Web制作の案件が取れない|副業・個人で始めた3人が初受注までにしたこと

夜の自宅でノートパソコンの一覧画面を見ながら頬杖をついて考える大人の後ろ姿 キャリア・転職

Web制作の案件が取れなかった3人のうち2人は、知人や受講生のコミュニティなど、すでにつながりのある相手に困りごとや悩みを話したことから、初めての受注につながっていました。もう1人は、約2か月で70件以上応募しても決まらず、1か月休んで再開した月に初受注しています。案件が取れなかった期間は、約2か月から1年半以上までさまざまです。

この記事では、Web制作・Webデザインの仕事を個人で始めて、なかなか案件が取れなかった3人の記事をもとに、どんな状態だったか、何を変えたか、その後どうなったかを整理します。ただし、3人とも最後は初受注できた人の振り返りで、取れないままやめた人の体験は含まれていません。また、事例3はスクールの運営会社が掲載したインタビューです。

この記事で分かること

  • Web制作の案件が取れなかった3人の期間と応募の様子
  • 初受注の前後にしたこと(知人や仲間への相談・休んで再開・応募先を広げる)
  • 初受注のあとの様子(金額・続いたかどうか)
  • 応募を続ける前に見直したい5つのこと

Web制作の案件が取れなかった3人の比較

3人の記事を一覧にしました。どの例も本人の記載です。

事例 取れなかった期間・様子 初受注の前後にしたこと 初受注
事例1 クラウドソーシングに応募しても仕事につながらず、2か月ごろには不安が強くなった オンラインの応募だけに絞るのをやめ、周りの人や知人に困りごとを聞いた 開始3か月で、知人が始める古着店のホームページ制作
事例2 約2か月でコンペや案件に70件以上応募したが、採用されなかった 1か月休んでから再開。研修のある募集にも応募。のちに、応募文を募集ごとに相手が判断しやすい内容に変えた 再開した月に1万1,000円のLP制作。同じ月に業務委託の研修枠にも採用
事例3 クラウドソーシングで営業しても採用されず、学習開始から初案件まで1年半以上 受講生のコミュニティに参加し続け、以前から話していた相手に悩みを相談した 2025年1月、相談した相手からの依頼で初受注し、納品

事例1・2は本人のnote、事例3はスクールの運営会社が掲載したインタビューで、本文を確認しました。期間・応募数・金額・受注の経緯は本人の申告で、独自には確認していません。事例1・2は記事の中で「副業」とは書いておらず、事例2はネイリストの仕事と並行して学んでいました。3人とも最後は初受注できた人の振り返りです。事例1は本人の制作サービスへの誘導、事例3はスクールの受講案内があり、宣伝と関係があります。

事例1:クラウドソーシングで2か月反応がなく、知人の困りごとを聞いて3か月で初受注

筆者はAIエンジニアとして個人で仕事を始め、まずクラウドソーシングに応募しましたが、仕事にはつながりませんでした。始めて2か月ごろには、不安とやる気の落ち込みが強くなったと書いています。[1]

そこで、オンラインの応募だけに絞るのをやめ、周りの人や知人に連絡して、仕事になりそうなことがないかを聞くようにしたそうです。自分がつくりたいものより、相手が困っていることを先に聞いた結果、始めて3か月で、知人が新しく始める古着店のホームページ制作を初めて受注したといいます。金額や納品の様子は書かれていません。[1]

公開の募集から、すでに知っている人の困りごとへ切り替えた例です。知人がちょうどお店を始める時期だったという事情もあり、誰でも同じようにいくとは限りません。2026年6月の投稿です。

カフェのテーブルで相手の話を聞きながらノートにメモを取る手元
相手の話を聞きながら状況を整理する様子のイメージ(AI生成画像)

事例2:約2か月で70件以上応募して採用ゼロ。休んで再開した月に初受注

筆者はネイリストの仕事と並行してWebデザインを学び、2024年8〜9月の約2か月で、コンペや案件に70件以上応募しましたが、採用されませんでした。応募の数を増やすことに追われて、応募文やポートフォリオを整える余裕がなく、自己紹介が中心の、依頼する側が判断しにくい応募文だったと振り返っています。[2]

10月に1か月休み、11月に再開すると、1万1,000円のLP制作を初めて受注しました。同じ月に、課題の提出と面接があるマーケティング会社の研修枠にも採用され、2か月後に本採用となって、投稿の時点でも業務委託の契約が続いていると書いています。[2]

ただし、初めての案件は納品まで約2か月かかり、次の依頼にも、公開できる実績にもつながらなかったそうです。今は、募集ごとに相手が重視している点に合わせて応募文を書いているといいます。これは仕事を経験したあとの工夫で、初受注の直接の理由かどうかは、記事からは分かりません。[2]

応募の数より、相手が判断しやすい応募かどうかを見直した例です。初受注がそのまま次の仕事につながったわけではない点も書かれています。2026年9月の投稿です。

色面だけのWebデザイン案をノートパソコンに表示し、付箋で見直す手元
ポートフォリオの見直し点を整理する様子のイメージ(AI生成画像)

事例3:子育てと仕事の合間に。1年半以上かかり、コミュニティでの相談から初受注

ぬいさんは学校給食の管理栄養士で、2人の子どもを育てながら、2023年7月にWebデザインの学習を始めました。クラウドソーシングで営業しても採用されず、受講を始めてから初めての案件まで1年半以上かかったと話しています。[3]

その間、コンペへの参加を続け、受講生のコミュニティの朝活や自習室にも参加していたそうです。以前から話していた相手に、案件が取れない悩みを相談したところ、その人から依頼を受け、2025年1月に初めて受注して納品まで終えたといいます。金額は書かれていません。[3]

続けていた交流と相談が、依頼の入口になった例です。有料スクールの受講生どうしの関係で、スクールの運営会社がうまくいった受講生として紹介している記事です。記事の最後に受講の案内があります。2025年3月の公開です。

3人の体験を並べて編集部が整理した点

3人の記事を並べると、次の3つの点が見えてきます。これは編集部が整理したもので、3人の記事だけで、何が受注の決め手になったかを断定することはできません。

  • 応募の数を増やし続けなかった:事例2は約2か月で70件以上応募しても決まらず、数に追われて応募文やポートフォリオを整えられなかったと振り返り、1か月休んでから再開しました。[2]
  • すでにつながりのある相手に相談した:事例1は知人に、事例3は受講生のコミュニティで以前から話していた相手に、困りごとや悩みを話したことが初受注につながりました。[1][3]
  • 相手の側から考えた:事例1は自分がつくりたいものより相手の困りごとを先に聞きました。事例2は、仕事を経験したあとで、自己紹介中心の応募文を相手が判断しやすい内容に変えています(初受注の前の変化ではありません)。[1][2]

反対に、3人のうち2人は、知人やコミュニティの中の相手からの依頼でした。知り合いのいない公開の募集で、どうすれば採用されるかは、この3人の記事からは分かりません。また、初受注のあと、事例2は次の依頼につながらなかったと書いており、事例1・3は初受注のあとの様子が書かれていません。初めての仕事の進め方はWeb制作・Webデザインの初案件で確認する6項目、低い金額の案件を受けるかどうかは副業の初案件が低単価でも受ける?でまとめています。

Web制作の応募を続ける前に見直したい5つのこと

ここからは、3人の体験を参考に編集部が整理した確認項目です。3人がこの5つを勧めているわけではありません。

Web制作の応募を続ける前の5つの見直し:応募文の中身、ポートフォリオ、声をかけられる相手、応募先の種類、休む・続ける期間
5つの確認のまとめ(編集部作成)
  1. 応募文の中身:自己紹介が中心になっていないか、募集ごとに相手が知りたいことに答えているかを見直します。
  2. ポートフォリオ:応募の数に追われて、見せる作品の手入れが後回しになっていないかを確かめます。
  3. 声をかけられる相手:知人や、学習仲間など、すでにつながりのある人に、困っていることがないか聞けるかを考えます。
  4. 応募先の種類:公開の募集だけでなく、研修や課題のある募集など、ほかの入口がないかを見てみます。
  5. 休む・続ける期間:どれくらいの期間、どのくらいの数を応募するかを決め、疲れたら一度区切ることも考えます。

ポートフォリオに何を載せるかは未経験副業のポートフォリオは何を載せる?、Web制作の副業の始め方はWeb制作の副業は何から始める?で紹介しています。

よくある質問

Web制作の案件が取れないのは普通ですか?

今回の3人は、初受注までに約2か月から1年半以上かかっていました。ただし3人とも最後は初受注できた人の振り返りで、取れないままやめた人の体験は含まれていません。どれくらいの人がどれくらいの期間で受注できるかは、この3人の記事からは分かりません。

応募は何件くらいすれば決まりますか?

応募の数がはっきり書かれているのは事例2だけで、約2か月で70件以上応募しても採用されませんでした。数を増やすより、応募文やポートフォリオを見直す余裕がなくなったことを本人は問題にしています。1人の例なので、一般的な目安にはなりません。

クラウドソーシング以外に、どこで案件を探していましたか?

事例1は知人に、事例3は受講生のコミュニティで以前から話していた相手に相談し、そこから依頼を受けています。事例2は、課題の提出と面接があるマーケティング会社の研修枠にも応募していました。

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