プログラミングの初案件はどう取った?5人の最初の仕事の入口と、受けたあとのつまずき

夜の自宅の机で、コードエディタ風の色付きの線を表示したノートパソコンに向かう大人の後ろ姿 キャリア・転職

プログラミングで最初の案件を受けた5人の記事を確認すると、4人は応募や相談の前に、自分で作って動くもの(試作品、自作のサイトやプログラム、SNSに投稿したアプリ)を見せていました。入口は、ココナラの依頼への提案、所属するコミュニティでの提案、SNSで受けた相談とさまざまでした。最初の金額は5,000円から20万円まで差があります。一方で、要件をはっきりさせずに始めて追加の要望が増えた人や、最初の仕事でコードを1行も書けずに終わった人もいました。

この記事では、5人がどうやって最初の案件を受け、何につまずいたかを整理します。5人のうち、会社員の副業として始めたとはっきり書いている人はいません。1人は高校生のとき、1人は会社を辞めてから、1人はノーコードでの開発です。金額や時間は本人の申告です。2人はスクールが関わる媒体や組織での発信です。

この記事で分かること

  • プログラミングで最初の案件を受けた5人の、仕事の入口
  • 応募や相談の前に見せたもの
  • 最初の金額と、つまずいたこと
  • 応募する前に確かめたい5つのこと

結論:5人の体験の比較

5人の記事を一覧にしました。どの例も本人の記載または発言です。

事例 始めたときの状況 最初の案件の入口と、見せたもの 本人が書いたこと
事例1 高校2年生。Unityと、HTML・CSS・JavaScript・Pythonを独学 ココナラの依頼に、応募前に作った動く試作品と画面録画を添えて提案 5,000円で初受注
事例2 2021年1月にWeb制作の学習を開始 3か月目からココナラの公開依頼に提案。模写と自作サイトを見せた 5回目の提案で、WordPressの1ページ制作を15,000円(手数料込み)で受注
事例3 32歳で会社を辞め、未経験から学習 プログラミングが求められるコミュニティで、悩みに解決案を提案 月1万円まで約半年・428時間。人と話す仕事だと気づいた
事例4 輸出入の仕事をするフリーランス。ノーコード(Bubble)を学習 友人のアプリをまねて作ったものをXに投稿し、DMで相談 20万円で受注。要件を最初に区切らず、追加の要望が増えた
事例5 介護士を辞めてITを学習 Xで知り合ったCEOのスクールで学び、そのCEOから声をかけられ、研修資料とJavaのアプリの小さな仕事を受けた Javaのアプリの担当部分でコードを1行も書けずに終わった

事例1〜3は本人のnoteとブログ、事例5は本人のQiita、事例4はスクールの運営媒体のインタビューで、本人の記載や回答の部分を確認しました。金額・時間は本人の申告で、取引の記録は確認していません。事例4はスクールの運営媒体の成功者インタビュー、事例5は記事の時点でスクールを運営する組織に所属していて、宣伝の面があります。事例1は後年の振り返りで、当サイトのココナラの記事でも参照しています。

事例1:高校生のとき、応募前に動く試作品を作って5,000円で受注

筆者は高校2年生のとき、中学から続けていたUnityと、高校から独学したHTML、CSS、JavaScript、Pythonで作ったものを、ココナラのポートフォリオに載せたそうです。[1]

出品しても1日平均約5回しか見られず、依頼は来なかったため、依頼の募集に自分から応募することにしました。YouTube LIVE向けのツールの募集に、応募する前に動く試作品を作り、その画面録画、納期、金額、納品後の修正の保証を添えて提案し、5,000円で初めて受注したといいます。[1]

出品して待つのをやめ、動くものを先に作って提案した例です。後年の振り返りで、記事の時点の収入や累計の売上は、最初の仕事とは分けて考える必要があります。2026年5月の投稿です。

文字のないアプリ画面風の図形をノートパソコンとスマートフォンで見比べる大人の手元
作ったアプリの動きをスマートフォンで確かめる様子のイメージ(AI生成画像)

事例2:学び始めて3か月目から提案。5回目でWordPressの1ページ制作

筆者は2021年1月にWebサイト制作を学び始めました。1か月目にProgateでHTMLとCSS、2か月目にサイトの模写、WordPress、架空のカフェのサイトづくりに進んだそうです。[2]

3か月目にココナラ、クラウドワークス、ランサーズに登録し、主にココナラの公開依頼に提案しました。模写と自作のサイトをポートフォリオに使い、5回目の提案で、WordPressでの1ページの制作を、ココナラの手数料込みで15,000円で受けて納品したと書いています。[2]

模写と自作のサイトを見せ、公開の依頼に提案を重ねた例です。作業時間や手取りの額、受からなかった提案の内容は書かれていません。2021年3月の投稿です。

事例3:会社を辞めて学び、コミュニティで提案。月1万円まで428時間

筆者は32歳で会社を辞め、未経験からプログラミングを始めました。Progateで学び、プログラミングが求められるコミュニティに入って、自作のプログラムをポートフォリオに載せたそうです。[3]

コミュニティの中で出ていた悩みに解決案を提案し、最初の案件を受けたといいます。本人の集計では、月1万円に届くまで428時間、期間は約半年でした。始める前は人との関わりが少ない仕事だと思っていたものの、実際には提案ややりとりが必要だったと振り返っています。[3]

公開の募集ではなく、所属するコミュニティの中で提案した例です。最初の案件の内容、金額、相手は書かれていません。会社を辞めたあとの活動で、会社員の副業とは条件が違います。2022年6月の投稿です。

事例4:ノーコードで作ったものをXに投稿。1週間で相談、20万円で受注

けいさんは大学を出たあと、輸出入の仕事をするフリーランスになり、複雑なプログラミングの経験はほとんどない状態から、ノーコードのBubbleを学んだと話しています。友人のアプリをまねて作ったものをXに投稿し、友人がリポストしたあと、DMで仕事の相談を受けました。学び始めてから相談まで約1週間だったそうです。[4]

最初の案件はチケット販売の仕組みで、開発に約2週間かかり、その後も改善を続けて、20万円で受けたといいます。ただ、要件を大まかに聞いたまま始めたため、コミュニティ機能や物販などの追加の要望が増え、最初に要件を区切るべきだったと振り返っています。[4]

作ったものをSNSで見せたことから相談を受け、要件の決め方でつまずいた例です。1週間は相談を受けるまでの期間で、完成や納品までではありません。ノーコードでの開発で、コードを書く仕事とは分けて考える必要があります。スクールの運営媒体の成功者インタビューで、講座への案内があります。2020年8月の公開です。

事例5:介護士からITへ。最初の仕事で、担当部分のコードを1行も書けなかった

筆者は30歳で転職を決め、介護士を辞めてITの学習を始めました。Xで知り合ったベンチャー企業のCEOのスクールで学び、スクールではのちの大きな案件(開発ではない仕事)の募集に手を挙げましたが、それとは別に、その前に同じCEOから声をかけられて、小さな仕事を受けたそうです。選ばれた理由や契約の詳しい経緯は書かれていません。[5]

仕事は、企業の研修用の資料と、JavaでつくるSlackのようなチャットアプリでした。資料はレビューを受けて形にできましたが、Java、Servlet、PostgreSQL、Git、HTTPの理解が足りず、チャンネルまわりの登録・表示・更新・削除の実装を担当できないまま、コードを1行も書けずに終わったといいます。そのあと約1か月コードを書けなくなり、手を動かして作ることを中心にした学び方に変えたと書いています。[5]

最初の仕事で、必要な技術が足りないことに気づいた例です。発注した側の評価や、契約や報酬があったかは書かれていません。会社員の副業だったかも書かれていません。記事の時点ではスクールを運営する組織に所属していて、記事の最後に自分たちの学習の考え方を書いています。2025年1月の投稿です。

オンライン通話中のノートパソコンに向かい、紙に四角と矢印の図を描く大人の手元
オンラインで話しながら紙に図を描く様子のイメージ(AI生成画像)

5人の体験から編集部が整理した、最初の案件で見えた点

5人の記事を並べると、次の3つの点が見えてきます。これは編集部が整理したもので、5人全員がすべてに触れているわけではありません。また、5人の記事だけで、プログラミングの案件を取る方法を断定することはできません。

  • 動くものを見せていた:事例1は応募前に試作品を作って画面録画を添え、事例2は模写と自作のサイト、事例3は自作のプログラム、事例4はXに投稿したアプリを見せていました。[1][2][3][4]
  • 入口は公開の依頼だけではない:事例1・2はココナラの依頼への提案でしたが、事例3はコミュニティの中での提案、事例4はSNSのDMから最初の仕事につながっています。事例5は学んでいたスクールを運営する会社のCEOから声をかけられて仕事を受けています。[1][2][3][4][5]
  • 受けたあとにつまずいた人もいる:事例4は要件を区切らずに始めて追加の要望が増え、事例5は必要な技術が足りずにコードを書けませんでした。事例3は、提案ややりとりが必要な仕事だと気づいたと書いています。[3][4][5]

5人とも、会社員の副業として始めたとは書いていません。独学で挫折した人の体験はプログラミングの独学で挫折した6人の体験は?止まった理由と再開の仕方を整理、Web制作の初案件で確かめたいことはWeb制作・Webデザインの初案件で確認する6項目でまとめています。

プログラミングの案件に応募する前に確かめたい5つのこと

ここからは、5人の体験を参考に編集部が整理した確認項目です。5人がこの5つを勧めているわけではありません。

プログラミングの案件、応募前の5つの確認:動くものを見せられるか、応募する場所、要件と範囲、自分の技術で作れるか、金額と修正の条件
5つの確認のまとめ(編集部作成)
  1. 動くものを見せられるか:自作のサイトやプログラム、試作品など、動く様子を見せられるものがあるかを確かめます。
  2. 応募する場所:公開の依頼、コミュニティの中の募集、SNSなど、どこから始めるかを考えます。
  3. 要件と範囲:何を作るか、どこまでを今回の仕事にするかを、最初に区切れるかを確かめます。
  4. 自分の技術で作れるか:使う言語、データベース、Gitなど、求められる技術を自分が使えるかを確かめます。
  5. 金額と修正の条件:金額、納期、納品後の修正をどこまで受けるかを決めておきます。

Web制作の案件が取れないときの体験はWeb制作の案件が取れない|副業・個人で始めた3人が初受注までにしたこと、ココナラで最初に売れるまでの体験はココナラで売れない|Web系で出品した6人が最初に売れるまでで紹介しています。

よくある質問

プログラミングの初案件は、いくらでしたか?

今回の5人では、事例1が5,000円、事例2がWordPressの1ページ制作で15,000円(ココナラの手数料込み)、事例4がノーコードの開発で20万円でした。事例3・5は最初の案件の金額を書いていません。どれも本人の申告です。

学び始めてから最初の案件まで、どれくらいかかりましたか?

事例2は学び始めて3か月目から提案し、5回目で受注しました。事例4は約1週間で相談を受けましたが、これはノーコードでの開発で、完成までではありません。事例3は月1万円に届くまで約半年・428時間だったと書いています。

案件を受けたあとに困ったことはありますか?

事例4は要件を大まかに聞いたまま始め、追加の要望が増えたと振り返っています。事例5は、Javaやデータベースの理解が足りず、担当部分のコードを書けずに終わりました。

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