動画編集スクールに通った6人の体験は?費用・良かった点と後悔、申し込む前の確認点を整理

動画編集のタイムライン風画面を表示したノートパソコンとヘッドホンが置かれた机 キャリア・転職

動画編集を学びたいけれど、独学で進めるか、スクールに通うか。スクールなら15万円の短期講座から50万円以上のコースまであり、「どれを選べばいいのか」「払ったぶん仕事につながるのか」と迷っている人もいるでしょう。そこで、動画編集のスクールや講座に通った6人の本人記事や公開ページを確認しました。

先に結論をいうと、6人の評価は「通ってよかった」と「後悔した」の二つにはっきり分かれませんでした。案件の経験や今の仕事につながったと書く人が多い一方、スクールをほとんど使わず、2025年5月のクラウドソーシングでの収入が約7,767円だった人もいます。良かった点としては期限のあるカリキュラムや質問できる環境、添削が挙がり、後悔としては高すぎた費用、その場での即決、紹介された案件の低い単価、育児や家庭の事情で時間が取れなかったことが挙がっています。ただし、これは6人の個別の体験で、動画編集のスクール全体の評価を示すものではありません。

この記事で分かること

  • 動画編集のスクールに通った6人の、費用と受講後の結果(本人の記載)
  • 良かった点と、後悔した点
  • 短期講座と長期コースで、評価のしかたが違うこと
  • 申し込む前に確かめたい5つのこと

動画編集のスクールに通った6人の概要

今回確認したのは、本人が動画編集のスクールや講座に通った経緯を書いた記事やページです。金額は本人の申告です。

事例 受講したときの状況(本人の記載) 費用・形式 受講後
事例1 30代。0歳の子の育休中 40万円 実際のお客さんの案件も経験。通ってよかったと評価。継続収入の保証ではないとも
事例2 独学したが、応募に自信がなかった 半年のマンツーマン。割引後49万8,000円で即決 案件の獲得につながった。紹介案件には1本500円の例も。即決は反省
事例3 福祉施設勤務。3人の子どもの父 20万〜30万円ほど(記事内で金額の書き方が異なる) スクールはほとんど使わず。2025年5月の副業収入は合計約7,767円
事例4 フリーランスのWebデザイナー。アラフィフ 15万円の2日間の対面講座 卒業課題に5回の修正で合格。今のお客さんに動画を提案し、仕事に活かせた
事例5 独学でYouTubeに投稿していた 15万円の2日間の対面講座(割引後) 受講直後の感想。操作は大きく進んだが、案件や収入はまだ
事例6 40代。元教員で、今はフリーランス 約60万円 高すぎたかもしれないと感じつつ、今の動画編集や撮影の仕事につながったと振り返る

事例1〜3は本人のnote、事例4・5は本人のブログ、事例6は音声配信サービスのページに本人が書いた説明文を確認しました(音声の中身は確認していません)。金額・期間・収入はすべて本人の申告で、独自には確認していません。事例2は有料記事として販売されている記事です。事例5の記事には広告が含まれ、受講した講座の説明会へのアフィリエイトリンクがあります。事例4・6はページ上で公開日を確認できませんでした。

事例1:育休中に40万円。細切れの時間で進めるのは大変だった

筆者は30代で、0歳の子どもを育てる育休中に動画編集のスクールに通い、40万円を払ったといいます。[1]

良かった点として、期限のあるカリキュラム、講師やコミュニティに質問できること、実際のお客さんの案件を経験できたことを挙げています。一方で、子どもの昼寝の間や夜の細切れの時間でしか進められず、思った以上に時間がかかったこと、質問先に頼りすぎたこと、案件のサポートがあっても継続的な収入が保証されるわけではないことも書いています。総合的には、通ってよかったと評価しています。[1]

子育て中は、学習の総時間だけでなく、まとまった時間が取れるかが大事だと分かる例です。経験した案件の報酬や継続は書かれていません。2025年9月の投稿です。

事例2:約50万円のマンツーマンで案件につながったが、即決は反省

筆者は2024年の秋ごろからPremiere Proを独学しましたが、案件に応募する自信が持てず、営業や案件獲得の支援を重視した半年間のマンツーマンのコースに、割引後49万8,000円で即決して入ったといいます。[2]

2週間でポートフォリオ用の動画を4本つくり、クラウドソーシングでの実績や案件の獲得につながったそうです。一方で、教材はYouTubeのほうが分かりやすい場合もあった、紹介された案件にはショート動画1本500円の例があった、卒業後に運営会社から仕事の声はかからなかったとも書いています。フリーランスとして1年活動した時点で、入ったこと自体は後悔していないが、ほかと比べずに即決したことは反省していると振り返っています。[2]

営業の後押しは得られた一方、その場での即決と紹介案件の単価には注意が必要だった例です。この記事は有料記事として販売されています。2025年10月の投稿です。

夜の机で温かい飲み物とキッチンタイマーの横に置かれたノートパソコンを操作する手元
夜の短時間学習に取り組むイメージ(AI生成画像)

事例3:高い単価を期待して払ったが、スクールはほとんど使わなかった

筆者は福祉施設で働く3人の子どもの父で、高い単価の案件への近道を期待して動画編集のスクールに入ったといいます。記事のタイトルでは20万円強、本文では約30万円と、金額の書き方が分かれています。[3]

育児と本業で時間が限られ、性能の低いパソコンで動作が重く書き出しにも時間がかかるなか、スクールはほとんど使わなかったと書いています。2025年5月のクラウドワークスでの収入は、案件ごとの内訳を示したうえで合計約7,767円でした。スクールを卒業しただけでは単価は上がらず、低い単価の案件と修正を重ねて実績を積む必要があったと振り返っています。[3]

受講料のほかに、パソコンの性能と使える時間も見積もる必要があった例です。2026年2月の投稿です。

事例4:2日間の講座と卒業課題で力がつき、今のお客さんに動画を提案

筆者はECサイト向けの画像づくりを中心にするフリーランスのWebデザイナーで、自分を「アラフィフ組」と書いています。15万円の2日間の対面講座で動画を1本完成させ、卒業後のお手本の動画をそっくり再現する課題に、5回の修正を経て合格したといいます。[4]

月1万円の受講後サポートにも入りましたが、家庭の事情で勉強会などに参加できず、1か月で退会しました。その後、今のお客さんに商品説明の動画を提案し、動画編集を仕事に活かすという目標は達成できたと書いています。[4]

すでにお客さんがいる人が、今の仕事に動画を足した例です。動画の仕事の報酬や継続は書かれていません。公開日はページで確認できませんでした。

教室の長机で複数の受講者がそれぞれノートパソコンを操作する手元
教室で動画編集を学ぶ様子のイメージ(AI生成画像)

事例5:2日間の講座で操作は大きく進んだ。受講直後の感想

筆者は独学でYouTubeに動画を投稿していましたが、独学に限界を感じ、無料説明会に参加して割引を受けた15万円の2日間の講座に通ったといいます。期間の短さ、知人が受けていたこと、受講後のサポートを選んだ理由に挙げています。[5]

講座では、カット、テロップ、効果音、BGMを実際に作業し、分からないところは講師に聞きながら進め、自分でも驚くほどできるようになったと評価しています。ただし、記事の時点で案件の受注や収入は書かれていません。[5]

操作が身についたことと、仕事として成果が出たことは分けて読む必要がある例です。記事には広告が含まれ、講座の説明会へのアフィリエイトリンクがあります。2025年1月の投稿です。

事例6:約60万円は高すぎたかもしれない。それでも今の仕事につながったと振り返る

筆者は40代で、元教員で今はフリーランス、2人の子どもの母だと書いています。動画編集のスクールに約60万円を払って受講し、高すぎたかもしれないという後悔がある一方、今、動画編集や撮影の仕事ができているのは、受講した経験があったからだと書いています。[6]

音声配信のエピソードの説明文とプロフィールだけを確認していて、音声の中で話している詳しい内容は確認していません。公開日もページで確認できませんでした。[6]

後悔と、役に立ったという評価が一人の中で両立している例です。収入額や、受講がどれだけ仕事につながったかは分かりません。

文字のない進行バーが表示されたノートパソコンの前で待つ手元
動画の書き出しを待つ様子のイメージ(AI生成画像)

6人の体験から編集部が整理した、評価が分かれた点

6人の記事を並べると、次の4つの点が見えてきます。これは編集部が整理したもので、6人全員がすべてに触れているわけではありません。また、6人の記事だけで、何が評価を分けたかを断定することはできません。

  • 使える時間とパソコン:事例1は育児中の細切れの時間で進めるのに時間がかかり、事例3は時間が限られたうえ、パソコンの性能にも苦労しました。事例4は家庭の事情でサポートを1か月で退会しています。[1][3][4]
  • 案件のサポートと、その後の単価:事例2は案件の獲得につながった一方、紹介案件に1本500円の例があり、事例3は卒業しても単価は上がらなかったと書いています。事例1も、案件のサポートは継続収入の保証ではないとしています。[1][2][3]
  • 短期講座の評価は、受講直後か、その後か:事例5は受講直後の感想で、事例4は卒業課題とその後の仕事まで書いています。[4][5]
  • 費用への後悔と、役に立ったという評価の両立:事例6は高すぎたかもしれないとしつつ今の仕事につながったと書き、事例2は入会は後悔していないが即決は反省しています。[2][6]

反対に、動画編集のスクールに通った人のうち、どれくらいが仕事につながったかは、この6人の記事からは分かりません。独学かスクールかで迷っている場合は動画編集は独学・スクールどっち?3人の初案件経験から選び方を整理、副業をやめた人の体験は動画編集の副業をやめた4人の体験でまとめています。

動画編集のスクールに申し込む前に確かめたい5つのこと

ここからは、6人の体験を参考に編集部が整理した確認項目です。6人がこの5つを勧めているわけではありません。

動画編集のスクールに申し込む前の5つの確認:まとまった時間とPC、添削と卒業課題、案件サポートの中身、その場で決めない、どこで活かすか
5つの確認のまとめ(編集部作成)
  1. まとまった学習時間とパソコン:1週間に何時間、まとまった時間が取れるか。編集ソフトが快適に動くパソコンが必要なら、その費用も含めて考えます。
  2. 添削と卒業課題:授業の日数だけでなく、課題の添削が何回あるか、卒業課題があるかを確かめます。
  3. 案件のサポートの中身:紹介される案件の単価や継続性、卒業後も相談できるかを確かめます。案件があっても、継続収入の保証ではありません。
  4. その場で決めない:当日の割引があっても、いったん持ち帰り、ほかのスクールや独学と比べてから決めます。
  5. どこで活かすか:新しく案件を探すのか、今の仕事やお客さんに動画を足すのか。目的によって選ぶ講座は変わります。

途中でやめる場合の返金や解約の条件は、申し込む前に契約書と規約で必ず確認してください。講座の内容・期間・金額・契約の方法によっては、特定商取引法のクーリング・オフや中途解約のルールが適用される場合があります(消費者庁「特定継続的役務提供」)。自分の契約が対象になるか分からないときは、消費者ホットライン「188」などの公的な相談窓口に相談できます。初案件の取り方は動画編集の副業、初案件はどう取る?も参考になります。

よくある質問

動画編集のスクールに通えば、仕事につながりますか?

今回の6人では、案件の獲得や今の仕事につながったと書く人がいる一方、スクールをほとんど使わず、2025年5月のクラウドソーシングでの収入が約7,767円だった人(事例3)もいます。紹介案件に1本500円の例もありました(事例2)。通えば仕事につながるとはいえません。

2日間の短期講座でも身につきますか?

事例4は2日間の講座で動画を1本完成させ、事例5は操作が大きく進んだと書いています。事例4は卒業後の課題に5回修正して合格し、今のお客さんに動画を提案しました。一方、事例5は受講直後の感想で、仕事の成果はまだ書かれていません。

説明会で割引を勧められたら、その場で決めたほうがいいですか?

事例2は、入会自体は後悔していないものの、ほかと比べずに即決したことを反省しています。割引があっても、いったん持ち帰って比べることをおすすめします。

参照した体験記事

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