学んだWebスキルを今の職場で活かした3人の体験は?任された仕事と、その後を整理

明るいオフィスで抽象的な色面のバナー案をモニターに表示して作業する人の後ろ姿 キャリア・転職

Webデザインを学んだあと、転職ではなく今の職場で活かした3人の記事では、社内でデザインを担当していた人が辞めたことや、学んでいることを社内で話したことがきっかけで、Webやデザインの仕事を任されるようになっていました。任された仕事は、社内サイトの構築、バナーやSNSの運用、カタログやチラシの制作などです。

この記事では、学んだWebスキルを今の職場で活かした3人の記事をもとに、どうやって仕事を任されたか、どんな仕事をしたか、その後どうなったかを整理します。ただし、3人は記事にできる最小の人数で、事例3はスクールの運営会社が掲載した卒業生インタビューです。3人とも、給与や評価の変化は本人の申告か、書かれていません。

この記事で分かること

  • 学んだWebスキルを今の職場で活かした3人のきっかけ
  • 任された仕事の中身(社内サイト・バナー・SNS・チラシなど)
  • その後の働き方の変化と、残った迷い
  • 今の職場で活かす前に確かめたい5つのこと

3人の体験の概要

3人の記事を一覧にしました。どの例も本人の記載または発言です。

事例 学んだこと・場所 任されたきっかけ 任された仕事とその後
事例1 スクールのWebデザイナー専攻で6か月(30代。HTML・CSS・JavaScriptの仕組み、IllustratorとPhotoshop) 受講していることを社内で話したら、ホームページを作れる人として声がかかった ノーコードのツールで社内のポータルサイトをつくるなど。その後、学習を通じてキャリアを考え、退職
事例2 職業訓練でWebデザイン(アラサー、モデルとDTPデザインのアルバイト) 今の職場のデザイン担当者が辞めた DTPやバナーの制作に加えて、SNSの運用も担当。ほかの会社への応募3社は決まらず
事例3 スクールでWebデザイン(50代、パソコンを持っていない状態から) 社内のデザイナーが辞めたとき、自分の作品を会社の上の人に見せて担当を申し出た 広報から社内デザイナーに。カタログ、バナー、チラシなど。介護のときに在宅と週3日勤務に変えられた

事例1・2は本人のnote、事例3はスクールの運営会社が掲載したインタビューで、本文を確認しました。仕事の内容や働き方の変化は本人の申告で、会社側には確認していません。事例3はスクールが選んだ成功例で、強い宣伝の面があります。事例2はWebを学ぶ前からDTPのデザインを担当していて、すべての仕事が職業訓練の成果というわけではありません。

事例1:受講中と社内で話したら、ホームページを作れる人として声がかかった

筆者はWebデザイナー専攻で6か月学び、HTML・CSS・JavaScriptの仕組みと、IllustratorとPhotoshopの基本の使い方を身につけました。受講していることを社内で話したところ、ホームページを作れる人として声をかけられ、ノーコードのツールで社内のポータルサイトをつくる仕事などを担当したそうです。[1]

レイアウト、配色、構成について学んだことが仕事に活き、楽しかったと振り返っています。この経験から、Webやデザインをもっと学びたい気持ちが強くなったといいます。その後、学習を通じて将来やキャリアを考えた結果として会社を辞めたそうです。前の職場で無理をしたことによる体調の変化もあって、すぐには再就職しないことにしたと書いていて、投稿の時点では仕事をしていません。[1]

学んでいることを周りに話したことが、仕事を任されるきっかけになった例です。今の職場で活かしたのは退職する前の経験で、会社の名前、もとの仕事、給与は書かれていません。年齢は、プロフィールに30代とあります。2025年6月の投稿です。

文字のない社内サイト風ページをノートパソコンに表示してマウスを操作する手元
社内向けページの制作や更新に取り組む様子のイメージ(AI生成画像)

事例2:職業訓練のあと、今の職場でバナーやSNSの運用も任された

筆者はモデルの仕事とDTPデザインのアルバイトをしながら、2025年の夏に職業訓練でWebデザインを学びました。修了したあと、デザインの仕事ができる新しいアルバイトを探して3社に応募しましたが、決まらなかったそうです。[2]

一方で、前から働いている職場のデザイン担当者が辞め、自分の仕事が増えました。DTPデザインやバナーの制作に加えて、SNSの運用も担当するようになり、職業訓練で学んだWebデザインの知識が確実に活きていると書いています。今の職場が好きで、任せてもらえる環境をありがたいと感じる一方、自分のスキルがほかの会社でも通用するか分からず、求人を探し続けているそうです。[2]

外への応募は決まらなかったが、今の職場で担当が広がった例です。DTPデザインは学ぶ前から担当していた仕事です。収入や働く時間、SNSの運用の成果は書かれていません。2026年2月の投稿です。

事例3:50代・広報から社内デザイナーに。作品を見せて担当を申し出た

岩男暁子さんは50代で、もともと勤め先の広報を担当し、制作は社内のデザイナーに頼んでいました。仕事のやりがいを求めて、パソコンを持っていない状態からWebデザインを学んだと話しています。[3]

社内のデザイナーが辞めて、新しい人の採用を検討していたとき、自分の作品を会社の上の人に直接見せて担当を申し出て、卒業から約2か月後に社内デザイナーに役割が変わったそうです。カタログ、Webのバナー、地域向けのチラシ、フリーペーパーなどを作り、企画を目に見えるデザインにできるようになって、前は通らなかった提案も採用されやすくなったといいます。家族の介護が必要になったときには、在宅勤務と勤務日数の調整ができ、週5日から週3日に変えられたと話しています。[3]

自分から作品を見せて、社内の空いた役割を申し出た例です。待遇や評価、提案が通りやすくなったことは本人の申告で、会社側には確認していません。スクールの運営会社が選んだ成功例のインタビューで、とても強い宣伝の面があります。2026年4月の公開です。

机に並べた文字のないチラシ案へペンで修正を加える手元
チラシ案を見直して改善点を整理する様子のイメージ(AI生成画像)

3人の体験から編集部が整理した、今の職場で活かすときに見えた点

3人の記事を並べると、次の3つの点が見えてきます。これは編集部が整理したもので、3人の記事だけで、どうすれば今の職場で任されるかを断定することはできません。

  • 社内で空いた役割があった:事例2・3は、社内でデザインを担当していた人が辞めたことが、仕事が広がるきっかけになっていました。[2][3]
  • 学んでいることや作品を周りに見せた:事例1は受講していることを社内で話し、事例3は自分の作品を会社の上の人に見せて担当を申し出ました。[1][3]
  • 任されたあとも迷いや変化があった:事例2はほかの会社でも通用するか分からず求人を探し続け、事例1は学習を通じてキャリアを考え、退職していました。[1][2]

反対に、給与が上がったかどうかは、3人とも書かれていないか、確認できません。また、3人は記事にできる最小の人数で、社内で空いた役割がなかった人や、申し出ても任されなかった人の体験は含まれていません。営業などの経験からWeb系に移った人の体験は営業からWebマーケティングへ進むには?、Webスクールを終えたあとの仕事探しはWebスクール・職業訓練を終えた7人の仕事探しは?でまとめています。

学んだWebスキルを今の職場で活かす前に確かめたい5つのこと

ここからは、3人の体験を参考に編集部が整理した確認項目です。3人がこの5つを勧めているわけではありません。

学んだWebスキルを今の職場で活かす前の5つの確認:社内の困りごと、見せられる作品、伝える相手と時期、本来の仕事との兼ね合い、外でも通用するか
5つの確認のまとめ(編集部作成)
  1. 社内の困りごと:ホームページ、チラシ、SNSなど、社内で手が足りていない仕事がないかを見ます。
  2. 見せられる作品:学んだことを、上司や担当者に見せられる形の作品にしておきます。
  3. 伝える相手と時期:学んでいることを誰に、いつ伝えるかを考えます。担当者が辞めるときなどは、役割が変わる機会になることもあります。
  4. 本来の仕事との兼ね合い:新しく任される仕事と、今の仕事の量や時間をどう分けるかを話し合います。
  5. 外でも通用するか:社内の仕事だけでなく、ほかの会社でも通用するスキルや実績になっているかを考えます。

年代別の転職の体験は50代未経験からWeb系の仕事に就ける?、スクールの選び方はWebスキルのスクールは必要?で紹介しています。

よくある質問

Webスキルを学んだら、転職しなくても今の職場で活かせますか?

今回の3人は、今の職場で社内サイトの構築、バナーやSNSの運用、カタログやチラシの制作などを任されていました。ただし、社内でデザインの担当者が辞めた(事例2・3)など、職場の事情も重なっていました。3人の例だけでは、どの職場でも同じようになるとは言えません。

どうやって仕事を任されましたか?

事例1は受講していることを社内で話したら声がかかり、事例3は自分の作品を会社の上の人に見せて担当を申し出ました。事例2は、前からいた職場で担当者が辞め、仕事が増えました。

今の職場で活かすと、給与は上がりますか?

3人とも、給与が上がったかどうかははっきり書かれていません。事例3は、成果で評価されるようになった、介護のときに在宅勤務と週3日勤務に変えられたと話していますが、本人の申告で、スクールの運営会社のインタビューです。

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