地方に住みながら、WebやITの仕事をリモートでしている7人の記事を確認すると、6人は会社員としてフルリモートで働き、1人は在宅のWebライターとして暮らしていました。会社員の6人のうち5人は、転職でフルリモートの働き方になっていました。完全にリモートの求人は限られ、「リモート可」でも月1回の出社や、研修中の東京勤務を求める求人があったと書いた人もいます。通勤がなくなった、生活費が下がったという声がある一方で、家での仕事の切り替え、作業環境の費用、給与や経験の伸びへの不安を挙げた人もいました。
この記事では、地方に住みながらリモートでWebの仕事をする7人が、どうやってその働き方になり、何がよくて、何に困ったかを整理します。7人のうち、Web・ITの仕事が未経験の状態から始めたと書いているのは3人(事例1・4・6)で、事例2・5・7は、ほかの会社で経験を積んでからリモートになっています。年齢や収入、条件はどれも本人の申告です。
- 地方に住みながらリモートでWebの仕事をする7人が、その働き方になった経緯
- フルリモートの求人を探したときに出会った条件
- よかったことと、困ったこと
- 地方からリモートの仕事を探す前に確かめたい5つのこと
- 結論:7人の体験の比較
- 事例1:販売員から未経験でWeb広告へ。フルリモートで7年
- 事例2:転職して初めてのフルリモート。朝の時間が増えたが、家での切り替えに苦労
- 事例3:地方に住んだまま東京の会社へ。「リモート可」でも出社の条件があった
- 事例4:未経験でフルリモートの会社へ。子育てには合ったが、前の仕事に戻った
- 事例5:転職と同時に地方へ移住。年収は上がり、生活費は約30%下がった
- 今の経験と学び方を、無料Zoom相談で整理する
- 事例6:バーテンダーから在宅のWebライターへ。海沿いの町で暮らす
- 事例7:地元へUターンし、会社に相談してフルリモートに。環境づくりに半年
- 7人の体験から編集部が整理した、地方からリモートで働いて見えた点
- 地方からリモートでWebの仕事を探す前に確かめたい5つのこと
- よくある質問
- 自分に合う仕事と学び方を相談する
- 参照した記事
結論:7人の体験の比較
7人の記事を一覧にしました。どの例も本人の記載または発言です。
| 事例 | 仕事 | リモートになった経緯 | 本人が挙げたこと |
|---|---|---|---|
| 事例1 | Web広告の運用(会社員) | 小売の販売員から、26歳で未経験からWeb広告の運用へ。記事の時点でフルリモート7年 | 転職のときにフルリモート・年収アップ・マーケティング職を条件にし、求人が絞られた |
| 事例2 | プランナー兼ディレクター(会社員) | 5社目への転職で、初めてフルリモートに | 朝の時間が増えた。一方で1DKでの切り替え、机や椅子・Wi-Fiなどの自己負担、さびしさ |
| 事例3 | Webマーケター(会社員) | 地方に住んだまま、東京のIT企業へ転職 | 完全リモートの求人が少なく、「リモート可」でも出社の条件がある求人があった |
| 事例4 | IT企業(職種は書かれていない) | 29歳で業界・職種とも未経験からフルリモートの会社へ。のちに前の医療職へ戻った | 子育ての面の利点は大きいが、給与の伸びと経験に不安 |
| 事例5 | ITエンジニア(会社員) | 2025年、転職とほぼ同時に関東から地方へ移住 | 年収は上がり、生活費は約30%下がった。応募できる求人が減る心配と、対面の機会の減少 |
| 事例6 | Webライター(個人) | 都心のバーテンダーから、家でできる仕事を探して開始 | クラウドソーシングと媒体への直接の連絡で仕事を受け、ライターの報酬だけで移住生活をしていると本人 |
| 事例7 | Webエンジニア(会社員) | 地元へUターン。家庭の事情で会社に相談し、フルリモートに | 環境を整えるのに半年。通勤がなくなり、運動や勉強会の時間が増えた |
事例1〜6は本人のnote、事例7はnoteに載ったインタビューのうち、本人の発言部分を確認しました。事例1・6は有料記事のため、無料で読める部分だけを参照しています。年齢・収入・条件は本人の申告で、独自には確認していません。事例1・6は有料記事の販売、事例3は転職エージェントへのリンクがあり、宣伝の面があります。7人とも体験を公開して発信している人で、発信していない人、採用に至らなかった人、早くにやめて記録を公開していない人の体験はとらえられていません。
事例1:販売員から未経験でWeb広告へ。フルリモートで7年
筆者はプロフィールで、地方に住む33歳の会社員で、妻と子ども2人がいると書いています。小売の販売員を3年経験し、26歳で未経験からWeb広告の運用の仕事に移りました。Web系の職種では、リモートで働くことも選べると知ったそうです。記事の時点で、フルリモートで7年働いていると書いています。[1]
転職のときは、フルリモート、年収アップ、マーケティング職を条件にしたため、求人が絞られたと振り返っています。転職の期限と条件を、転職エージェントに伝えたそうです。[1]
求める条件を先に決めたことで、選べる求人が少なくなった例です。求人サイトや転職エージェントの使い方、希望の条件と期限の伝え方までは無料で読めますが、職務経歴書の具体的な書き方から先は有料で、この記事では確認していません。2025年10月の公開で、2026年4月に内容が大きく更新されています。
事例2:転職して初めてのフルリモート。朝の時間が増えたが、家での切り替えに苦労
筆者は地方に住む30代で、プロフィールには仙台在住のプランナー兼ディレクターと書いています。5社目への転職から約半年の時点で、初めてフルリモートで働いていたそうです。[2]
通勤がなくなって朝の時間が増え、裁量労働制のため働く時間を自分で調整できる一方、仕事の量は多いと書いています。1DKの部屋では仕事と生活の切り替えが難しく、通知で緊張が続いたそうです。机、椅子、空調、Wi-Fiなどの費用も自分で出していました。東京のオフィスの飲み会や週末の集まりの様子をチャットで見ると、さびしさもあったといいます。[2]
通勤がなくなる利点と、家で働く負担の両方を書いた例です。何度も転職を経験した人で、未経験からWebの仕事に入った例ではありません。2023年9月の投稿です。
事例3:地方に住んだまま東京の会社へ。「リモート可」でも出社の条件があった
筆者は地方に住んだまま、東京のIT企業でフルリモートのWebマーケターとして働いています。転職のとき、完全にリモートの求人は少なく、「リモート可」と書かれていても、月1回の出社や、研修中の東京勤務を求める求人があったそうです。[3]
転職エージェントで求人を探し、通信の環境や画面の背景を整えて、オンラインの面接に慣れるようにしたといいます。最終面接で東京に来るよう求めた会社もありました。最終的にフルリモートの仕事の内定を得て、本人の場合は、地方に住んでいることで給与を下げられることはなく、東京の水準の額を示されたと書いています。[3]
求人の「リモート可」の中身を確かめる必要があった例です。給与の条件は本人の場合の話で、地方に住む人すべてに当てはまるものではありません。記事には転職エージェントへのリンクがあります。2026年6月の投稿です。

事例4:未経験でフルリモートの会社へ。子育てには合ったが、前の仕事に戻った
筆者は31歳で地方に住み、保育園に通う子どもが1人いる働く母親です。29歳のとき、業界も職種も未経験のまま、フルリモートのIT企業に転職しました。30歳では前の医療職とのダブルワークをしたあと、いったん前の仕事に戻ったと書いています。[4]
通勤がなく、フレックスで休みも取りやすかったので、子育ての面の利点は大きかったそうです。一方で、給与の伸びと経験が積み上がるかに不安を感じたといいます。フルリモート以外の条件をあきらめたことを振り返り、次に転職するときは完全在宅だけに絞らず、時短勤務、休日、福利厚生、将来の給与と経験を大事にしたいと書いています。[4]
フルリモートを最優先にした結果、ほかの条件で迷いが出た例です。IT企業での具体的な職種は書かれていません。2026年8月の投稿です。
事例5:転職と同時に地方へ移住。年収は上がり、生活費は約30%下がった
筆者は幼稚園の先生からITエンジニアに変わり、SESで3年半働いたあと、SIerに入りました。2025年に、転職とほぼ同時に関東から地方へ移住したそうです。[5]
地方で年収が下がるのを避けるため、自宅から通える会社と、首都圏の会社にリモートで勤める形を比べ、後者を選んで入社しました。本人によると、転職で年収は上がり、生活費は約30%下がったそうです。フレックスで始業の時間を6時から10時のあいだで調整でき、静かな環境で集中できる一方、地方に移ったあとは応募できる求人の数が減ることを心配しています。人と直接会う機会が減ることも課題として挙げていますが、チャットやビデオ通話で不自由はなく、本人はあまりマイナスな印象を持っていないそうです。[5]
地元の会社と首都圏の会社のリモート勤務を比べて選んだ例です。AWSの資格と数年のITの実務経験があり、未経験の人が同じようにできる例ではありません。年収と生活費の変化は本人の申告で、地方の暮らしを強く勧める発信でもあります。2026年2月の投稿です。

事例6:バーテンダーから在宅のWebライターへ。海沿いの町で暮らす
筆者は房総の海沿いに住む40代で、都心のバーテンダーからWebライターに仕事を変えました。体調の理由で外で働けなくなり、家でできる仕事を探したのが始まりだったそうです。[6]
ランサーズとクラウドワークスに登録し、個人のブログの代筆やサイトの記事を受けて、本人によると約3か月で認定ランサーになりました。興味のある媒体に直接連絡して仕事を得たこともあり、記事の時点では、Webライターの報酬だけで移住生活をしていると書いています。[6]
会社に勤めず、個人で受ける仕事だけで地方の暮らしをしている例です。実際の月ごとの収支や家賃の詳細と、その裏付けの画像は有料の部分で、この記事では確認していません。有料記事やチップへの案内があります。2026年6月の投稿です。
事例7:地元へUターンし、会社に相談してフルリモートに。環境づくりに半年
インタビューに答えたエンジニアのBさんは、地元のIT企業、東京のSESでの銀行系の仕事、地元に支社のあるWeb系のSIerを経て、大手の人材系の会社に転職しました。将来の暮らしと子育てを考えて地元へUターンし、家庭の事情で在宅勤務が必要になったとき、会社に相談してフルリモートを始めたそうです。[7]
はじめは社内だけで見られる資料があったため出社が必要で、環境を整えるのに半年かかったといいます。Slackで自分の状況を見えるようにし、通勤がなくなった分、運動、読書、勉強会の時間が増えたと話しています。[7]
転職ではなく、今の会社に相談してリモートに切り替えた例です。名前を出さないインタビューで、所属や経歴は確認できません。いくつもの会社でITの実務経験を積んだ人です。2025年4月の公開です。
7人の体験から編集部が整理した、地方からリモートで働いて見えた点
7人の記事を並べると、次の3つの点が見えてきます。これは編集部が整理したもので、7人全員がすべてに触れているわけではありません。また、7人の記事だけで、地方からリモートの仕事に就ける条件を断定することはできません。
- 完全リモートの求人は限られていた:事例1は条件を決めたことで求人が絞られ、事例3は「リモート可」でも出社の条件がある求人に出会いました。事例5は、地方に移ったあと応募できる求人が減ることを心配しています。[1][3][5]
- 未経験から始めた人と、経験を積んでからの人がいる:未経験から始めたと書いているのは事例1・4・6です。事例2・5・7は、ほかの会社でWebやITの経験を積んでからリモートの働き方になっていました。[1][2][4][5][6][7]
- よかったことと困ったことの両方がある:事例2・4・7は通勤がなくなったことを挙げる一方、事例2は家での切り替えや作業環境の費用、事例4は給与と経験の伸び、事例5は応募できる求人が減ることへの心配を挙げています。[2][4][5][7]
会社員ではなく個人で仕事を受けていたのは事例6だけでした。在宅で個人の仕事を始めた人の体験は主婦が在宅でWebの仕事を始めた5人の体験は?、未経験からWebマーケターになった人の体験は未経験からWebマーケターに転職した6人の体験は?でまとめています。
地方からリモートでWebの仕事を探す前に確かめたい5つのこと
ここからは、7人の体験を参考に編集部が整理した確認項目です。7人がこの5つを勧めているわけではありません。

- 出社の条件:「リモート可」の求人で、月1回の出社、研修中の出社、面接での来社が求められるかを確かめます。
- 今の経験:未経験から探すのか、今の仕事でWebやITの経験を積んでからにするのかを考えます。
- 家の作業環境と費用:机、椅子、通信、仕事と生活を分ける場所を用意できるか、費用を誰が出すかを確かめます。
- 給与と経験の伸び:リモート以外の条件(給与、休日、時短、積める経験)を、どこまで優先するかを考えます。
- 人と会う機会:同僚や取引先と直接会う機会が減ってもよいか、どう補うかを考えます。
30代で未経験からWebの仕事に就いた人の体験は30代未経験からWeb系の仕事に就ける?本人4人の体験から現実と準備を整理、フリーランスから会社員に戻った人の体験はフリーランスから会社員に戻るのは失敗?で紹介しています。
よくある質問
地方に住みながら、未経験でリモートのWebの仕事に就けますか?
7人の記事からは言えません。未経験から始めたと書いているのは事例1・4・6です。事例1は会社員として7年フルリモートで働いていますが、事例4はのちに前の医療職へ戻り、事例6は会社員ではなく個人で仕事を受けています。事例2・5・7は、WebやITの経験を積んでからリモートになっていました。
「リモート可」の求人なら、ずっと家で働けますか?
事例3は、「リモート可」と書かれていても、月1回の出社や研修中の東京勤務を求める求人があったと書いています。最終面接で東京に来るよう求めた会社もあったそうです。求人ごとに条件を確かめる必要があります。
地方に住むと、給与は下がりますか?
7人の記事からは一般的には言えません。事例3は本人の場合、東京の水準の額を示されたと書き、事例5は首都圏の会社へのリモート勤務を選んで年収が上がったと書いています。どちらも本人の申告で、経験を積んだ人の例です。
参照した記事
- [1] 未経験×地方在住でフルリモート転職できた話と、実際にやったこと【求人探し/書類/面接対策】(note)。無料で読める部分を確認。公開日:2025年10月9日(2026年4月に内容を大きく更新)。本人の投稿。有料記事。
- [2] フルリモート体験記 転職して半年経ちました(note)。本文を確認。公開日:2023年9月11日。本人の投稿。
- [3] 地方から東京企業へフルリモート転職。ぶつかった「3つの壁」と意外な事実(note)。本文を確認。公開日:2026年6月24日。本人の投稿。転職エージェントへのリンクあり。
- [4] 【31歳ワーママ】未経験フルリモ転職で後悔!? 次転職するとき大事にしたい条件について。(note)。本文を確認。公開日:2026年8月18日。本人の投稿。
- [5] 地方移住 × フルリモートをやってみてよかったこと(note)。本文を確認。公開日:2026年2月8日。本人の投稿。年収・生活費は本人申告。
- [6] 【在宅ワーク】40代未経験からWebライターだけで移住生活できる?実際の収入や家賃を公開(note)。無料で読める部分を確認。公開日:2026年6月13日。本人の投稿。有料記事。
- [7] 【現役エンジニアインタビュー第2弾】地方在住×Webエンジニア。フルリモートを選んだ理由と、その先にあったもの。(note)。本文を確認。公開日:2025年4月29日。インタビューのうち、エンジニアBさんの発言部分を参照。

