Webマーケティングのスクールは、転職や副業につながるのか。費用に見合うのか。申し込む前に、実際に受けた人の話を知りたい人もいるでしょう。そこで、Webマーケティングのスクールを受講した7人の本人記事や、本人が答えたインタビューを確認しました。
先に結論をいうと、7人の受講の目的と結果はさまざまでした。転職したと書いている人が4人、今の仕事やフリーランスの仕事にマーケティングの考え方を足した人が2人、受講した副業コースの内容が期待と違い、途中で解約を申し出た人が1人です。課題の量が多く徹夜した、学んだことと実際の仕事には差があった、という声もあります。ただし、7人のうち4人の記事は、スクールの宣伝や広告と関係があります。これは7人の個別の体験で、Webマーケティングのスクール全体の評価を示すものではありません。
- Webマーケティングのスクールを受講した7人の、目的と受講後の結果(本人の記載・回答)
- 課題の量や、働きながら受けたときの負担
- 期待と違ったと感じた点(サポート・実践の内容)
- 申し込む前に確かめたい5つのこと
- Webマーケティングのスクールを受講した7人の概要
- 事例1:40数万円の副業コース。サポートと実践が期待と違い、途中で解約を申し出た
- 事例2:3か月で発表を約10回。現役の講師から提案の考え方を学んだ
- 事例3:退職して受講しても徹夜が数回。事務職からWeb広告の代理店へ
- 事例4:副業のWebライターがマーケティングを学び、仕事の幅を広げた
- 事例5:ブログの経験があったうえでSEOのスクールへ。SEOの会社に転職
- 事例6:Webディレクターが12週間で学び、今の仕事に活かし始めた
- 事例7:働きながら受講し、卒業後約2〜3か月で内定。実習と実務には差も
- 7人の体験から編集部が整理した、受講前に考えておきたい点
- 受講の目的と課題の量を、無料Zoom相談で整理する
- Webマーケティングのスクールに申し込む前に確かめたい5つのこと
- よくある質問
- 自分に合う学び方と費用を相談する
- 参照した体験記事
Webマーケティングのスクールを受講した7人の概要
今回確認したのは、受講した本人が経緯を書いた記事と、スクールが掲載した卒業生のインタビュー1件です。
| 事例 | 受講したときの状況(本人の記載) | 受講の内容 | 受講後 |
|---|---|---|---|
| 事例1 | 50代。元看護師で、コールセンターでアルバイト | 副業コース。40数万円 | サポートや実践の内容が期待と違い、実務の期間の途中で解約を申し出た |
| 事例2 | 未経験。29歳でWebマーケターに転職 | 3か月。講義・準備・発表を約10回 | 未経験からWebマーケターに転職したと記載 |
| 事例3 | 事務職。退職してから受講 | 約3か月。費用は平均50万円ほどと記載(本人の支払額は不明) | Web広告の代理店に転職。記事の時点で2年目 |
| 事例4 | 会社員で、副業でWebライター | 受講料の記載なし | 退職後、ライティングに加えメディア運営・広報・SNS運用の仕事も受けるフリーランスに |
| 事例5 | ブログとアフィリエイト、会社勤めの経験あり | SEO中心のスクール | SEOの会社に転職。記事の時点でWebマーケター歴5年 |
| 事例6 | 通販サイトのWebディレクター | 12週間 | 修了。今の仕事でSEOの改善に活かし始めた段階 |
| 事例7 | 会社員として働きながら受講 | 受講料の記載なし | 卒業後約2〜3か月で内定。事業会社のマーケティング部門へ |
事例1〜6は本人のnote、事例7はスクールが自社サイトに掲載した卒業生インタビュー(迫田さんの回答部分)を確認しました。費用・期間・転職などはすべて本人の申告で、独自には確認していません。また、7人のうち4人の記事は、スクールの宣伝や広告と関係があります(事例2はAmazonアソシエイトに参加している発信アカウント、事例4は記事の最後に受講したスクールの無料体験の広告、事例5は複数のスクールの説明会や本人の相談会への誘導、事例7はスクール自身が掲載したインタビューで、記事の最後にLINE登録や無料相談への誘導)。うまくいった人ほど体験を発信しやすい点にも注意してください。
事例1:40数万円の副業コース。サポートと実践が期待と違い、途中で解約を申し出た
筆者は50代の元看護師で、コールセンターでアルバイトをしながら、記事を書いた前の年に、Webマーケティングスクールの副業コースに40数万円を払ったといいます。複数のスクールで相談し、案件の保証、卒業後のフォロー、受講生のコミュニティがあることを確かめて選びました。[1]
しかし、質問への返信が遅い、教材が古い、授業の時間が短くなった、コミュニティが機能していない、といった状況だったと書いています。保証された案件も、すでにあるリスティング広告を運用して月1回レポートを出す内容で、分析のツールを使えず、反応も少なかったため、実務の期間の途中で解約を申し出たそうです。記事の時点では、別の方法での独立を模索している段階で、収入の結果は書かれていません。[1]
「案件保証」という名前だけでなく、実際に何をするかを確かめる必要がある例です。本人によると、このスクールはすでに終了しています。2026年3月の投稿です。
事例2:3か月で発表を約10回。現役の講師から提案の考え方を学んだ
筆者は、29歳で未経験からWebマーケターに転職したとプロフィールや記事のタイトルで書いていて、3か月のカリキュラムの経過を振り返っています。講義、発表の準備、発表を約10回くり返し、現役のマーケターである講師から、根拠にもとづいて提案することや、お客さんの目的から逆算する考え方を学んだといいます。[2]
毎週の課題は転職支援にも影響し、どれだけ学べるかは自分のやる気の保ち方しだいだったとも書いています。また、リスキリングの制度で受講料の70%が戻ったとしていますが、条件はこの記事では確認できません。転職先や選考の様子は、この記事には書かれていません。[2]
課題をこなすペースを自分で保つ必要があった例です。2025年7月の投稿です。

事例3:退職して受講しても徹夜が数回。事務職からWeb広告の代理店へ
筆者は事務職から未経験でWeb広告の代理店に転職し、記事の時点でWebマーケター2年目だと書いています。受講したのは約3か月のスクールで、費用はこうしたスクールの平均として50万円ほどと書いていて、本人が払った額ははっきりしません。[3]
現役の講師から毎週フィードバックを受けて課題を直すことをくり返し、会社を辞めて毎日朝から晩まで取り組んでも、徹夜が何回かあったといいます。本人は、働きながらの受講はかなり厳しいと評価しています。キャリアアドバイザーとの面談、応募書類の作成、模擬面接の支援も受けたそうです。[3]
短期集中のスクールでは、課題の量と使える時間の見積もりが大切だと分かる例です。2025年5月の投稿です。
事例4:副業のWebライターがマーケティングを学び、仕事の幅を広げた
筆者は会社員のころからWebライターを副業にしていましたが、ブログの分析が苦手なこと、記事の本数で収入が決まること、AIが広がることへの不安から、リスキリングの制度を使ってスクールを受講したといいます。[4]
学んだあとは、お客さんの目的から記事を考えるようになり、卒業後も教材やコミュニティを使い続けたそうです。会社を辞めたあとは、Webライティングに加えて、企業のメディア運営、広報、SNS運用の仕事も受け、フリーランスとして生活していると書いています。収入額や案件の数、受講料は書かれていません。[4]
今のスキルにマーケティングの考え方を足した例です。記事の最後に、受講したスクールの無料体験の広告があります。2026年7月の投稿です。

事例5:ブログの経験があったうえでSEOのスクールへ。SEOの会社に転職
筆者は新卒でブロガー・アフィリエイターとして独立したあと会社に入り、その後SEOを中心としたスクールを受講して、SEO中心のマーケティング会社に転職したといいます。記事の時点でWebマーケター歴5年です。[5]
知識は独学でも得られるとしたうえで、実際の広告の配信や、すでにあるサイトでのSEOを試せたこと、講師や同期との交流に受講の価値を感じたと書いています。受講から2年後には、当時の講師の会社と、自分の転職先が一緒に仕事をしたそうです。年齢や受講料、転職活動の詳細は書かれていません。[5]
受講前からブログや会社勤めの経験があり、完全な未経験とは違う例です。記事には複数のスクールの説明会や本人の相談会への誘導があり、宣伝の意図が強い点に注意してください。2026年8月の投稿です。
事例6:Webディレクターが12週間で学び、今の仕事に活かし始めた
筆者は通販サイトのWebディレクターで、12週間のWebマーケティングスクールを修了したと書いています。市場調査、誰に向けた施策かの設計、サイト制作、SEO、広告、計測の設定、アクセス解析を段階的に学び、施策の理由を組み立てる考え方を得たといいます。[6]
記事の時点では、今の仕事でSEOの改善に取り組んでいるところで、転職や昇給、売上の増加といった結果は書かれていません。[6]
転職ではなく、今の仕事に活かすことを目的にした例です。修了した直後の記事なので、仕事の成果はまだ分かりません。2026年5月の投稿です。
事例7:働きながら受講し、卒業後約2〜3か月で内定。実習と実務には差も
スクールのインタビューに答えた迫田さんは、前の会社で働きながら受講し、卒業後の転職活動を経て約2〜3か月で内定を得たと話しています。インタビューの時点では、事業会社のマーケティング部門に移って約3か月で、商品の担当として、顧客管理の運用、キャンペーンの企画、在庫の管理、広告の担当者との施策の検討をしているそうです。[7]
基礎の知識があったことで、広告代理店とのやり取りやレポートが分かりやすくなった一方、授業の実習と実際の仕事は違い、学んだ用語を十分に使えない場面もあると答えています。前の会社より残業は約3倍になったものの、フルフレックスと在宅勤務を組み合わせているそうです。[7]
転職できたあとも、仕事の中身や働き方の変化があることが分かる例です。スクール自身が掲載した卒業生インタビューで、記事の最後にLINE登録や無料相談への誘導があります。2025年8月の公開です。

7人の体験から編集部が整理した、受講前に考えておきたい点
7人の記事を並べると、次の4つの点が見えてきます。これは編集部が整理したもので、7人全員がすべてに触れているわけではありません。また、7人の記事だけで、スクールが転職や仕事の成果にどれだけ影響したかを断定することはできません。
- 受講の目的は、転職だけではなかった:事例2・3・5・7は転職、事例4はフリーランスの仕事の幅を広げること、事例6は今の仕事に活かすこと、事例1は副業が目的でした。[1][2][3][4][5][6][7]
- 課題の量と、使える時間:事例3は退職して取り組んでも徹夜が数回あり、事例2は毎週の課題を自分で管理する必要があり、事例7も働きながらの受講は負担が大きかったと答えています。[2][3][7]
- サポートや実践の中身:事例1は返信の遅さ、古い教材、保証された案件の内容が期待と違ったと書いています。事例5は、実際の広告やサイトで試せたことに価値を感じています。[1][5]
- 受講前の経験:事例4はWebライター、事例5はブログと会社勤め、事例6はWebディレクターの経験があり、まったくの未経験からの受講ではありません。[4][5][6]
反対に、Webマーケティングのスクールを受けた人のうち、どれくらいが転職できたかや、受講料に見合ったかは、この7人の記事からは分かりません。受講料の回収についてはWebスクールの受講料は回収できた?、副業として始める場合はWebマーケティング副業は未経験からできる?でまとめています。
Webマーケティングのスクールに申し込む前に確かめたい5つのこと
ここからは、7人の体験を参考に編集部が整理した確認項目です。7人がこの5つを勧めているわけではありません。

- 受講の目的:転職、今の仕事に活かす、副業など、何のために学ぶのかを先に決めます。目的によって選ぶコースや必要な支援は変わります。
- 毎週の課題の量:1週間にどれくらいの課題があり、何時間かかりそうか。働きながら続けられるかを確かめます。
- 実践の中身:実際の広告やサイトを使えるか。「案件保証」などがある場合は、具体的にどんな仕事を、どのツールを使って行うのかを確かめます。
- 質問とフィードバックの体制:質問への返信の目安、講師が現役かどうか、課題へのフィードバックの頻度を確かめます。
- 受講後の支援と、お金の条件:転職支援の内容、卒業後に使える教材やコミュニティ、給付金や返金の制度がある場合はその条件を確かめます。
途中でやめる場合の返金や解約の条件は、申し込む前に契約書と規約で必ず確認してください。あわせて、講座の内容・期間・金額・契約の方法によっては、特定商取引法のクーリング・オフや中途解約のルールが適用される場合があります(消費者庁「特定継続的役務提供」)。自分の契約が対象になるか分からないときは、消費者ホットライン「188」などの公的な相談窓口に相談できます。無料相談で何を聞けばいいかはWebスクールの無料相談を受けた5人の体験も参考になります。
よくある質問
Webマーケティングのスクールに通えば、未経験でも転職できますか?
今回の7人のうち、転職したと書いているのは4人で、そのうち未経験からと明記しているのは事例2・3です。事例5は受講前にブログや会社勤めの経験があり、事例7は前の仕事の内容が書かれていないうえ、スクール自身が掲載したインタビューです。転職できなかった人の体験は、今回の記事にはほとんど含まれていません。
働きながら受講できますか?
事例7は働きながら受講して転職していますが、負担は大きかったと答えています。事例3は退職してから受講し、それでも徹夜が数回あったと書いています。課題の量と自分の時間を照らし合わせて考える必要があります。
途中でやめたくなったらどうなりますか?
今回の事例1は、実務の期間の途中で解約を申し出ています。解約や返金の条件はスクールや契約によって違うため、申し込む前に契約書と規約で確かめてください。条件によっては、特定商取引法のルールが適用される場合もあります。
参照した体験記事
- [1] 40数万払って後悔…。失敗に終わったWEBマーケティングスクールのリアル(note)。本文を確認。公開日:2026年3月1日。金額・受講内容は本人申告。本人によると当該スクールは終了済み。
- [2] Webマーケティングスクールを受講して、未経験転職を成功した話(note)。本文を確認。公開日:2025年7月1日。転職先・選考経過は記載なし。返金の条件は未確認。Amazonアソシエイト参加の発信アカウント。
- [3] 費用・期間・学習量…Webマーケスクールのリアル(note)。本文を確認。公開日:2025年5月9日。費用は本人の概算。転職先の詳細は記載なし。
- [4] Webライターのその先へ。一歩踏み出して変わった私の働き方〖BMP受講体験〗(note)。本文を確認。公開日:2026年7月16日。収入・受講料は記載なし。受講したスクールの無料体験の広告あり。
- [5] 〖後悔?〗Webマーケティングスクールはやめとけと言われる理由(note)。本文を確認(本人の受講経験の部分のみ根拠に使用)。公開日:2026年8月28日。複数スクールの説明会・本人の相談会への誘導あり。
- [6] Webマーケティングスクール12週目。卒業。そして新たなスタートへ(note)。本文を確認。公開日:2026年5月30日。修了時点の記録。
- [7] 〖卒業生〗Webマーケティングスクール受講後、事業会社に転職して3ヶ月!フリーランスも視野に!(スクールの卒業生インタビュー)。本人の回答部分を確認。公開日:2025年8月12日。スクール自身が掲載。LINE登録・無料相談への誘導あり。

