の概要

今回確認したのは、本人がスクールを途中でやめた(退会した)経緯を書いた記事です。

事例 受講したときの状況(本人の記載) 在籍の期間・費用 やめた理由・その後
事例1 グラフィックデザイナー。30代後半ごろ、Webに仕事を広げるため 5か月。入会金約16万円と月会費1万5,000円 学ぶ時間が減り、本業のイラストの仕事が増えた。収入を増やす目的は本業で達した
事例2 家事と育児をする主婦。初心者 記載なし ソフトの操作でつまずき、チャットの質問では解決しにくかった。3つ目の課題を出さずに退会
事例3 会社員。Webの保守やSNS運用の仕事を担当 2022年3月〜2024年1月 アウトプットが少なく、異動で忙しくなって離れた。のちに目標を絞って再入会
事例4 38歳の会社員で、2人の子どもの母 約1年。ソフトやPCも含め60万円強 Webデザインに興味が続かなかった。ライティングの講座は終えてから退会
事例5 フリーランスやノマドを目指して入会 2023年1月〜2024年2月 留学後に、学びたいことが語学とプログラミングに変わった

5人とも本人が公開したnoteやサイトの本文を確認しました。期間・費用・その後の結果はすべて本人の申告で、独自には確認していません。事例3〜5の3人は、同じ女性向けのオンラインスクール(SHElikes)の受講者で、特定のスクールの体験に偏っています。また、事例2は資格や講座を紹介するアフィリエイトサイトの記事です。事例3はスクールの投稿企画に寄せた記事で、筆者は再入会後にスクールのコミュニティの運営にも関わっています。どの例も、書く人が自分で選んで書いている点に注意してください。

事例1:動画を見る時間が減り、本業が忙しくなって5か月で退会

筆者は長くグラフィックデザインを仕事にしていて、30代後半ごろ、Webにも仕事の幅を広げようとオンラインスクールに入りました。入会金は約16万円で、月会費1万5,000円を5か月払ったといいます。[1]

最初は1時間見ていた動画が、45分、30分、15分と短くなり、教材のページを開く日も減っていきました。コミュニティはチャンネルの多さに圧倒され、参加できたのは2回ほどだったそうです。受講しているあいだにイラストの仕事が増えて忙しくなり、収入を増やすという目的も別の仕事で果たせたため、5か月で退会したと書いています。[1]

本人は、同じスクールで仕事につなげた知人もいると書いていて、スクールの問題ではなく自分との相性として振り返っています。学ぶ目的が別の形で果たせたら、やめる理由になる例です。2023年10月の投稿です。

事例2:操作でつまずき、チャットでは解決しにくかった。課題を出さずに退会

筆者は家事と育児をする主婦で、Webデザインはネットで少し調べた程度の初心者でした。受講したのは、テキストと補助の動画で進める自習型の講座で、Photoshopの操作、専門用語、教材と今のソフトの画面の違いでつまずいたといいます。[2]

質問はチャットだけで、その日のうちに返信はあっても、短い文章では解決しにくかったと書いています。課題の期限や、遅れたときの連絡もなく、3つ目の課題を出さないまま退会しました。受講料や期間は書かれていません。[2]

初心者が操作でつまずいたときの質問の方法と、課題の期限が続けられるかに関わった例です。資格や講座を紹介するアフィリエイトサイトの記事です。2023年11月の投稿(2024年3月に更新)です。

再生ボタンだけが表示された動画教材風の画面を前に頬杖をつく手元
動画教材を前に学習が止まっている場面(AI生成画像)

事例3:たくさん受けても身についた実感がなく、異動で離れて退会。のちに再入会

筆者は、営業を経験したあと社内公募でWebの保守管理やSNS運用の仕事に移った会社員です。2022年3月、はっきりしたキャリアの計画や比較をしないまま入会し、マーケティングを中心にいくつもの講座を受けたといいます。[3]

しかし、アウトプットが少なく、できるようになった実感が持てませんでした。2023年の秋に宣伝の担当になって忙しくなり、学習やコミュニティから離れて、2024年1月に退会しています。その後、Webデザインの課程をやり遂げるなど3つの目標を決めて再入会し、本人によると、コンテストでの受賞や課程の修了につながったそうです。[3]

受ける講座を増やすより、目標を絞ったことで再開できたと本人が振り返っている例です。スクールの投稿企画に寄せた記事で、筆者は再入会後にコミュニティの運営にも関わっています。2026年1月の投稿です。

事例4:Webデザインに興味が続かず、ライティングを終えてから退会

38歳の会社員で2人の子どもの母である筆者は、2024年7月末から約1年受講し、入会金や会費、Adobeのソフト、パソコンを合わせて60万円強を払ったといいます。[4]

Photoshopの操作はできるようになったものの、Webデザインには興味が持てず、何を作るかのアイデアが浮かばなくてアウトプットが進みませんでした。一方、興味のあったライティングの講座と課題は終え、マーケティングは今の仕事と結びつかなかったと書いています。会費を別の勉強に回すために退会し、キャリアチェンジやキャリアアップにはつながっておらず、費用も回収できていないと明記しています。[4]

続けたい分野と、合わなかった分野を分けて判断した例です。本人は、文章を書くことが自分の強みだと気づけたとも書いています。2025年8月の投稿です。

仕事の書類が積まれた机の端に置かれた閉じたノートパソコン
仕事が重なり学習時間を取りにくい状況のイメージ(AI生成画像)

事例5:留学をきっかけに学びたいことが変わり、退会

筆者は2023年1月から2024年2月まで受講したといいます。入会したときは、帰国後にフリーランスやノマドワーカーになるため、デザインやライティングを幅広く学ぶつもりでした。[5]

しかし、フィリピンへの留学のあと、関心が語学やプログラミングに移り、講座の動画やイベントに興味が持てなくなったそうです。画面の情報の多さに疲れたことや、ほかの受講者と比べて「やらなきゃ」と感じる気持ちもあり、退会しました。本人は、何か一つをやり遂げられなかったことを後悔として挙げていて、投稿の時点ではドイツでワーキングホリデーをしながらプログラミングを学んでいます。[5]

入会したときの目標が変わったら、在籍を続けること自体を目的にしなかった例です。2024年11月の投稿です。

朝の机で新しいノートに3つの丸印を書き出す手元
次の行動を3つに絞って整理する場面(AI生成画像)

5人の体験から編集部が整理した、やめる判断につながった点

5人の記事を並べると、次の4つの点が見えてきます。これは編集部が整理したもので、5人全員がすべてに触れているわけではありません。また、5人の記事だけで、何がやめる原因になったかを断定することはできません。

  • 仕事や生活が忙しくなり、学ぶ時間が減った:事例1は動画を見る時間が少しずつ短くなり、本業の仕事が増えました。事例3は異動で忙しくなって離れています。[1][3]
  • 目的や関心が変わった:事例1は収入を増やす目的を本業で果たし、事例4はWebデザインに興味が続かず、事例5は語学とプログラミングに関心が移りました。[1][4][5]
  • つまずきを解決できなかった:事例2は、操作のつまずきをチャットだけでは解決しにくく、課題の期限もありませんでした。[2]
  • 受ける講座や情報が多すぎた:事例3はいくつもの講座を受けてアウトプットが少なく、事例5は情報の多さに疲れ、事例1はコミュニティのチャンネルの多さに圧倒されたと書いています。[1][3][5]

反対に、途中でやめた人がどれくらいいるかや、やめたことが正しかったかどうかは、この5人の記事からは分かりません。受講して後悔した人の体験はWebスクールで後悔した人の体験は?、受講料の回収についてはWebスクールの受講料は回収できた?でまとめています。

Webスクールをやめるか迷ったときの5つの確認

ここからは、5人の体験を参考に編集部が整理した確認項目です。5人がこの5つを勧めているわけではありません。

Webスクールをやめるか迷ったときの5つの確認:最初の目的は同じか、今の生活で使える時間、止まっている原因、終えられるものを一つ、契約の条件
5つの確認のまとめ(編集部作成)
  1. 最初の目的は今も同じか:入会したときの目的を書き出し、今も同じか、別の形で果たせていないかを見直します。
  2. 今の生活で使える時間:仕事や家庭の状況が変わっていないか。1週間に学習に使える時間を、実際の記録で確かめます。
  3. 止まっている原因:操作や質問の方法、課題の期限、教材の多さなど、何で止まっているのかを分けて考えます。
  4. 終えられるものを一つ決める:全部をやろうとせず、終えられそうな講座や制作物を一つ決めて、そこまでで判断する方法もあります。
  5. 契約の条件:月額か一括か、解約や返金の条件、休会の制度があるかを、契約書と規約で確かめます。

途中でやめる前に確認したい契約の条件

途中でやめる場合の返金や解約の条件は、契約書と規約で必ず確認してください。月額の支払いなら次の支払い日の前に手続きが必要か、一括で払った場合は残りの期間の扱いがどうなるかなど、スクールや契約によって違います。あわせて、講座の内容・期間・金額・契約の方法によっては、特定商取引法のクーリング・オフや中途解約のルールが適用される場合があります(消費者庁「特定継続的役務提供」)。自分の契約が対象になるか分からないときは、消費者ホットライン「188」などの公的な相談窓口に相談できます。

よくある質問

Webスクールを途中でやめるのは、もったいないですか?

今回の5人では、事例1は収入を増やす目的を本業で果たしてやめ、事例5は学びたいことが変わってやめています。一方、事例5は何か一つをやり遂げられなかったことを後悔として挙げています。続けるか、やめるかは、目的と今の状況しだいです。

一度やめても、また再開できますか?

今回の事例3は、一度退会したあと、目標を絞って再入会したと書いています。ただし、この筆者は再入会後にスクールのコミュニティの運営にも関わっていて、うまくいった例として書かれている点に注意してください。

やめたら、払った費用は戻りますか?

条件はスクールと契約によって違います。今回の事例4は、費用を回収できていないと書いています。返金や解約の条件は契約書と規約で確かめ、分からないときは消費者ホットライン「188」に相談できます。

参照した本人記事

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