Webライターの初めての取材はどうだった?5人の準備と当日の失敗、その後

明るいカフェで録音機を置き、相手の話を聞きながらノートにメモを取る手元 キャリア・転職

Webライターとして初めて取材やインタビューを担当した5人の記事を確認すると、5人とも初めての取材を終えていました。準備では、質問の用意や取材相手の下調べ、録音や撮影の確認をしていたと書いています。一方で、録音を切ったまま話した、写真に自分が写り込んだ、契約前に聞いていない工程が多かった、といった失敗や想定外も書かれています。その後は、取材を続けて約1年で約70人に会った人もいれば、同じような依頼をすぐに断った人もいます。

この記事では、5人が初めての取材の前に何を準備し、当日と終わったあとに何が起きたかを整理します。準備や時間は本人の申告で、報酬や契約の中身は分からない例が多くあります。5人とも自分の発信や仕事の依頼への案内などをしていて、うまくいった場面が選ばれやすい面があります。

この記事で分かること

  • Webライター5人が初めての取材を受けたきっかけ
  • 取材の前に準備したこと
  • 当日の失敗と、終わったあとの作業
  • 初めての取材の前に確かめたい5つのこと

結論:5人の体験の比較

5人の記事を一覧にしました。どの例も本人の記載です。

事例 きっかけ 準備したこと 当日と、その後
事例1 SEO記事を書いて3年目に、Xの募集へ応募 取材の進め方をWebで学び、質問リスト、録音機、スマートフォンなどを用意 撮影中に録音を切ったまま話した失敗があったが、取材と記事を終えた
事例2 クラウドソーシングのスカウトで、取材込みの記事を受注 構成、質問案、日程の調整、事前の打ち合わせなど 12の工程があり、準備の段階で赤字と感じた。最後まで終え、次の同じような依頼は断った
事例3 ライターとして採用されて2週間後に、大学教授への対面取材 本を読み、質問を先輩に見てもらい、経路とカメラの電池を確認 先輩の助けも受けて約1時間質問。仕上げに約5営業日。約1年で約70人に取材
事例4 SEOの仕事が減り、取材ライターの募集へ応募 取材相手を自分で探し、日程を調整した。協会の許可も必要だった 写真に自分が写り込む失敗があり、話はほぼ雑談。記事は完成して公開
事例5 駆け出しの取材ライターとして初めての取材 質問3〜5個などを入れた依頼書をPDFで送り、相手のSNSや過去の記事を調べた 取材後の先方の確認と、修正がある場合の対応を手順に挙げた。録音や写真の撮り方を学びとして挙げた

5人とも本人の記事で、本文を確認しました。準備、時間、取材相手の反応は本人の申告で、契約の条件や報酬、発注者の評価は確認していません。事例1はライター向けのメディアへの寄稿、事例2は商品のリンクと支援の案内、事例3はのちに取材の講座で講師をした人の振り返り、事例4は仕事の依頼の案内、事例5は講座やコミュニティに関係するタグがあり、うまくいった場面が選ばれやすい面があります。5人は公開記事から選んだ例です。

事例1:SEOライター3年目で初めての取材。録音を切ったまま話した

筆者は3人の子どもを育てるWebライターで、おもにSEO記事を書いてきたそうです。ライター3年目にXで見た募集へ応募し、子ども向けの施設への許可取り、現地での取材、撮影、施設との連絡、記事の執筆を初めて担当したと書いています。[1]

取材の経験も知識もなく、採用されたときは喜びより焦りが強かったため、取材の依頼、事前の調査、持ち物、あいさつ、撮影をWebで学び、質問リスト、録音機、クリップボード、スマートフォンなどを用意したそうです。当日は施設を体験して撮影し、担当者に質問して、終わったあとすぐにお礼、メモの整理、発注者への完了の報告をしたといいます。撮影中に録音を切ったまま会話していた失敗もあったと書いています。[1]

取材の進め方を自分で調べて準備し、初めての取材を終えた例です。本人は、準備すれば初めてでも終えられたと振り返っています。報酬、かかった時間の合計、公開後の結果は書かれていません。ライター向けのメディアへの寄稿で、2025年5月の投稿です。

事例2:スカウトで受けた取材の記事。12の工程があり、次は断った

筆者は企業の仕事を中心に書くWebライターで、クラウドソーシングのスカウトで、インタビューと取材を含む記事を初めて受けたそうです。いつもより文字単価が高かったため契約したと書いています。[2]

実際には、構成、質問案、修正、日程の調整、事前の打ち合わせ、事業の説明、専門家への取材、録画の確認、構成の調整、執筆、初稿の修正、納品と検収という12の工程があったそうです。契約の前に聞いていない工程が多く、準備の段階で赤字になると感じ、辞退の文を書いては消したものの、評価が下がるのを恐れて最後まで終えたといいます。その後、別のテーマで同じような依頼が来ましたが、すぐに断ったと書いています。[2]

文字単価は高くても、工程の多さから続けなかった例です。工程の数や赤字という評価は本人の申告で、契約の条件、報酬、実際の作業時間、発注者側の説明は確認していません。記事には商品のリンクとnoteの支援の案内があります。2024年1月の投稿です。

質問リストとクリップボード、スマートフォンを机に並べて取材準備をする手元
取材前に質問と道具を準備する様子(AI生成画像)

事例3:採用2週間後の対面取材。先輩の助けを受け、約1年で約70人に

筆者は、ライター・エッセイストのいしかわゆきさんです。ライターとして採用されて2週間後の2018年6月14日に、時間学の教授への対面取材を初めて担当したそうです。[3]

朝から強く緊張し、教授の本を読むために7時に出勤し、質問事項を先輩に何度も見てもらい、経路とカメラの電池も確認したといいます。取材では先輩の助けも受けながら約1時間質問し、そのあと動画の編集、写真の加工、アイキャッチと記事に入れる画像の作成、原稿の推敲に約5営業日かけたと振り返っています。本人によると、デビューの記事は多く読まれ、約1年後までに対面で取材した人は約70人になり、一人で質問できるようになったそうです。[3]

会社に採用されて、先輩の助けを受けながら取材を始めた例です。一人で初めての取材に行く場合とは条件が違います。読まれた数、契約の条件、報酬は書かれていません。のちに取材の講座で講師をした人の振り返りで、2019年9月の投稿です。

事例4:SEOの仕事が減り、取材ライターへ。相手探しから自分でした

筆者はWebライターののがゎさんです。月10記事だったSEOの仕事が3記事に減り、報酬が7割減ったことをきっかけに、新しい仕事を探したそうです。2023年に取材ライターの募集へ応募し、未経験のまま採用されたと書いています。[4]

隣の県で取材相手を自分で探す必要があり、知人の紹介でも日程の調整や療養が重なって、約束を取るのに苦労したといいます。知人の妻に頼んで初めての取材が決まりましたが、取材には協会の許可も必要だったそうです。鏡張りのスタジオで約100枚を撮影して自分が写り込む失敗をし、約1時間のレッスンのあとに、お互いに初めてのインタビューをしたと書いています。話はほぼ雑談でしたが、記事は完成して公開され、取材相手から内容を評価されたそうです。[4]

取材相手を探すところから自分でして、初めての取材を終えた例です。相手は知人の紹介で、知らない人への取材とは条件が違います。報酬の減り方や取材相手の反応は本人の申告で、契約や発注者の評価は確認していません。記事の最後に仕事の依頼の案内があります。2023年7月の投稿です。

室内でスマートフォンを縦に構え、カップと観葉植物を撮影する手元
取材先で補足写真を撮影する様子(AI生成画像)

事例5:初めての取材を終えた直後に、手順を書き残した

筆者は20代後半の駆け出しの取材ライターURIさんで、初めての取材を終えた直後に書いた記事です。名刺がなかったので、連絡先を書いたメッセージカードを渡したそうです。[5]

取材の日時、場所、方法、テーマ、企画の意図、3〜5個の質問、連絡先をまとめた依頼書をPDFにして、メールで送ったと書いています。手順としては、約束を取り、依頼書を送り、取材をして、先方の確認を受け、修正がある場合は直し、OKが出たら完了する流れを示しています。初めての取材の学びとして、相手のSNSや過去の記事を事前に調べること、録音の許可を取り、音源を複数残すこと、写真を縦と横、寄りと引きで撮ることを挙げています。[5]

初めての取材の流れを、終わった直後に手順として残した例です。取材した相手、報酬、記事の公開先、修正があったかは書かれていません。講座やコミュニティに関係するタグがあり、2023年6月の投稿です。

5人の体験から編集部が整理した、初めての取材で見えた点

5人の記事を並べると、次の3つの点が見えてきます。これは編集部が整理したもので、5人全員がすべてに触れているわけではありません。また、5人の記事だけで、初めての取材の進め方を断定することはできません。

  • 準備は質問と下調べと機材:質問リストや依頼書の質問を用意し(事例1・3・5)、相手の本やSNS、過去の記事を調べ(事例3・5)、録音機やカメラを確認していました(事例1・3)。[1][3][5]
  • 録音と撮影でつまずいた人がいた:事例1は録音を切ったまま話し、事例4は写真に自分が写り込みました。事例5は、録音の許可を取って音源を複数残すことを学びとしています。[1][4][5]
  • 取材のあとの作業も多かった:事例2は12の工程があり、事例3は仕上げに約5営業日かけました。事例5は、取材後の先方の確認と、必要な場合の修正を手順に挙げています。[2][3][5]

事例2は、契約の前に聞いていない工程が多かったと書いています。修正の依頼が多かった人の体験はWebライターの修正が多いときは?6人が受けた修正の中身と、その後の対処、契約が終わった人の体験はWebライターの継続案件が終わったときは?3人の終わり方と、その後にしたことでまとめています。

初めての取材の前に確かめたい5つのこと

ここからは、5人の体験を参考に編集部が整理した確認項目です。5人がこの5つを勧めているわけではありません。

初めての取材の前に確かめたい5つのこと:仕事の範囲、質問と下調べ、録音、撮影、取材のあとの作業
5つの確認のまとめ(編集部作成)
  1. 仕事の範囲:取材相手を探すのか、日程の調整や撮影、先方の確認まで担当するのかを、契約の前に確かめます。
  2. 質問と下調べ:質問を用意し、相手の本やSNS、過去の記事を調べられているかを確かめます。
  3. 録音:録音の許可を取り、録音できているかを途中でも確かめます。
  4. 撮影:撮影するかどうか、縦と横、寄りと引きなど、必要な写真を確かめます。
  5. 取材のあとの作業:原稿の執筆に加えて、先方の確認や修正にどれくらい時間がかかるかを確かめます。

Webライターの文字単価を上げた人の体験はWebライターの文字単価の上げ方|単価を上げた6人がしたこと、応募で見せる記事の作り方はWebライターのポートフォリオはどう作る?で紹介しています。

よくある質問

取材の経験がなくても、取材の仕事を受けられますか?

今回の5人のうち、事例1と事例4は取材の経験がないまま募集に応募して採用されたと書いています。ただし、募集の条件は仕事ごとに違い、5人の記事だけで受けられるかどうかは言えません。

初めての取材の前に、何を準備していましたか?

質問リストや依頼書の質問、相手の本やSNS、過去の記事の下調べ、録音機やカメラの確認などでした。事例3は経路とカメラの電池も確認したと書いています。

取材の仕事は、ほかの記事より時間がかかりますか?

5人の記事では、事例2が12の工程を経験し、事例3が仕上げに約5営業日かけたと書いています。いずれも本人の申告で、ほかの記事とかかった時間を比べた記録はありません。

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