工場勤務からWebの仕事に移った5人の体験は?学び方・応募の数・移ったあとの働き方を整理

夕方の自宅の机でノートパソコンに向かう大人の後ろ姿と、椅子に掛けた無地の作業着 キャリア・転職

工場や製造業の仕事からWebの仕事に移った5人の記事を確認すると、移った先は、Webライター、Webデザイン(業務委託)、住宅会社の広報、Webマーケティング、Webディレクターとさまざまでした。2人は、移る前からブログやYouTubeなどでWebに関わる発信をしていました。応募の数を書いた人では、約8社に応募して4社から採用された人と、最初の約20社では採用0で、学び方を変えて次の約20社で2社から内定を得た人がいます。一方で、工場のころより収入が下がったと書いた人もいました。

この記事では、5人がなぜ移ろうと思い、どう学び、どんな仕事に移ったかを整理します。5人のうち2人はスクールの運営会社が載せた卒業生の紹介で、成功例に偏る面があります。年齢や勤めた年数のうち、本人の回答ではなく媒体の見出しや紹介文にだけ書かれているものは使っていません。収入や応募の数は本人の申告です。

この記事で分かること

  • 工場・製造業からWebの仕事に移った5人の、移ろうと思った理由
  • 学び方と、移る前に作っていた実績
  • 応募の数と、移ったあとの働き方・収入
  • 工場の仕事から移る前に確かめたい5つのこと

結論:5人の体験の比較

5人の記事を一覧にしました。どの例も本人の記載または回答です。

事例 工場のとき・理由 学び方・応募 移ったあと(本人の記載)
事例1 自動車メーカーの工場の正社員を27歳まで9年。長く続けることへの疑問 Webライターとして開業 時間と場所を選べる一方、初心者の仕事は時給が低く、孤独も。収入は工場のころより下がった
事例2 工業高校を出て工場へ。工場の仕事はつらかった 最初のスクールが合わず、別のスクールへ。約8社に応募し4社から採用 業務委託でデザイン。月20万〜25万円弱(税引き前)
事例3 食品工場の製造オペレーター。残業の多さと体の負担 通学のスクールで、退職後はほぼ毎日1日5時間ほど 住宅会社の広報室で、自社サイトのリニューアルなどを担当
事例4 工場の品質管理 働きながら約3か月の転職活動。約2年続けたブログの数字を実績に 教育系の会社のWebマーケティング職に採用
事例5 1社目の工場に3年半、2社目の工場に3年。27歳で週5日、手取り17万円 最初の約20社は採用0。学び方を変え、次の約20社で2社から内定 美容メーカーのWebディレクターに。週4日リモート、手取り22万円。その後独立

事例1は本人のブログ、事例4・5は本人のnote、事例2・3はスクールの運営会社が載せたインタビューやQ&Aで、本人の記載や回答の部分を確認しました。収入や応募の数は本人の申告で、独自には確認していません。事例2・3はスクールの卒業生の成功例で、受講への案内につながる強い宣伝の面があります。事例1・4は広告やアフィリエイト、事例5は本人のキャリア相談への案内があります。5人は公開記事から選んだ例です。

事例1:自動車工場に9年。Webライターとして開業し、収入は下がった

NAKANOさんは、高校を出て自動車メーカーの工場に入り、正社員として27歳まで9年働いたと書いています。工場でこの先も長く過ごすことへの疑問と、自由な働き方へのあこがれから、Webライターとして開業したそうです。[1]

1年以上続けた時点で、初心者向けの仕事は書くのに時間がかかって時給が低くなりやすいこと、一人で働く孤独、修正の指示への不安を挙げています。一方で、時間と場所を選べることや、企業のサイトのSEO記事を作ることに楽しさを感じていると振り返っています。工場のころより収入は下がったとも書いています。[1]

働き方の自由を選び、収入が下がることも受け入れた例です。収入の額は書かれていません。記事には広告やアフィリエイトがあります。2026年3月の公開です。

事例2:最初のスクールが合わず移り、約8社に応募して4社から採用

せーやさんは、工業高校を出て工場に就職し、工場の仕事はつらかったと話しています。コロナ禍で周りの人が在宅で働くのを見て、好きな場所で働きたいと考え、Webデザイナーという仕事を知ったそうです。[2]

最初のスクールでは、講師の作品を写して言われたとおりに直すやり方に違和感があり、別のスクールに移ったといいます。グループで、ほかの人の作品や添削を見ながら制作し、求人サイトから約8社に応募して、本人の話では4社から採用されました。正社員、アルバイト、業務委託の選択肢から、コンサルティング会社の取引先向けのデザインをする業務委託を選び、月20万〜25万円弱(税引き前)、多い月はさらに4万円ほどだと答えています。[2]

合わないスクールを移り、応募した会社の半数から採用された例です。媒体の見出しには「1週間で4社内定」とありますが、本文では学習や転職活動の期間はもっと長く、この記事では使いません。スクールの運営会社が載せた卒業生の成功例で、強い宣伝の面があります。2026年4月の公開です。

朝の光が入る部屋でノートパソコンと無地の教材を前に学ぶ大人の手元
朝の部屋で本とノートパソコンを使って学ぶ様子のイメージ(AI生成画像)

事例3:食品工場の製造オペレーター。通学のスクールで学び、住宅会社の広報へ

福永さんは、前の仕事で食品工場の製造オペレーターをしていて、残業の多さと体の負担から働き方を見直したと答えています。会社のイベントのポスターや看板を作った経験もあり、仕事を探している中でWebデザイナーという仕事を知ったそうです。[3]

独学は難しいと考えて通えるスクールに入り、最初は仕事と並行して、後半は退職してほぼ毎日通い、基本は1日5時間ほど学んだといいます。住宅会社に就職し、広報室で自社のサイトのリニューアルやイベントの補助を担当していると話しています。[3]

仕事を辞めて学ぶ時間を増やし、会社の広報の仕事に就いた例です。今の仕事はWebデザイナーという名前ではなく、広報室での仕事です。採用の担当者は、採用時の技能にはこれから伸ばす余地があったとも話しています。媒体の見出しにある年齢や勤めた年数は、本人の回答にはないため使っていません。スクールの運営会社の卒業生の紹介で、強い宣伝の面があります。2026年3月の公開です。

事例4:工場の品質管理。2年続けたブログを実績にし、約3か月の転職活動でWebマーケターに

やなさんは、前の仕事で工場の品質管理を担当し、働きながら約3か月転職活動をして、教育系の会社のWebマーケティング職に採用されたと書いています。[4]

転職の前から約2年ブログを続け、英語学習のサービスを使った体験を発信していたそうです。月間約7,000〜10,000PV、収益は最大で約3万円、英語の記事30本などの小さな実績を、職務経歴書とポートフォリオで見せました。Wantedlyで自分から会社に連絡し、面接では転職の理由と、その会社でしたいことを説明できるように準備したといいます。別のWebマーケティング支援の会社からも内々定を得たと書いています。[4]

働きながら続けたブログの数字を、未経験の転職の実績として見せた例です。前の年収や転職後の条件は書かれていません。2020年の転職の体験で、今の転職の状況にそのまま当てはまるとは限りません。記事には本や英語のサービスなどのアフィリエイトがあります。2020年12月の投稿です。

事例5:最初の約20社は採用0。学び方を変えて次の約20社で2社から内定、Webディレクターに

トシハルさんは、1社目の工場で3年半、2社目の工場で3年働き、2社目では機械加工を担当していたと書いています。27歳の時点で週5日出社、手取りは17万円だったそうです。音楽の活動と並行して、Webマーケティングの講座、音楽のブログ、YouTubeを経験し、工場に再就職したあと、Webの仕事への転職を決めたといいます。[5]

最初の約20社は書類が通ったのが2社で、採用は0でした。そこで独学のプログラミングと面接の対策に学び方を変え、次の約20社では書類が12社通り、最後の2社から内定を得て、美容メーカーのWebディレクターに転職したそうです。転職してすぐは社内の文化の違いで体調をくずすこともあったものの、週4日リモート、手取り22万円になり、その後独立したと書いています。独立までの期間は、記事の冒頭では2年、本文では3年とされていて、食い違いがあります。[5]

最初の応募で受からず、学び方と準備を変えて内定を得た例です。転職の前にブログやYouTubeなどWebの経験があり、まったくの未経験ではありません。記事の最後に本人のキャリア相談のサービスへの案内があります。2026年4月の投稿です。

明るいオフィスの机で抽象的な図形を表示したノートパソコンとモニターを操作する手元
オフィスでWebページの画面を見ながら作業する様子のイメージ(AI生成画像)

5人の体験から編集部が整理した、工場からWebの仕事で見えた点

5人の記事を並べると、次の3つの点が見えてきます。これは編集部が整理したもので、5人全員がすべてに触れているわけではありません。また、5人の記事だけで、工場からWebの仕事に移れる条件を断定することはできません。

  • 体の負担や働き方の自由が理由に:事例3は残業の多さと体の負担、事例2は工場の仕事のつらさと好きな場所で働きたい気持ち、事例1は長く続けることへの疑問と自由な働き方へのあこがれを挙げています。[1][2][3]
  • 移る前のWebの経験を実績にした人がいる:事例4は約2年続けたブログの数字を職務経歴書とポートフォリオで見せ、事例5はブログやYouTube、Webマーケティングの講座を経験していました。[4][5]
  • 応募の結果と収入は人によって違う:事例2は約8社で4社から採用、事例5は最初の約20社で採用0でした。収入は、事例1が工場のころより下がり、事例5は手取りが17万円から22万円になったと書いています。[1][2][5]

販売職から移った人の体験は販売職からWebの仕事に移った6人の体験は?、介護職から始めた人の体験は介護職からWebの仕事を始めた5人の体験は?でまとめています。

工場の仕事からWebの仕事に移る前に確かめたい5つのこと

ここからは、5人の体験を参考に編集部が整理した確認項目です。5人がこの5つを勧めているわけではありません。

工場の仕事からWebへ移る前の5つの確認:学ぶ時間、学び方、見せられる実績、応募の数と期間、収入と働き方
5つの確認のまとめ(編集部作成)
  1. 学ぶ時間:シフトや夜勤、残業のある中で、週に何時間学べるかを考えます。
  2. 学び方:独学、通学、オンラインのどれが合うか、合わないときに変えられるかを考えます。
  3. 見せられる実績:ブログや作品など、応募のときに見せられるものを作れるかを考えます。
  4. 応募の数と期間:最初の応募で受からないこともふまえ、準備を見直しながら続ける計画を立てます。
  5. 収入と働き方:移ったあとの収入が上がるとは限らないことと、働き方の変化を比べます。

Webマーケターに転職したあとの体験は未経験からWebマーケターに転職した6人の体験は?、Webディレクターへの転職はWebディレクター未経験の転職|7人の入り方と入社後に戸惑ったことで紹介しています。

よくある質問

工場勤務からWebの仕事に移るまで、何社くらい応募しましたか?

応募の数を書いていたのは2人で、事例2は約8社に応募して4社から採用、事例5は最初の約20社で採用0、学び方を変えて次の約20社で2社から内定でした。事例4は働きながら約3か月の転職活動でした。

工場からWebの仕事に移ると、収入は上がりますか?

5人の記事からは言えません。事例1はWebライターとして開業して工場のころより収入が下がり、事例5は手取りが17万円から22万円になったと書いています。事例2は業務委託で月20万〜25万円弱(税引き前)です。ほかの2人は収入を書いていません。

どうやって学んでいましたか?

事例2・3はスクールで学び(事例2は途中でスクールを移った)、事例5は独学のプログラミングと面接の対策に切り替えました。事例4は約2年続けたブログを実績にしています。事例1は学び方を詳しく書いていません。

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