未経験からWebマーケターに転職した6人の体験は?入社後のギャップ・仕事の範囲・収入の変化を整理

オフィスの机で折れ線と棒グラフの画面を見る人物の後ろ姿 キャリア・転職

未経験からWebマーケターに転職した6人の記事では、入社後のギャップとして「想像より地味で細かい作業が多い」「用語や仕事の速さについていけない」「数字の責任が重い」「マーケティング以外の仕事も担当する」といった点が挙がっていました。一方で、6人とも記事の時点でWebマーケティングの仕事を続けており、データで考える習慣がついた、休みが取りやすくなったなど、よかった点も書いています。

この記事では、未経験からWebマーケターになった6人の体験をもとに、入社前の想像と入社後の実際の違い、収入や働き方の変化を整理します。ただし、6人とも記事の時点で仕事を続けている人の体験で、早く辞めた人の体験は含まれていません。6人のうち2人はスクールの運営会社が掲載したインタビューで、ほかにも宣伝と関係のある記事があります。

この記事で分かること

  • 未経験からWebマーケターになった6人の前の仕事と、入社後の担当
  • 入社後に感じたギャップ(地味な作業・用語・数字の責任・兼務)
  • 収入や働き方がどう変わったか
  • 応募前に確かめたい5つのこと

6人の体験の概要

6人の記事を一覧にしました。どの例も本人の記載です。

事例 前の仕事 → 転職先 入社後のギャップ 収入・働き方(本人の記載)
事例1 営業・役所の窓口・市場調査など(アラフォー) → 建設会社の採用マーケティング 総務やシステム保守も一人で兼務。早朝の現場撮影や夜の写真編集も 書かれていない
事例2 メーカー営業3年(20代後半) → スタートアップ 最初の3か月はツール・業界の知識・仕事の速さについていけず、会議で発言できなかった 前の仕事より月3万円下がった
事例3 機械設計 → 不動産会社のSEO担当 記事の順位が下がるとつらく、問い合わせの数とボーナスが連動するプレッシャー 収入は少し上がった。残業は月20時間をほとんど超えない
事例4 アパレル販売 → 広告代理店 接客と違う考え方。お客さんと広告の成果の間に立つ難しさ 収入は大きく変わらず、休みと退勤後の余裕が増えた
事例5 前職の記載なし(30代) → Webマーケティング職 専任の教育係がおらず、基礎は分かっている前提で話が進んだ 書かれていない
事例6 不動産営業(26歳で転職) → 広告運用・SNS運用 顧客の定例の準備、急な広告の入稿、細かな設定確認。一日中パソコンに向かう息苦しさ 忙しい時期の残業は月20〜50時間。ノルマがなく、待遇には満足

事例1・2は本人のnote、事例5・6は本人が運営するブログ、事例3・4はスクールの運営会社が掲載したインタビューで、本文を確認しました。仕事の内容・収入・残業時間は本人の申告で、独自には確認していません。6人とも記事の時点でWebマーケティングの仕事を続けている人の体験です。事例3・4はスクールがうまくいった受講生として紹介している記事で、事例1・5・6には、スクールや転職サービスなどの紹介リンクがあります。

事例1:アラフォーで採用マーケティングへ。総務やシステム保守も一人で担当

筆者は営業、役所の窓口、市場調査を経験し、3年以上個人でブログを運営していました。契約が満了したあと、半年間のオンラインの職業訓練を受け、アラフォーで建設会社の採用マーケティングの仕事に転職し、1年たったと書いています。[1]

仕事は、採用のデータ分析、求人広告の設定、ABテスト、応募者への対応、説明会の準備などです。それに加えて、社員100人を超える会社で、広報や総務、システムの保守も一人で担当していたそうです。会社が買収されたあとは、方針をめぐる対立や、早朝の現場での撮影、夜の写真編集も経験したといいます。華やかな企画の仕事だけでなく、地道な作業と学び続けることが多いと振り返っています。[1]

職種の名前はマーケターでも、ほかの仕事も兼ねていた例です。採用マーケティングの1社の例で、広告運用やSEOの仕事にそのまま当てはまるとは限りません。記事の最後に、本人のブログのスクール比較記事への案内があります。2025年4月の投稿です。

事例2:最初の3か月は会議で発言できなかった。収入は月3万円下がった

筆者はメーカーの営業を3年経験したあと、4か月で30社以上に応募し、スタートアップのWebマーケターに転職しました。転職前には、副業でSNSの運用を経験していたそうです。[2]

転職して最初の3か月は、ツール、業界の常識、仕事の速さについていけず、会議で発言できず、同じ質問を何度もしてしまったといいます。前の仕事より月3万円下がった収入も、思っていたより重く感じたそうです。それでも1年後には、施策の効果や費用に見合う成果を数字で判断する習慣が身につき、仕事が楽しく、転職してよかったと書いています。[2]

転職で悩みが消えたのではなく、慣れるまでの時間があった例です。勤め先や担当した施策の詳しい内容、働く時間は書かれていません。2026年5月の投稿です。

夜の自宅で本とノートパソコンを開いて学ぶ人の手元
仕事後の学習風景のイメージ(AI生成画像)

事例3:機械設計からSEO担当へ。順位が下がるとつらかった

笹沼さんは機械設計の仕事から、不動産会社の社内のSEOマーケターに移りました。約1年後には、自社メディアの運用、記事でのSEO、キーワードの設計、外部ライターへの依頼と進行、LPの改善を担当し、自分でつくった記事から問い合わせが来たと話しています。[3]

残業は月20時間をほとんど超えず、収入も少し上がったそうです。一方で、記事の順位が下がると気持ちがつらく、問い合わせの数がボーナスに関係するためプレッシャーを感じたといいます。AIを含めたSEOの変化についていく必要もあったと話しています。[3]

記事を書くだけでなく、数字の責任まで任された例です。スクールの運営会社が、うまくいった受講生として紹介しているインタビューです。2025年5月の公開です。

事例4:アパレル販売から広告代理店へ。3か月で入稿や定例会を担当

吉見さんはアパレル販売の仕事から、広告代理店のWebマーケターに転職しました。働き始めて約3か月の時点で、広告の入稿、お客さんとの打ち合わせや定例会、レポートづくりを担当していたそうです。[4]

午前は数字と進み具合を確認して予算の配分や配信の設定をし、午後はお客さんや競合の調査、座学、日報にあてているといいます。接客とは違う考え方が必要なことや、お客さんと広告の成果の間に立って判断する難しさを感じている一方、前の仕事と収入は大きく変わらず、休みが取りやすくなり、退勤後の時間に余裕ができたと話しています。[4]

広告運用の最初の仕事には、数字の確認だけでなく、お客さんとのやり取りもあった例です。入社3か月の時点の話で、その後のことは分かりません。スクールの運営会社が紹介しているインタビューです。2026年2月の公開です。

ノートパソコンと資料を囲んで話し合う複数人の手元
チームで資料を確認する場面のイメージ(AI生成画像)

事例5:30代で転職。専任の教育係はおらず、自分で調べて対応

筆者は30代で、未経験からWebマーケティングの仕事に転職しました。転職前には、副業でWebライターとブログをしていたそうです。転職エージェントを複数使い、転職活動2か月で3社から内定を得たといいます。[5]

入社後は専任の教育係がおらず、必要なときに現場の社員から教わる形で、最低限の基礎は分かっている前提で話が進んだそうです。新しい案件のたびに自分で調べて知識を補ったと書いています。入社後に、基礎知識と学ぶ姿勢が評価されたと聞いたといいます。[5]

「未経験可」でも、基礎は分かっている前提だった例です。入社後の担当や勤めた期間、待遇の変化は書かれていません。記事には転職エージェントや本などの紹介リンクが多くあります。2023年10月の投稿です。

事例6:不動産営業から広告運用へ。忙しい時期は残業月20〜50時間

筆者は不動産の営業から、26歳で広告運用とSNS運用を担当するWebマーケターに転職しました。この記事では、転職して後悔していることを5つ挙げています。[6]

仕事が重なる時期の残業は月20〜50時間で、お客さんとの定例の準備、急な広告の入稿、広告の数字のデータづくり、ミスが許されない細かな設定の確認が負担だと書いています。外回りの営業から一日中パソコンに向かう働き方に変わり、息苦しさも感じたそうです。一方で、無理な営業ノルマがなく、テレワークができる点や待遇には満足しているといいます。[6]

広告運用は分析だけでなく、締切や確認の作業も多かった例です。記事を出しているサイトには、転職支援のあるスクールなどの紹介リンクがあります。2025年9月の投稿です。

広告のレイアウト画面を見ながらチェックリストに印を付ける手元
広告運用の確認作業のイメージ(AI生成画像)

6人の体験から編集部が整理した、入社後のギャップ

6人の記事を並べると、次の4つの点が見えてきます。これは編集部が整理したもので、6人全員がすべてに触れているわけではありません。

  • 地味で細かい作業が多い:事例1は地道な作業が多いと振り返り、事例6は急な入稿や細かな設定の確認が負担だと書いています。[1][6]
  • 最初は知識と速さについていけない:事例2は最初の3か月、会議で発言できず、事例5は基礎が分かっている前提で話が進み、自分で調べて補いました。[2][5]
  • 数字と人の間に立つ:事例3は順位や問い合わせの数にプレッシャーを感じ、事例4・6はお客さんとの定例や成果の説明を担当していました。[3][4][6]
  • マーケティング以外の仕事も:事例1は広報、総務、システムの保守まで兼ねていました。[1]

収入については、下がった(事例2)、少し上がった(事例3)、大きく変わらない(事例4)と分かれ、事例1・5は書かれていません。6人とも仕事を続けている人の体験なので、Webマーケターに転職した人のうち、どれくらいが続けているかは分かりません。営業からWebマーケティングに移った人の体験は営業からWebマーケティングへ進むには?、Webデザイナーに転職したあとのギャップはWebデザイナーに転職後のギャップでもまとめています。

未経験からWebマーケターに応募する前に確かめたい5つのこと

ここからは、6人の体験を参考に編集部が整理した確認項目です。6人がこの5つを勧めているわけではありません。

未経験からWebマーケターに応募する前の5つの確認:担当する仕事の範囲、教えてもらえる体制、数字の目標と評価、忙しい時期の働き方、最初の年の収入
5つの確認のまとめ(編集部作成)
  1. 担当する仕事の範囲:広告運用、SEO、SNS、採用など、どの仕事を担当するのか、広報や総務などほかの仕事も兼ねるのかを聞いておきます。
  2. 教えてもらえる体制:専任の教育係や研修があるか、質問できる相手がいるかを確かめます。
  3. 数字の目標と評価:どの数字で評価されるのか、ボーナスと連動するのかを確認します。
  4. 忙しい時期の働き方:締切や定例が重なる時期の残業や、急な対応がどれくらいあるかを聞きます。
  5. 最初の年の収入:今の仕事と比べて、最初の年の給与がどう変わるかを確かめます。

Webマーケティングの学び方はWebマーケティングスクールに通った7人の体験は?、副業から始める方法はWebマーケティング副業は未経験からできる?で紹介しています。

よくある質問

未経験からWebマーケターになると、きついですか?

今回の6人では、最初の3か月は会議で発言できなかった(事例2)、順位や問い合わせの数にプレッシャーを感じた(事例3)、忙しい時期の残業が月20〜50時間(事例6)と書いた人がいます。一方、データで考える習慣がついた、休みが取りやすくなったと書く人もいました。6人とも仕事を続けている人の体験です。

Webマーケターに転職すると、収入は下がりますか?

今回の6人では、月3万円下がった(事例2)、少し上がった(事例3)、大きく変わらない(事例4)と分かれました。事例6は待遇に満足していると書き、事例1・5は収入について書いていません。金額は本人の申告で、一般的な傾向は分かりません。

未経験可の求人なら、基礎の勉強はいりませんか?

事例5は、未経験で入社しても、最低限の基礎は分かっている前提で話が進み、新しい案件のたびに自分で調べたと書いています。事例2・5のように、転職前に副業でSNS運用やWebライターを経験していた人もいました。

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