ホテルで働いたあとにWeb・ITの仕事へ移った5人の記事を確認すると、辞めたきっかけとして書かれていたのは、業界の人手不足や働く環境への課題、不規則な夜勤、コロナの流行で出勤が週1〜2回になり手に職がつかない不安などでした。Webに興味を持った入口には、旅行メディアの施策の数字、ホテルのサイトや管理表の作業、Excelの自動化がありました。移った先は、広告代理店のWebマーケター(入社して約1週間の研修中)、デジタルマーケティングの会社、ECのディレクター、AWSの運用保守で、1人はスクールの運営スタッフとして働きながら副業を少しずつ始めた段階です。
この記事では、5人のきっかけ、学び方、仕事探し、移ったあとの仕事を整理します。4人はスクールの運営サイトのインタビュー、1人は勤務先の採用のページで、うまくいった人の例が選ばれやすい面があります。経歴や応募の数は本人の申告で、確認はしていません。
- ホテル勤務からWeb・ITの仕事に移った5人のきっかけ
- Webに興味を持った入口と、学び方
- 仕事探しと、移ったあとの仕事
- ホテルの仕事からWebに移る前に確かめたい5つのこと
- 結論:5人の体験の比較
- 事例1:ホテルで約6年。旅行メディアの数字に面白さを感じ、Webマーケターに
- 事例2:ホテルで9年。夜勤を見直し、通学で半年学んで副業を始めた
- 事例3:ホテルで5年半。面接はほぼ全敗から、振り返りのあと通るように
- 事例4:コロナで出勤が週1〜2回に。学習約4か月で代表から連絡
- 今の経験とWebの学び方を、無料Zoom相談で整理する
- 事例5:ホテルのフロントで約3年。Excelの自動化からAWSの運用保守へ
- 5人の体験から編集部が整理した、ホテルの仕事からWeb・ITに移るときに見えた点
- ホテルの仕事からWebに移る前に確かめたい5つのこと
- よくある質問
- 自分に合う仕事と学び方を相談する
- 参照した記事
結論:5人の体験の比較
5人の記事を一覧にしました。どれも本人の回答が分かれたインタビューです。
| 事例 | ホテルでの仕事と、きっかけ | 学び方と仕事探し | 移ったあと(本人の回答) |
|---|---|---|---|
| 事例1 | 大学在学中のアルバイトから、卒業後は正社員として入社し、合計約6年。接客、予約、複数部門の統括、旅行メディアとの交渉。業界の人手不足や働く環境に課題 | 退職後にスクールで3か月。提案資料や運用報告の演習、企業ごとの面接の準備 | 第一志望の広告代理店に入社。公開時点は入社約1週間で研修中 |
| 事例2 | 大学卒業後に9年。フロント、事務、経理、客室清掃、レストラン。不規則な夜勤を見直したかった | 通学のスクールで半年、PhotoshopやFigmaを使い、クライアントワークと卒業制作 | スクールの運営スタッフとして働きながら、デザインとコーディングの副業を少しずつ始めた段階 |
| 事例3 | 5年半。前半は接客、後半はマネジメント、労務、販売 | 4か月の学習で、チーム開発とホテルのECのポートフォリオ。初めは面接にほぼ全敗 | デジタルマーケティングの会社で、施策を考えてデザイナーやプログラマーに指示。一部コーディングも |
| 事例4 | 新卒でホテルのオペレーター。コロナで出勤が週1〜2回になり、手に職がつかない不安 | Webデザインを学び始めて約4か月で、今の会社の代表から連絡 | 入社約2年。ECディレクターとして要望の確認や提案、デザインカンプも |
| 事例5 | 24歳で来日し、ホテルのフロントなどを約3年。Excelの自動化からインフラに興味 | ホテル勤務と並行して4か月学習。最初の転職活動は失敗、再挑戦で約30社に応募し3社から内定 | AWSの認定パートナー企業で運用保守・監視(Web制作やWebマーケティングではなくIT職) |
5人とも本人の回答が分かれた記事で、本文を確認しました。経歴、学習の期間、応募の数は本人の申告で、確認はしていません。事例1・2・3・5はスクールの運営サイトのインタビューで、無料相談や受講への案内があり、うまくいった人の例が選ばれやすい面があります。事例4は勤務先の採用のページです。事例2・3のページには公開日の記載がありません。事例5はWebではなくITインフラの仕事です。5人は公開記事から選んだ例です。
事例1:ホテルで約6年。旅行メディアの数字に面白さを感じ、Webマーケターに
高橋さんは、大学在学中にホテルでアルバイトを始め、卒業後はそのまま正社員として入社し、合わせて約6年働いたそうです。接客、予約の割り当て、複数の部門のとりまとめ、旅行メディアとの交渉を担当したと答えています。[1]
業界の人手不足や働く環境に課題を感じたこと、旅行メディアの施策で数字がよくなっていくことに面白さを感じたことから、Webマーケティングを選んだそうです。退職したあと、スクールで3か月、提案資料や運用報告の演習、自己分析、企業ごとの面接の準備をして、第一志望だった大手企業グループの広告代理店から内定を得たと話しています。[1]
ホテルで扱っていた旅行メディアの数字が、Webマーケティングへの入口になった例です。公開の時点では入社して約1週間の研修中で、配属後の仕事や定着は分かりません。2024年11月の投稿です。
事例2:ホテルで9年。夜勤を見直し、通学で半年学んで副業を始めた
石原さんは、大学を卒業してから9年間ホテルで働き、フロントの接客、事務、経理、客室清掃、レストランの仕事を経験したと答えています。不規則な夜勤を見直したいこと、旅をしながら働ける技能を身につけたいことから、退職したそうです。[2]
以前オンラインで学んだときは質問しにくく、孤独を感じたため、通学のスクールを選んだそうです。半年間、PhotoshopやFigmaなどを繰り返し使い、クライアントワークと卒業制作に取り組んだと話しています。[2]

Webの会社への転職ではなく、働きながら副業を始めた段階の例です。公開の時点では、スクールの運営スタッフとして働きながら、デザインとコーディングの副業を少しずつ始めていると答えています。副業の件数や報酬は書かれていません。旅をしながら働くという目標は、まだかなっていない段階です。ページに公開日の記載はありません。
事例3:ホテルで5年半。面接はほぼ全敗から、振り返りのあと通るように
松井さんは、ホテル業界で5年半働き、前半は接客、後半はマネジメント、労務、販売を担当したと答えています。Webサイトの運営や管理サイトの操作、業務の管理表を作ったことから、プログラミングに興味を持ったそうです。[3]
4か月の学習で、ケーキ店のECサイトのチーム開発と、ホテルのECサイトの個人のポートフォリオに取り組んだそうです。初めのころの面接はほぼ全敗でしたが、見送りの理由を振り返ってからは、本人の申告で面接の8割を通過するようになったと話しています。[3]
ホテルでのサイトや管理表の作業が入口になり、ホテルを題材にしたポートフォリオも作った例です。転職後はデジタルマーケティングの会社で、お客さまの要望を受けて施策を考え、デザイナーやプログラマーに指示する仕事を中心に、一部コーディングもしていると答えています。応募の数、年齢、給与は書かれていません。ページに公開日の記載はありません。
事例4:コロナで出勤が週1〜2回に。学習約4か月で代表から連絡
渡邉さんは、新卒でホテルのオペレーターになりましたが、入社と同じころにコロナが流行し、出勤が週1〜2回になったそうです。手に職がつかない不安から、Webデザインを学び始めたと答えています。[4]
学び始めて約4か月で、今の会社の代表から連絡を受けて入社したそうです。入社後は、未経験だったShopify独自の言語に苦戦し、働きながら学んだと話しています。[4]

出勤が減ったことが学び始めるきっかけになった例です。公開の時点では入社して約2年で、ECディレクターとして、お客さまの要望の確認や提案をし、デザインカンプも作ったことがあると答えています。勤務先の採用のページで、応募の数や給与は書かれていません。2023年9月の投稿です。
事例5:ホテルのフロントで約3年。Excelの自動化からAWSの運用保守へ
クリスさんはマレーシア出身で、取材の時点で29歳です。24歳で来日し、ホテルのフロントなどで約3年働いたと答えています。Excelの自動化をきっかけに、VBAやインフラに興味を広げたそうです。[5]
ホテルで働きながら4か月学び、環境構築の理解に苦戦して、資料、検索、YouTubeで仕組みをイメージしながら手を動かしたそうです。最初の転職活動はうまくいかず、再び挑戦して約30社に応募し、3社から内定を得たと話しています。卒業生に連絡したことから紹介を受け、AWSの認定パートナー企業に入社したそうです。[5]
ホテルでのExcelの作業が入口になり、働きながら学んだ例です。公開の時点では運用保守・監視を担当していると答えています。Web制作やWebマーケティングではなく、ITインフラの仕事です。応募や内定の数は本人の申告です。2026年9月の投稿です。
5人の体験から編集部が整理した、ホテルの仕事からWeb・ITに移るときに見えた点
5人の記事を並べると、次の3つの点が見えてきます。これは編集部が整理したもので、5人全員がすべてに触れているわけではありません。
- ホテルの仕事のなかに、Webに興味を持つ入口があった:事例1は旅行メディアの施策の数字、事例3はサイトの運営や管理表の作業、事例5はExcelの自動化をきっかけに挙げています。[1][3][5]
- 働き方への課題が、辞める理由になっていた:事例1は人手不足や働く環境、事例2は不規則な夜勤、事例4は出勤が減って手に職がつかない不安を挙げています。[1][2][4]
- 仕事探しは一度でうまくいかなかった人もいた:事例3は初めは面接にほぼ全敗で、事例5は最初の転職活動がうまくいかず、再挑戦していました。[3][5]
接客の仕事から移った人の体験は飲食業からWebの仕事を目指した7人の体験は?きっかけ・学び方・その後の仕事を整理、販売職からWebの仕事に移った6人の体験は?学び方・応募の数・移ったあとの仕事を整理でまとめています。
ホテルの仕事からWebに移る前に確かめたい5つのこと
ここからは、5人の体験を参考に編集部が整理した確認項目です。5人がこの5つを勧めているわけではありません。

- 今の仕事との接点:予約サイト、旅行メディア、Excelなど、今の仕事でWebやデータに触れている作業があるかを書き出します。
- 目指す職種:Webマーケター、デザイナー、ディレクター、ITインフラなど、どの仕事を目指すかを決めます。
- 学ぶ時間:シフトや夜勤のある働き方のなかで、学ぶ時間をどう取るかを考えます。働きながら学ぶか、辞めてから学ぶかも決めます。
- ポートフォリオ:ホテルや旅行など、知っている分野を題材にできるかを考えます。
- 仕事探しの振り返り:見送られたときに理由を振り返り、次の応募に生かせるようにします。
Webディレクターへの転職はWebディレクター未経験の転職|7人の入り方と入社後に戸惑ったこと、Webマーケターへの転職は未経験からWebマーケターに転職した6人の体験は?入社後のギャップ・仕事の範囲・収入の変化を整理で紹介しています。
よくある質問
ホテルの仕事からWebの仕事に移った人は、なぜ辞めましたか?
今回の5人では、業界の人手不足や働く環境への課題(事例1)、不規則な夜勤(事例2)、コロナで出勤が週1〜2回になり手に職がつかない不安(事例4)などを挙げていました。事例3・5は、WebやITに興味を持ったきっかけは答えていますが、辞めた理由として確認できたものはありません。
どのくらい学びましたか?
事例1は3か月、事例2は半年、事例3・5は4か月、事例4は学び始めて約4か月で入社の連絡を受けたと答えています。
ホテルの経験は、Webの仕事に生かせましたか?
事例1は旅行メディアの施策の数字、事例3はサイトの運営や管理表の作業、事例5はExcelの自動化を、Webに興味を持ったきっかけに挙げています。事例3はホテルのECサイトをポートフォリオの題材にしていました。移ったあとの仕事でどう生かせたかは、記事からは分かりません。
参照した記事
- [1] 【接客業から大手広告代理店Webマーケターへ!】マケキャンで得たものは、自らのキャリアとかけがえのない仲間(マケキャン)。本文を確認。公開日:2024年11月22日。スクールの運営サイトのインタビュー。
- [2] 【卒業生インタビュー】9年のホテル勤務からWeb業界へ 30代で「旅しながら働く」夢を叶えるための一歩(デジタルハリウッドSTUDIO)。本文を確認。公開日の記載なし。スクールの運営サイトのインタビュー。
- [3] 【ホテル業界から転職成功】大好きな「ものづくり」で、マーケットの可能性を広げたい(WEBCAMP)。本文を確認。公開日の記載なし。スクールの運営サイトのインタビュー。
- [4] ホテルからECへ。興味を磨いて“強み”に変えるWebディレクターの渡邉さんがフルバランスを選んだ理由(Wantedly)。本文を確認。公開日:2023年9月25日。勤務先の採用のページ。
- [5] ホテルマンから5ヶ月でAWSエンジニアへ・年収は前職の約2倍|クリスさんインタビュー【RaiseTech受講生の声】(RaiseTech)。動画の書き起こしを確認。公開日:2026年9月21日。スクールの運営サイトのインタビュー。

