WebライターはAIをどう使う?4人が任せたことと、自分で直したこと

夜の自宅でチャット画面風の表示と文書を見ながらノートPCで執筆する大人の後ろ姿 キャリア・転職

Webライターとして生成AIを使った4人の記事を確認すると、AIを使っていたのは、資料の要約や調べる点の洗い出し、構成や見出しの案、校正や分かりにくい箇所の指摘、言い換えの候補などでした。一方で、記事のテーマや構成の判断、事実の確認、自分の経験や言葉への書き直しは、事例2〜4は人がしていると書き、事例1は人が削って経験や考えを加える必要があると結論づけています。AIに構成と本文を一から任せる実験をした人は、見出しが20を超えて記事の軸がぶれ、本文も具体性に欠けたと書いています。

この記事では、4人がAIを何に使い、どこを自分で直したかを整理します。AIを使ってよいかは仕事ごとに決まりが違い、この記事はAIの利用をすすめるものではありません。使い方や時間は本人の申告で、4人とも本人が公開を選んだ事例です。事例1は有料の教材、事例2は本やYouTube、事例3は本人のライター活動の紹介を兼ねていて、うまくいった場面が選ばれやすい面があります。事例4は実際の仕事ではなく、サンプル記事の振り返りです。

この記事で分かること

  • Webライター4人がAIを使っていた作業
  • 人が担当していた作業(判断、事実の確認、書き直し)
  • AIに全部任せたときに起きたこと
  • AIを使う前に確かめたい5つのこと

結論:4人の体験の比較

4人の記事を一覧にしました。どの例も本人の記載です。

事例 AIを使ったこと 人がしたこと 本人の評価
事例1 実験として、SEO記事の構成と本文を一から任せた 不要な構成を削り、経験や考えを加える必要があると結論 見出しが20を超えて軸がぶれ、本文は具体性に欠けた。情報集めや要約は速い
事例2 資料の要約、構成と初稿、校正(13の工程の一部) テーマの決定、構成の見直し、AIの誤りの確認、全面的な書き直し、音読での最終確認 ステップ1〜10に1〜2時間、ステップ11の書き直しに1時間強。一から書くより短くなった
事例3 書き出せないときの見出し案、調べる点の洗い出し、分かりにくい箇所の指摘、言い換えの候補 公式サイトや一次情報で確認し、自分の経験で見出しを並べ替え、言葉を選び直す 仕事を奪われる不安があったが、使って考えが変わった
事例4 初めてのサンプル記事で、構成案、表現の候補、疑問の相談 体験談なので、生成された文をかなり自分の言葉に直した 作業と考えが進んだ。ただし最後の判断には自分の技能が必要

4人とも本人のnoteで、本文を確認しました。使い方、時間、効果は本人の申告と感じ方で、納品した記事や検索の結果は確認していません。事例1は有料の教材、事例2は本やYouTube、ポートフォリオへの案内があり、事例3は本人のライター活動の紹介を兼ねていて、うまくいった場面が選ばれやすい面があります。事例4は実際の仕事ではなく、サンプル記事の振り返りです。4人は公開記事から選んだ例です。

事例1:構成と本文をAIに一から任せる実験。見出しが20を超え、軸がぶれた

筆者はセールスのWebライターで、ChatGPTにSEO記事の構成と本文を一から任せる実験をしたそうです。深く聞いていくと見出しの案は増えたものの、H2が20を超え、記事の軸と一貫性がなくなったと書いています。[1]

本文も抽象的で、それぞれの見出しの情報が足りず、語尾が単調で、本人の経験や専門の知識から来る独自性がなかったと感じたといいます。一方で、基本的な情報を集めたり要約したりするのは速いと評価し、不要な構成を人が削り、経験や考えを加える必要があると結論づけています。[1]

AIに全部任せると、構成も本文もまとまりを欠いた例です。1回の実験での本人の評価で、検索の順位や納品の結果は確認していません。記事の最後に、本人の有料の教材への案内があります。2023年7月の投稿です。

事例2:53歳から始めたライター。13の工程でAIと人の役割を分けた

筆者は1967年生まれで、53歳から未経験でライターを始め、現場の仕事とのダブルワークをしていると書いています。担当するメディアの記事を作る13の工程を説明していて、NotebookLMで資料を要約して関連する資料を探し、Geminiなどで構成と初稿を作り、ClaudeやChatGPTで校正しているそうです。[2]

一方で、テーマの決定、構成の見直し、AIがうそを書いていないかの確認、自分らしい文章への全面的な書き直し、声に出して読む最後の確認は、人がしているといいます。本人の目安では、13の工程のうちステップ1〜10(人がするテーマの決定や構成の見直しも含む)に1〜2時間、ステップ11の書き直しに1時間強かかり、それでも一から書くより時間は短くなっているそうです。[2]

AIに任せる工程と、人がする工程をはっきり分けた例です。時間や効率は本人の目安で、作業の記録とは比べていません。記事の最後に、本人の本やYouTube、ポートフォリオへの案内があります。2025年7月の投稿です。

ノートPCの横で印刷資料に蛍光ペンを引いて内容を確かめる手元
資料と照らし合わせて内容を確認するイメージ(AI生成)

事例3:ライター歴6年以上。AIは相談相手にし、事実は一次情報で確かめる

筆者はWebライター歴が6年以上で、企業のメディアに書いてきたそうです。未経験からこの仕事を始めた本人は、AIに仕事を奪われる不安があったものの、実際に使って考えが変わったと書いています。[3]

書き出せないときの見出しの案、調べる点の洗い出し、原稿の分かりにくい箇所の指摘、福祉の専門用語の言い換えの候補にAIを使っているそうです。出てきたものをそのまま使わず、公式サイトや一次情報で確かめ、自分の経験から見出しを並べ替え、自分の言葉を選び直しているといいます。Claudeは長文の構成や言い回しの相談に、ChatGPTはおもに画像を整えるのに使い分けていると書いています。[3]

AIの出したものを、一次情報と自分の経験で確かめ直していた例です。本人は、AIの事実の誤りや、AIの利用が禁止されている仕事にも注意が必要だとしています。執筆の時間、受注、収入の変化は書かれていません。2026年7月の投稿です。

事例4:初めてのサンプル記事でAIに相談。手が止まっていた作業が進んだ

筆者は40代後半の専業主婦で、Webライターとして活動する準備をしています。最初のサンプル記事で、テーマと読者像を決められず、作業が進まなかったそうです。[4]

ChatGPTを使って約1か月半で、文章づくりに使うのは初めてでしたが、構成の案、表現の候補、疑問の相談に使うと、作業と考えが進み、気持ちの面でも助けになったといいます。体験談の記事だったので、生成された文はかなり自分の言葉に直して仕上げたそうです。一方で、AIの答えには不完全さも感じ、最後の判断には自分の技能が必要だと書いています。仕事を探すためのサンプルが1本でき、次の記事に進むとしています。[4]

始めたばかりで、手が止まったところをAIに相談して進めた例です。実際の仕事ではなくサンプル記事で、受注や収入の結果はありません。時間がどれくらい短くなったかは書かれていません。2026年5月の投稿です。

印刷した原稿を読み返しながらペンで修正する手元
出力された文章を自分の言葉に書き直すイメージ(AI生成)

4人の体験から編集部が整理した、AIの使い方で見えた点

4人の記事を並べると、次の3つの点が見えてきます。これは編集部が整理したもので、4人全員がすべてに触れているわけではありません。また、4人の記事だけで、Webライターに合うAIの使い方を断定することはできません。

  • AIを使っていたのは下準備と相談:資料の要約や調べる点の洗い出し(事例2・3)、構成や見出しの案(事例2・3・4)、校正や分かりにくい箇所の指摘(事例2・3)、言い換えの候補(事例3)でした。[2][3][4]
  • 判断と書き直しは人がしていた:事例2はテーマ、構成、誤りの確認、全面的な書き直しを人がし、事例3は一次情報で確かめて自分の言葉を選び直し、事例4は体験談を自分の言葉に直していました。[2][3][4]
  • 全部任せるとまとまりを欠いた:事例1は、構成と本文を一から任せると見出しが20を超えて軸がぶれ、本文も具体性に欠けたと書いています。[1]

事例3は、AIの利用が禁止されている仕事もあると注意しています。修正の依頼が多かった人の体験はWebライターの修正が多いときは?6人が受けた修正の中身と、その後の対処、応募で見せる記事の作り方はWebライターのポートフォリオはどう作る?でまとめています。

WebライターがAIを使う前に確かめたい5つのこと

ここからは、4人の体験を参考に編集部が整理した確認項目です。4人がこの5つを勧めているわけではありません。

WebライターがAIを使う前に確かめたい5つのこと:仕事の決まり、事実の確認、自分の経験と言葉、構成の判断、書き直しの時間
5つの確認のまとめ(編集部作成)
  1. 仕事の決まり:その仕事でAIを使ってよいか、使える範囲はどこまでかを、契約やマニュアルで確かめます。
  2. 事実の確認:AIが出した情報を、公式サイトや一次情報で確かめます。
  3. 自分の経験と言葉:体験や意見の部分を、自分の経験と言葉で書けているかを確かめます。
  4. 構成の判断:見出しが増えすぎていないか、記事の軸がぶれていないかを、自分で判断します。
  5. 書き直しの時間:AIを使う時間と書き直す時間を合わせて、どれくらいかかるかを確かめます。

Webライターの文字単価を上げた人の体験はWebライターの文字単価の上げ方|単価を上げた6人がしたこと、最初の仕事を受けた人の体験はランサーズの初案件はどうだった?で紹介しています。

よくある質問

WebライターはAIを何に使っていましたか?

今回の4人では、資料の要約、調べる点の洗い出し、構成や見出しの案、校正、分かりにくい箇所の指摘、言い換えの候補などに使っていました。テーマや構成の判断、事実の確認、書き直しは人がしていると書いています。

AIに記事を全部書かせることはできますか?

4人の記事からは言えません。実験で構成と本文を一から任せた事例1は、見出しが20を超えて記事の軸がぶれ、本文も具体性に欠けたと書いています。ほかの3人は、AIの出したものを自分で確かめ、書き直していました。

AIを使うと、書く時間は短くなりますか?

時間を書いていたのは事例2で、13の工程のうちステップ1〜10(人がする作業も含む)に1〜2時間、ステップ11の書き直しに1時間強かかり、一から書くより短くなったとしています。本人の目安で、比べた記録はありません。ほかの3人は時間を書いていません。

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