副業で初めて請求書を出した5人の記事を確認すると、宛名、日付、振込先、作業の時間や交通費などを調べながら作り、何度も確かめたと書いた人がいました。源泉徴収のある仕事では、計算に不安を感じ、発注者に確かめたり、AIで確認したりした人もいます。請求書の金額として書かれていたのは、30,000円の報酬から源泉所得税を引いた29,937円、12,000円、13,500円でした。別の1人は、初めて請求した月の収入を4,500円と書いています(売上か手取りか、入金日は分かりません)。
この記事では、5人が初めての請求書で何を書き、何に迷い、入金をどう確かめたかを整理します。あわせて、国税庁と公正取引委員会の説明から、確かめておきたい制度の点を紹介します。金額や入金は本人の申告で、確認はしていません。源泉徴収や消費税の扱いは取引ごとに違い、この記事は税金の計算方法を示すものではありません。
- 副業で初めて請求書を出した5人が調べたこと
- 源泉徴収で迷ったときに、本人がしたこと
- 入金を確かめたかどうか
- 請求書を出す前に確かめたい5つのこと
結論:5人の体験の比較
5人の記事を一覧にしました。どの例も本人の記載です。
| 事例 | 本人の立場と仕事 | 請求書で調べたこと・迷ったこと | 金額と入金(本人の記載) |
|---|---|---|---|
| 事例1 | 40代の会社員。クラウドワークスから直接の契約に移った仕事 | 書式はAIで作り、消費税と源泉徴収は自分で調べて発注者にも確かめた | 報酬30,000円、消費税3,000円、源泉所得税3,063円で、請求額29,937円。入金を確認 |
| 事例2 | 私立の教員で、進行管理の副業 | 宛名、日付、振込先などを調べ、何度も確かめた | 12,000円を請求(入金の確認は記載なし) |
| 事例3 | 57歳の福祉施設の支援員で、会社の立て直しの副業 | 月末締め・20日振込と伝えられ、2日間で合計9時間の作業と交通費をまとめた | 13,500円を請求(入金の確認は記載なし) |
| 事例4 | ブロガーで、記事執筆の仕事 | 源泉徴収のある仕事で、税抜の金額に対する計算に不安。ChatGPTで確かめた | 金額の記載なし。翌月末に振込を確認 |
| 事例5 | 動画編集者を目指して仕事に取り組む | 翌月から、ディレクターごとに1か月の作業をまとめて請求 | 前月(初めての請求の月)の収入は4,500円 |
5人とも本人のnoteで、本文を確認しました。金額、計算、入金は本人の申告で、確認はしていません。5人とも、初めての請求書を前向きに振り返った記事で、入金されなかった例や失敗した例は見えにくい面があります。事例1・4のAIの利用は本人がしたことで、この記事ではすすめません。5人は公開記事から選んだ例です。
事例1:直接の契約で初めての請求書。源泉徴収は発注者にも確かめた
筆者は40代で2児の父の会社員で、クラウドワークスを通した仕事から直接の契約に移り、仕事が終わったあとに初めて請求書を作ったそうです。[1]
書式はAIで作った一方、消費税と源泉徴収は自分で調べ、発注者にも確かめたと書いています。本人の記載では、報酬30,000円、消費税3,000円、源泉所得税3,063円で、差し引いた請求額は29,937円でした。送ったあとに入金を確かめたそうです。[1]
直接の契約に移ったことで、自分で請求書を作る必要が出た例です。源泉徴収や消費税の扱いは取引の条件によって違い、この1例を一般的な計算方法として使うことはできません。2026年9月の投稿です。

事例2:宛名、日付、振込先を調べ、何度も確かめた
筆者は私立の教員として11年目で、二児の母だと書いています。副業の進行管理の仕事で初めて請求書を作って送り、宛名、日付、振込先などを調べて、何度も確かめたそうです。[2]
本人の記載では、請求額は12,000円でした。その後、同じ仕事のなかで任される範囲が広がり、動画編集にも挑戦していると振り返っています。[2]
初めての請求書で、書く項目を一つずつ調べた例です。請求書を送ったことは書かれていますが、12,000円が入金されたかは書かれていません。2026年9月の投稿です。
事例3:57歳で初めての請求書。作業の時間と交通費をまとめた
筆者は1968年生まれの57歳で、福祉施設の支援員だと書いています。会社の立て直しのプロジェクトの副業で、初めて請求書を作ったそうです。[3]
発注者から、月末に締めて20日に振り込むと伝えられ、帰宅してから、2日間で合計9時間の作業と交通費をまとめ、13,500円の請求書を送ったといいます。以前の会社で帳票を作った経験はありましたが、自分の副業の請求書は初めてだったそうです。[3]
支払いの時期を先に聞いたうえで、作業の時間と交通費をまとめて請求した例です。入金されたかは書かれていません。連載の形の記事です。2026年7月の投稿です。
事例4:源泉徴収の計算に不安。ChatGPTで確かめ、翌月末に振込
筆者はイラストが好きなブロガーで、記事の執筆の仕事を受け、確認、修正、公開のあとに初めて請求書を作ったそうです。[4]
源泉徴収のある仕事で、税抜の金額に対する計算に不安を感じ、ChatGPTで確かめながら仕上げたと書いています。本人の申告では、提出したあと、翌月末に振込を確かめたそうです。[4]
源泉徴収の計算に迷った例です。金額は書かれていません。生成AIでの確認は、税金の正しさを保証するものではありません。2026年6月の投稿です。

事例5:初めての請求の月は4,500円。翌月からはディレクターごとにまとめた
筆者は動画編集者を目指して仕事に取り組んでいて、前の月に初めて請求書を書き、その月の収入は4,500円だったと書いています。[5]
投稿した月は、ディレクターごとに1か月の作業をまとめて請求書を書いているそうです。仕事を得られたのは、ディレクターの営業や信頼、講師や仲間の支えによるところもあると振り返っています。[5]
初めての請求のあと、ディレクターごとにまとめて請求するようになった例です。4,500円が売上か手取りか、入金日は書かれていません。投稿した月の収入が前の月の10倍以上になるという話は見込みで、実績ではありません。2025年10月の投稿です。
制度の確認:源泉徴収と、報酬の支払いの期日
ここでは、5人の体験に関係する制度の点を、公的な機関の説明から紹介します。個別の取引に当てはまるかは、税務署や税理士、発注者に確かめてください。
- 源泉徴収:国税庁は、原稿料や講演料などを支払うときの源泉徴収について説明しています。請求書などで報酬と消費税の額がはっきり分かれている場合は、報酬の額だけを対象にしてよいとされ、対象の金額が100万円以下なら10.21%で計算するとしています。ただし、源泉徴収が必要かどうかは、支払う側や仕事の種類によって違います。[6]
- 報酬の支払いの期日:公正取引委員会のフリーランス法のQ&Aでは、発注者が明らかにする取引の条件として、報酬の額や支払いの期日などが挙げられています。対象となる発注者は、請求書が出されたかどうかにかかわらず、成果物などを受け取った日から60日以内に決めた支払いの期日までに報酬を支払う必要があると説明しています。請求書を出さなくてよいという意味ではなく、法律が当てはまるかも取引ごとに違います。[7]
事例1の源泉所得税3,063円は、報酬30,000円に10.21%をかけた額と同じです。ただし、本人の取引に源泉徴収が必要だったかは確認していません。
5人の体験から編集部が整理した、初めての請求書で見えた点
5人の記事を並べると、次の3つの点が見えてきます。これは編集部が整理したもので、5人全員がすべてに触れているわけではありません。
- 書く項目を調べて、何度も確かめていた:事例2は宛名、日付、振込先を調べ、事例3は作業の時間と交通費をまとめていました。[2][3]
- 源泉徴収や消費税で迷った人がいた:事例1は自分で調べて発注者にも確かめ、事例4は計算に不安を感じました。[1][4]
- 入金を確かめたと書いた人は2人だった:事例1は送ったあとに、事例4は翌月末に入金を確かめたと書いています。事例2・3は入金を書いておらず、事例5は入金日を書いていません。[1][4]
副業の確定申告は副業の確定申告、初めてはどうした?4人の体験と国税庁の基準を整理、クラウドソーシングで気をつけたい案件はクラウドソーシングの怪しい案件|6人が出会った勧誘と、気づいたポイントでまとめています。
副業で初めて請求書を出す前に確かめたい5つのこと
ここからは、5人の体験と制度の説明を参考に編集部が整理した確認項目です。5人がこの5つを勧めているわけではありません。

- 締め日と支払日:いつ締めて、いつ支払われるかを、発注者に先に確かめます。
- 書く項目:宛名、日付、仕事の内容、金額、振込先などを確かめます。
- 源泉徴収と消費税:源泉徴収が必要か、消費税をどう書くかを、発注者や税務署に確かめます。
- 経費の扱い:交通費などを請求に入れてよいかを、事前に確かめます。
- 入金の確認:支払日を過ぎたら、入金されたかを確かめます。
副業の初案件の受け方は副業の初案件が低単価でも受ける?、フリーランスの1年目の収入はWeb制作・Webデザインのフリーランス1年目は?で紹介しています。
よくある質問
副業で初めて請求書を出すとき、何を調べましたか?
今回の5人では、宛名、日付、振込先(事例2)、作業の時間や交通費(事例3)、消費税と源泉徴収(事例1・4)などを調べていました。
源泉徴収はいつ必要ですか?
支払う側や仕事の種類によって違います。国税庁は原稿料や講演料などの源泉徴収について説明していますが、すべての副業の報酬に当てはまるわけではありません。発注者や税務署に確かめてください。
請求書を出したら、いつ入金されましたか?
入金を確かめたと書いていたのは、事例1(送ったあと)と事例4(翌月末)でした。事例3は、月末締め・20日振込と伝えられていました。事例2・3は入金されたかを書いていません。
参照した記事
- [1] 副業、初めての請求書。(note)。本文を確認。公開日:2026年9月5日。本人の投稿。
- [2] #10 初めて、自分の名前で「請求書」を送りました。(note)。本文を確認。公開日:2026年9月29日。本人の投稿。
- [3] 〖18〗第2章-第4話「57歳、初めて請求書を作成しました」(note)。本文を確認。公開日:2026年7月9日。本人の投稿。
- [4] 小さな挑戦が増えていく。初めての請求書作成とチラシ作り(note)。本文を確認。公開日:2026年6月8日。本人の投稿。
- [5] 請求書の時期になりました(note)。本文を確認。公開日:2025年10月29日。本人の投稿。
- [6] No.2795 原稿料や講演料等を支払ったとき(国税庁)。本文を確認(令和8年4月1日現在の法令等)。
- [7] Q&A|フリーランス法(公正取引委員会)。本文を確認。

