20代未経験からWeb系の仕事に就ける?6人の体験から応募数・準備・入社後のギャップを整理

明るい部屋でノートパソコンに向かって作業する大人の後ろ姿 キャリア・転職

20代で今の仕事に迷い、「未経験からWeb系の仕事に移れるのか」「何を準備すればいいのか」と考えている人もいるでしょう。そこで、20代で未経験からWebマーケティングやWebデザインの仕事の内定・入社を報告した6人の本人記事や、本人が答えたインタビューを確認しました。

先に結論をいうと、6人とも20代で未経験からWeb系の仕事の内定や入社を報告していますが、その道のりはさまざまでした。100社以上に応募した人もいれば、Instagramで見つけた求人に応募して約2か月で入社した人もいます。多くの人は、ブログ、副業のライター、スクールでの作品など、応募の前から続けてきた活動を選考で見せていました。一方、入社後に、営業が中心の仕事でギャップを感じた人や、会議の専門用語の理解が追いついていなかったと先輩から指摘された人もいます。ただし、6人とも内定や入社を報告した人の体験で、うまくいかなかった人の体験は含まれていません。

この記事で分かること

  • 20代未経験でWeb系の仕事の内定・入社を報告した6人の、応募の数と期間(本人の記載)
  • 応募の前に、何を準備して見せたか
  • 入社後に感じたギャップ
  • 応募前に確かめたい5つのこと

20代未経験でWeb系の内定・入社を報告した6人の概要

今回確認したのは、本人が20代で未経験からWeb系の仕事に移った経緯を書いた記事や、本人が答えたインタビューです。年齢は転職したときのものです。

事例 前の仕事と年齢(本人の記載) 応募前からの準備・活動 結果
事例1 会社員、20代後半 働きながらWebマーケティングのスクール、書類、Webテスト、面接の練習 書類通過後約1か月半で、第一志望のWebマーケティング職に内定
事例2 派遣事務(その前にバリスタ)、25歳 デザインスクールに9か月。架空のサイト3点などでポートフォリオ 制作会社9社に応募し、4社から内定。Webデザイナーに
事例3 システムエンジニア、25歳 社会人1年目からブログと副業のWebライター 100社以上に応募し、2社から内定。Web広告の運用担当に
事例4 携帯電話の販売、27歳 学生時代からSNSやYouTubeで発信 Instagramで見た求人に応募し、約2か月で入社
事例5 柔道整復師、25歳 アルバイトをしながらブログを約1年続けた Webマーケティング会社に入社。のちにフリーランスへ
事例6 SESのエンジニアなど、28歳 ECサイトの運営経験、プログラミング学習、書評ブログ 書類13社・面接4社・内定1社。SEOの仕事に

事例1〜3は本人のnoteやブログの本文、事例4は転職先の会社のブログに本人が書いた記事、事例5・6は本人が答えたインタビュー記事を確認しました(事例5は転職メディアの記事で、編集部の要約と本人の話が混ざっています)。応募数・内定数・期間などはすべて本人の申告で、独自には確認していません。また、6人のうち4人の記事は、宣伝や採用活動と関係があります(事例3はスクールや転職サービスの広告・アフィリエイトリンクが多数、事例4は転職先の会社の採用広報の面がある、事例5は転職サービスへの誘導がある、事例6はインタビューした人が運営する有料のオンラインサロンの受講者の紹介)。6人とも内定や入社を報告した人の記事で、うまくいかなかった人の体験は含まれていない点にも注意してください。事例1の記事は内定までの記録で、入社後のことは書かれていません。

事例1:働きながら選考の準備をして、約1か月半で第一志望に内定

筆者は20代後半の会社員で、今の仕事にやりがいを見いだせずにいたところ、Webデザイナーの友人のすすめをきっかけに、Webマーケティングの仕事を目指しました。[1]

仕事と並行して、スクールの課題、職務経歴書、Webテスト、面接の練習、企業の研究、自己分析に取り組みました。本人によると、書類が通ってからの転職活動は約1か月半で、第一志望の会社から内定を得たといいます。[1]

仕事と並行して面接の準備をする負担は大きかったと書かれています。応募した会社の数は書かれていません。2025年4月の投稿です。

事例2:派遣事務をしながら9か月学び、9社に応募して4社から内定

筆者は、バリスタを2年、派遣の事務を3年経験したあと、25歳で制作会社のWebデザイナーに転職しました。事務の仕事の3年目に、対面型のデザインスクールに9か月通い、架空のサイト3点やツールの練習、Instagramでのカフェ紹介などを作ったといいます。[2]

転職の準備に4か月、応募から面接まで1か月をかけ、Wantedlyや企業の採用サイトから制作会社9社に応募し、本人によると4社から内定を得ました。ポートフォリオには、作品ごとに目的、対象、デザインの意図を書き、応募書類は知人に見てもらったそうです。一方、応募先の会社が作っているものと自分の作品の方向が合わない会社では、書類が通らなかったと書いています。[2]

応募先が作っているものに、作品の方向を合わせることの大切さを本人が書いている例です。2022年8月の投稿です。

ノートパソコンに表示した文字のない作品一覧を確認する手元
ポートフォリオ形式の作品一覧を確認する様子(AI生成画像)

事例3:副業のブログとライターの経験を見せ、100社以上に応募

筆者は工場向けのシステムを扱うシステムエンジニアで、社会人1年目からブログとWebライターの副業を始め、その活動を応募のときに見せました。[3]

ただ、未経験であることを理由に書類で落ちることが多く、複数の転職エージェントを使って100社以上に応募したといいます。本人によると、数社と面接をして2社から内定を得て、25歳・社会人3年目で上場しているWebマーケティング会社に転職し、入社後はお客さんのWeb広告の運用を担当しました。[3]

自分のWebでの活動を見せられても、20代だからといって少ない応募で決まったわけではない例です。記事にはスクールや転職サービスの広告が多数あり、強い宣伝の表現も含まれるため、本人の行動と結果だけを取り上げています。2024年9月の投稿です。

事例4:Instagramで見つけた求人に応募し、約2か月で入社

筆者は27歳で、携帯電話の販売スタッフをしていました。学生時代からSNSやYouTubeで発信していてWebマーケティングに興味はあったものの、地元の富山県で働くイメージが持てず、行動していなかったといいます。[4]

2024年2月にInstagramで今の会社の求人広告を見て応募し、同じ月に面接、3月に退職、4月に入社しました。入社直後は、提案書のための情報整理や先輩の補助から始めたといいます。記事の中では先輩社員が、SNSの発信で身についたと思われる情報をまとめる力を評価する一方、会議の専門用語は理解できていなかったと指摘しています。[4]

これまでの発信の経験が評価された一方、入社後に専門用語などを学ぶ必要があった例です(評価と指摘は先輩社員によるものです)。転職先の会社のブログに掲載された記事で、採用広報として書かれている面があります。給与や、ほかに応募した会社があったかは書かれていません。2024年5月の投稿です。

ビデオ通話の画面(相手はぼかし)が映るノートパソコンの前に座る大人の後ろ姿
ノートパソコンを使ってオンライン面接に臨む様子(AI生成画像)

事例5:ブログを約1年続けて入社。営業中心の仕事にギャップ

インタビューに答えたしょーたこさんは25歳で、整骨院の柔道整復師として働いていましたが、長時間の労働や休日の連絡に疲れ、別の業界への転職を決めました。転職エージェントからは、未経験では厳しいと言われたといいます。[5]

そこでブログを始め、読む人がほとんどいない時期も更新を続け、アルバイトをしながら転職活動を続けて、約1年後にWebマーケティング会社に入りました。ただ、入社先の仕事は飛び込み営業や電話営業が中心で、会社のことを十分に調べていなかったことによるギャップを感じ、のちにフリーランスになったと話しています。[5]

職種の名前だけでなく、実際にどんな仕事が中心かを確かめておく必要がある例です。転職メディアの記事で、編集部の要約と本人の話が混ざっていて、公開日はページで確認できませんでした。

事例6:書類13社・面接4社・内定1社。前の経験と書評ブログを見せた

インタビューに答えたタカさんは28歳で、工場、建設会社、ECサイト運営のフリーランス、SESのエンジニアを経験してきました。SESの配属先ではプログラミングを使わず、向いているのかにも疑問を感じて、SEOに興味を持ってWebマーケターを目指したといいます。[6]

転職活動は約2か月で、本人の回答では、書類を出したのが13社、面接に進んだのが4社、最終面接が2社、内定が1社でした。ECサイトの運営やプログラミングの学習、応募の約2か月前から始めた書評ブログについて説明し、企業のサイトから直接応募した、アフィリエイトサイトを運営する会社でSEOの仕事に就くことになったと話しています。[6]

小さくても、応募する職種に関係する活動を見せた例ですが、未経験で応募できる求人自体は少なかったといいます。インタビューした人が運営する有料のオンラインサロンの受講者を紹介する記事で、記事の最後にサロンの案内があります。2020年11月の投稿です。

机に資料を広げてノートにメモを取る手元
資料を確認しながらノートにメモを取る様子(AI生成画像)

6人の体験から編集部が整理した、20代の転職で見えた点

6人の記事を並べると、次の4つの点が見えてきます。これは編集部が整理したもので、6人全員がすべてに触れているわけではありません。また、6人の記事だけで、何が転職の決め手になったかを断定することはできません。

  • 応募の数と期間は、人によって大きく違った:事例3は100社以上、事例6は書類13社で内定1社、事例2は9社で内定4社でした。事例4はInstagramで見つけた求人への応募から約2か月で入社していますが、ほかの応募先があったかは書かれていません。[2][3][4][6]
  • 応募の前から続けてきた活動があった:事例3はブログと副業のライター、事例5は約1年のブログ、事例6は書評ブログとEC運営、事例2はスクールでの作品を見せています。事例4では、先輩社員が、発信の経験で身についたと思われる情報をまとめる力を評価しています。[2][3][4][5][6]
  • 応募先に合わせた準備:事例2は作品の方向が合わない会社では書類が通らなかったと書き、事例1は企業の研究や面接の練習を挙げています。[1][2]
  • 入社後のギャップ:事例5は営業が中心の仕事にギャップを感じ、事例4は先輩社員から会議の専門用語を理解できていなかったと指摘されています。[4][5]

反対に、20代で未経験からWeb系に応募した人のうち、どれくらいが転職できたかは、この6人の記事からは分かりません。30代以降の体験は30代未経験からWeb系の仕事に就ける?、40代未経験からWeb系の仕事に就ける?でまとめています。

20代未経験でWeb系に応募する前に確かめたい5つのこと

ここからは、6人の体験を参考に編集部が整理した確認項目です。6人がこの5つを勧めているわけではありません。

20代未経験でWeb系に応募する前の5つの確認:仕事の中身、見せられるもの、応募先との相性、経験のつなげ方、応募数と期間の見込み
5つの確認のまとめ(編集部作成)
  1. 仕事の中身:職種の名前だけでなく、営業や電話の比重など、実際にどんな仕事が中心かを確かめます。
  2. 見せられるもの:作品、ブログ、副業、SNSの発信など、応募のときに見せられるものがあるか。
  3. 応募先との相性:応募先の会社が作っているものや扱う分野と、自分の作品や経験の方向が合っているか。
  4. これまでの経験のつなげ方:前の仕事や個人の活動で身についたことを、応募する仕事にどう活かせるか説明できるか。
  5. 応募の数と期間の見込み:応募が多くなることや、働きながら準備する負担も見込んで、期間と生活費を考えておきます。

作品づくりについては未経験副業のポートフォリオは何を載せる?、Webデザイナーへの転職については未経験からWebデザイナーへ転職できる?も参考になります。

よくある質問

20代なら、未経験でも簡単にWeb系に転職できますか?

今回の6人は全員が内定または入社を報告していますが、100社以上に応募した人(事例3)や、書類を出した13社のうち面接に進んだのが4社だった人(事例6)もいます。また、6人とも内定や入社を報告した人の記事なので、うまくいかなかった人の体験は含まれていません。簡単とは言えません。

スクールに通わないと転職できませんか?

今回の6人では、スクールに通ったと書いているのは事例1・2で、事例6は有料のオンラインサロンの受講者として紹介されています。事例3・4・5は、ブログや副業、SNSの発信など、自分で続けてきた活動を見せています。6人の記事だけでは、どちらがよいかは判断できません。

入社後にギャップを感じることはありますか?

今回の事例5は、入社先の仕事が営業中心でギャップを感じ、のちにフリーランスになりました。事例4も、先輩社員から会議の専門用語を理解できていなかったと指摘されています。応募前に、実際の仕事の中身を確かめておくことをおすすめします。

参照した本人記事

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