動画編集の単価の上げ方|6人の値上げ・条件見直しの事例

夜の自宅の机で、色の帯だけを表示したノートパソコンと電卓を前に動画編集作業をする大人の後ろ姿 キャリア・転職

動画編集の単価や条件を見直した6人の記事では、同じ取引先に値上げを相談するだけでなく、取引先や動画の種類を変える、頼まれた以上の提案をする、作業の範囲を相手と整理し直す、といった方法がとられていました。一方で、値上げの相談を断られた人や、増額に応じない案件を少しずつ減らした人もいます。

この記事では、動画編集の単価交渉、取引先の変更、作業範囲の見直し、別の案件の打診について書いた6人の本人の記事をもとに、何をきっかけに、単価や条件がどう変わったかを整理します。事例3は提示額は変わらず手取りと作業範囲が変わった例、事例6は打診のあとの単価が分からない例です。ただし、金額はどれも本人の申告です。6人とも単価や条件の変化を前向きに振り返った人の記事で、まったく変わらないままやめた人の体験は含まれていません。事例1は有料記事の無料で読める部分だけを参照しています。

この記事で分かること

  • 6人の最初の単価と、その後に確認できた変化(あとの単価が不明な例を含む)
  • 単価が上がった道筋(取引先を変える・提案する・範囲を整理する・相談する)
  • 値上げの相談を断られたときの対応
  • 単価を上げる前に確かめたい5つのこと

動画編集の単価・条件を見直した6人の比較

6人の記事を一覧にしました。どの例も本人の記載です。

事例 最初の単価 その後 主にしたこと
事例1 1本3,000円 今は編集のみで1本3万〜5万円が中心 個人のYouTubeから、企業や学校の採用・施設紹介・インタビュー動画へ、取引先と動画の用途を変えた
事例2 書かれていない 相談しないまま、次の案件から1万円アップ 動画の目的を考えて調整し、構成やサムネイルの改善案を先に提案
事例3 提示額3,000円(手数料などを引いて約1,500円) 提示額3,000円のまま、手取り約2,500円で合意 4,000円を希望して断られ、作業の範囲を整理し直す逆提案
事例4 ショート1本2,000円、長い動画1本1万円 長い動画は新しい案件も含めて4万円、ショートは5,000円 今の取引先に相談し、増額に応じない案件は少しずつ減らした
事例5 1本2,000円台〜7,000円台 会社との直接契約で1本1万円超 仲介のディレクターが辞めるときに許可を得て、会社に直接営業
事例6 1本1,500円 1件納品したあと、登録者2万人のチャンネルの編集を打診された(単価は書かれていない) 本人は、質を落とさず、編集ディレクターがいそうな案件を探す方法を勧めている

事例1・2・4・5は本人のnote、事例3・6は本人のブログで、本文を確認しました(事例1は無料で読める部分まで)。金額は本人の申告で、独自には確認していません。事例1の3万〜5万円は、最初の案件と取引先も動画の中身も違い、同じ仕事を10倍に値上げしたわけではありません。事例3の約1,500円は手数料などを引いたあと、3,000円は提示額で、そのまま比べることはできません。事例1は有料記事、事例6は紹介リンクなどがあります。

事例1:1本3,000円から。取引先を個人から企業・学校に変えて1本3万〜5万円

筆者の最初の動画編集の仕事は1本3,000円でした。本人によると、始めて2か月ごろまでは3,000円前後、3〜4か月ごろに5,000円前後、半年〜1年で1万円前後、約1年で2万円前後、1年半〜2年で3万円前後になったそうです。[1]

今は、大学や専門学校、企業の採用や施設紹介、インタビューなどの動画で、編集のみで1本3万〜5万円が中心だと書いています。単価が上がったいちばんの理由は、同じお客さんへの値上げではなく、個人のYouTube中心から、企業や学校の案件へ、取引先と動画の使い道を変えたことだと説明しています。[1]

値上げの相談ではなく、取引先そのものを変えた例です。今の高い単価の仕事は、最初の仕事とは作業の中身も相手も違います。有料記事の無料で読める部分だけを参照していて、詳しい方法は有料部分に書かれています。2026年9月の投稿です。

会議机で、色面だけを表示したノートパソコンを相手に見せながら説明する大人の手元
映像案を相手に見せて相談する様子のイメージ(AI生成画像)

事例2:頼まれた以上の提案をして、相談しないまま1万円アップ

筆者は副業で動画編集をしています。頼まれた作業だけでなく、動画の目的を考えてテンポやテロップを調整し、修正を言われる前に、構成やサムネイルの改善案を先に提案していたそうです。[2]

お客さんから、編集だけでなく一緒に考えてくれる点を評価され、本人から値上げを相談しないまま、次の案件から1万円増額されたと書いています。[2]

提案を重ねて、相手から増額された例です。増額の前と後の単価、動画の長さ、作業時間は書かれていません。AIやデザインの支援を発信している人の記事です。2026年1月の投稿です。

ノートパソコンの横で、文字のない四角と丸のサムネイル構図案をノートに描く大人の手元
サムネイルの構図案を検討する様子のイメージ(AI生成画像)

事例3:4,000円の希望は断られ、作業の範囲を整理して手取りが増えた

筆者は医療系のYouTubeの編集を副業で始め、同じお客さんから約4か月で8件ほど続けて受けました。最初は提示額3,000円で、手数料などを引いて約1,500円だったそうです。[3]

次の案件のときに4,000円を希望しましたが、予算の上限が3,000円だと言われました。そこで、テロップや演出を簡単にする、専門用語の資料を先に共有してもらう、修正の範囲を整理する、という逆の提案をし、提示額3,000円のまま、手取り約2,500円で合意したといいます。調べたり確かめたりする手間も減ったそうです。6件目ごろにもう一度相談しましたが、上限を理由に断られ、作業時間を短くする方向に切り替えたと書いています。[3]

金額が上げられないとき、作業の範囲を相手と整理した例です。タイトルには「1,500円→3,000円」とありますが、1,500円は手数料などを引いたあと、3,000円は提示額で、基準が違います。2026年9月の投稿です。

事例4:ショート2,000円・長い動画1万円から。相談に応じない案件を減らした

筆者は元公立学校の教員で、退職後に講師として働きながら、約2年間動画編集を副業にしていました。最初はショート1本2,000円、長い動画1本1万円だったそうです。[4]

実績をためてから今の取引先に相談し、長い動画は少しずつ上がり、新しい案件も含めて4万円に、ショートは5,000円になったといいます。増額に応じない案件は少しずつ減らし、そのぶん新しい案件に使う時間をつくったそうです。長い動画3本とショート6本で、月15万円になったと書いています。[4]

相談と、案件の入れ替えを組み合わせた例です。長い動画の1万円から4万円は、1回の相談の結果ではなく、少しずつの増額と新しい案件を含んでいます。今はフリーランスとして発信している人です。2026年5月の投稿です。

事例5:仲介のディレクターが辞めるとき、許可を得て会社に直接営業

筆者は2022年7月に動画編集を始め、最初の月はクラウドソーシングなどで6本、売上2万3,500円で、単価は2,000円台から7,000円台だったそうです。その後、案件を続けたり入れ替えたりし、SNSから来た1万〜1万6,000円の案件も受けました。2023年6月は9本で10万8,000円になったといいます。[5]

仲介していたディレクターが辞めるときに、許可を得て会社に直接営業し、2023年7月以降は会社との直接契約で1本1万円を超え、月15万〜20万円になったと書いています。一方で、連絡が取れなくなった案件、短い納期、未払い、修正が多すぎる案件は、自分から終えたそうです。[5]

仲介を通さない直接の契約に移った例です。月15万〜20万円はフリーランスになってからの金額です。案件名や金額の一部は守秘義務のためぼかしているそうです。2025年7月の投稿です。

事例6:1,500円の仕事を1件納品したあと、別のチャンネルの編集を打診された

筆者は、Adobeのソフトを買って約2か月の時点で、クラウドソーシングのYouTubeの編集1件を1,500円で納品しました。その後、本人から営業しないまま、登録者2万人のYouTubeチャンネルの編集を任せたいという話を受けたそうです。[6]

記事の中で本人は、低い単価でも質を妥協しないこと、編集の質を判断できてほかの依頼主ともつながりのある編集ディレクターがいそうな案件を探すことを、読む人への方法として勧めています。[6]

1件納品したあと、営業しないまま別の仕事の打診を受けた例です。誰が、なぜ打診したのかははっきり書かれていません。打診されたあとの単価、手取り、作業時間、続いた期間は書かれていません。低い単価で質を上げ続けることは、ただ働きに近くなるおそれもあり、誰にでも勧められる方法ではありません。紹介リンクのある個人のブログです。2021年8月の投稿です。

6人の体験から編集部が整理した、単価や条件が変わった道筋

6人の記事を並べると、単価や条件が変わった道筋は大きく4つに分かれます。これは編集部が整理したもので、1人が複数にあてはまる例もあります。6人の記事だけで、どの方法が一番効くかを決めることはできません。

  • 取引先や契約の形を変えた:事例1は個人から企業・学校へ、事例5は仲介から直接の契約へ移りました。[1][5]
  • 頼まれた以上の提案をした:事例2は構成やサムネイルの改善案を先に出して、相手から増額されました。[2]
  • 今の取引先に相談した:事例4は相談して少しずつ上げ、応じない案件は減らしました。事例3は断られたあと、作業の範囲を整理し直しました。[3][4]
  • 営業せずに打診を受けた:事例6は、1件納品したあとに別の案件を打診されました。打診の理由と、そのあとの単価は分かりません。[6]

反対に、事例3は再度の相談を断られ、金額ではなく作業時間を減らす方向に切り替えています。値上げの相談がいつも通るとは限りません。動画編集の単価の目安は動画編集の副業の単価、Webライターの単価の上げ方はWebライターの文字単価の上げ方でまとめています。

動画編集の単価を上げる前に確かめたい5つのこと

ここからは、6人の体験を参考に編集部が整理した確認項目です。6人がこの5つを勧めているわけではありません。

動画編集の単価を上げる前の5つの確認:今の時給、相手の予算と目的、提案できること、作業の範囲、ほかの取引先
5つの確認のまとめ(編集部作成)
  1. 今の時給:1本に何時間かかっているか、手数料を引いていくら残るかを計算します。
  2. 相手の予算と目的:取引先の予算の上限や、動画を何に使うのかを確かめます。
  3. 提案できること:構成やサムネイルなど、頼まれた作業以外に出せる案があるかを考えます。
  4. 作業の範囲:金額が上げられないときに、テロップや修正の範囲を整理できるかを話し合います。
  5. ほかの取引先:企業や学校、直接の契約など、単価の高い仕事の入口がないかを探します。

動画編集の案件が取れなかった人の体験は動画編集の副業で案件が取れない、動画編集の独学期間は動画編集の独学期間で紹介しています。

よくある質問

動画編集の単価は、どれくらいで上がりますか?

事例1は、1本3,000円から約1年で2万円前後、1年半〜2年で3万円前後になったと書いています。ただし、取引先と動画の中身を変えた結果で、同じ仕事の値上げではありません。6人の例だけでは、一般的な目安は分かりません。

値上げの相談は通りますか?

事例4は、今の取引先に相談して少しずつ上がりました。一方、事例3は4,000円の希望も、6件目ごろの再度の相談も、予算の上限を理由に断られています。相談しなくても、提案を重ねて相手から1万円増額された例(事例2)もあります。

値上げを断られたら、どうしていましたか?

事例3は、テロップや演出を簡単にする、資料を先にもらう、修正の範囲を整理する、という逆の提案をして、手取りが増え、手間も減ったと書いています。事例4は、増額に応じない案件を少しずつ減らしていました。

参照した本人記事

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