販売職からWebの仕事に移った6人の体験は?学び方・応募の数・移ったあとの仕事を整理

夕方の自宅で図形だけのデザイン画面を開いたノートパソコンに向かう大人の後ろ姿と椅子に掛けた無地のエプロン キャリア・転職

販売職からWebの仕事に移った6人の記事を確認すると、移った先は、Web制作会社のサポート、Webデザイナー、コーダー、クリエイティブディレクター、フリーランスのWebデザイナー、広告運用とさまざまでした。5人はスクールや職業訓練で学び、1人はUdemyと本で独学していました。応募の数を書いた2人は、約100件と約10社でした。一方で、6人の記事はすべて、スクールの運営会社(5人)や勤め先の会社(1人)が載せたもので、成功した人を選んで紹介している面が強くあります。

この記事では、販売職からWebの仕事に移った6人が、なぜ移ろうと思い、どう学び、どんな仕事に就いたかを整理します。年齢や前の職場について、本人の回答ではなく媒体の紹介文にだけ書かれている情報は、そうと分かるように書きます。応募の数や期間は本人の申告です。

この記事で分かること

  • 販売職からWebの仕事に移った6人の、移ろうと思った理由
  • 学び方(独学、スクール、職業訓練)と応募の数
  • 移ったあとの仕事の種類
  • 販売職から移る前に確かめたい5つのこと

結論:6人の体験の比較

6人の記事を一覧にしました。本人の記載または回答をもとにし、媒体の紹介文やプロフィールだけにある情報は「媒体の紹介では」と書いています。

事例 販売職のとき・理由 学び方・応募 移ったあと(本人の記載)
事例1 Webと関係のない販売職 UdemyでIllustratorとAdobe XD、本でHTML・CSS。コンペにも数点応募(採用なし) Web制作会社に入社し、フィールドサポートとして勤務(入社1か月半)
事例2 インテリアショップの販売員。長時間労働と連休の取りにくさ 独学のあとスクールに9か月、さらに転職向けのコースへ。約100件応募 Webデザイナーとして内定し、2025年8月から勤務
事例3 媒体の紹介では着物の販売員。異業種への転職を考えた スクールで6か月。学びながら転職活動 卒業と同時に就職。主な仕事はコーダー
事例4 媒体の紹介では百貨店の販売員(入学時27歳) 職業訓練校とスクールで合わせて約1年 クリエイティブディレクターとして、ディレクションやデザインなどを担当
事例5 国内ブランドで15年、うち9年は店長。立ち仕事と通勤への不安 2023年11月からWebデザインを学び、1年3か月後に知人のホームページ制作で初受注 フリーランスのWebデザイナー(媒体の紹介では3社の仕事を続けて担当)
事例6 アパレルの販売員。陳列やレイアウト、数字の分析も担当 出勤前や休憩、移動、帰宅後に学び、約10社に応募 広告運用の仕事に就き、月収は前職と大きく変わらなかった

事例1は勤め先の会社のスタッフブログ、事例2〜6はスクールの運営会社が載せたインタビューやQ&Aで、本人の記載や回答の部分を確認しました。6人のうち5人は、スクールの運営会社が載せた卒業生の成功例で、受講の案内につながる強い宣伝の面があります。事例1も勤め先の採用や広報の面があります。そのため、販売職からWebの仕事に移った人全体の傾向を示すものではありません。年齢、給与、応募の数などは書かれていないことが多く、書かれている値は本人の申告です。

事例1:Webと関係のない販売職から、独学で制作会社へ

HARUKAさんは、入社する前はWebと関係のない販売職で、転職を考えたときにWebデザイナーという仕事を知り、制作会社で学びたいと考えて転職を決めたと書いています。[1]

何をどう学べばいいか分からない状態から、UdemyでIllustratorとAdobe XD、本でHTMLやCSSなどを学び、クラウドソーシングのチラシやロゴのコンペにも数点応募したそうです。採用はされなかったものの、依頼の条件に合わせて作る経験になったと振り返っています。記事の時点では、制作会社に入って1か月半で、フィールドサポートとして働いています。[1]

独学とコンペへの応募で準備して、制作会社に入った例です。年齢、販売職の業種や期間、学んだ期間、応募した会社の数、給与は書かれていません。勤め先の会社のスタッフブログで、採用や広報の面があります。2023年11月の公開です。

事例2:インテリアショップの販売員。スクールを移り、約100件応募して内定

なみさんは大学を出てインテリアショップの販売員になり、長時間労働と、連休をとりにくい働き方を続けることに不安を感じて、Webデザインを選んだと話しています。[2]

独学のあと、別のスクールに9か月通いましたが、バナー中心でポートフォリオを充実させられず、転職向けのコースに移ったそうです。LPの制作、メンターとの面談、コンペ、書類とポートフォリオの見直しをして、本人の申告で約100件に応募しました。内定が出ない時期を経て、Webデザイナーとして内定し、2025年8月から働いているといいます。[2]

学ぶ場所を変え、多くの応募を重ねて転職した例です。年齢、給与、雇用の条件、入社後の仕事は書かれていません。スクールの運営会社が載せた卒業生の成功例で、強い宣伝の面があります。2025年9月の公開です。

図形だけの作品一覧を表示したノートパソコンの横で紙のチェック欄に印を付ける手元
作品の一覧を見ながら印を付ける様子のイメージ(AI生成画像)

事例3:パソコン操作にも慣れない状態から6か月学び、卒業と同時に就職

S・Nさんの前の仕事は、媒体の紹介文では着物の販売員とされています。本人は、異業種への転職を考える中で、以前から好きだったデザインに関わるWebデザイナーを選んだと答えています。[3]

パソコンの操作にも慣れていない状態から、6か月のコースを主に自宅やオンラインで受け、課題の添削を使ったそうです。学びながらWebデザイナーを中心に転職活動をして、卒業と同時に就職しました。記事の時点の主な仕事はコーダーで、今後はディレクションやマーケティングにも挑戦したいと話しています。[3]

学びながら転職活動をし、卒業と同時に就職した例です。記事のタイトルは「Webデザイナーへ」ですが、本人が話す今の主な仕事はコーダーです。年齢、応募の数、給与は書かれていません。スクールの公式サイトの卒業生の紹介で、強い宣伝の面があります。2024年3月の公開です。

事例4:職業訓練校とスクールで約1年。クリエイティブディレクターとして転職

黒川楠海絵さんは、媒体のプロフィールでは、入学時27歳、転職前は百貨店の販売員で、クリエイティブの経験はなかったと紹介されています。本人は、誰かの想像を形にする仕事に惹かれたと答えています。[4]

職業訓練校とスクールで合わせて約1年学び、未経験の人を採用する会社は多くないと感じながら転職活動をして、作ったものの質を評価されたそうです。転職後はクリエイティブディレクターとして、ディレクション、サイトのデザイン、コンテンツの企画、バナー、ラベル、商品開発、パッケージの提案などを担当していると話しています。[4]

職業訓練とスクールを合わせて学び、幅広い仕事を担当する職に就いた例です。応募の数、給与、雇用の条件、入社の時期は書かれていません。スクールの公式サイトの卒業生と就職先の紹介で、強い宣伝の面があります。2024年10月の公開です。

事例5:店長9年を含む15年の販売職から、フリーランスのWebデザイナーに

はるかさんは、国内のブランドに15年勤め、百貨店などでジュエリーやバッグを販売し、そのうち9年は店長だったと話しています。年齢を重ねても長時間の立ち仕事と通勤を続けることに不安を感じ、在宅で長く続けられる仕事を考えて、2023年11月からWebデザインを学びました。[5]

本人の申告では、学び始めて1年3か月後、Instagramで活動を始めたことを発信したことから、知人のホームページ制作を初めて受けたそうです。記事の時点ではフリーランスのWebデザイナーで、媒体の紹介文では、3社のデザインの仕事を続けて担当しているとされています。営業を始めたころは不安から最長で12〜14時間動く日もあったものの、優先順位を決めて休みもとる形に変えたといいます。[5]

長い販売の経験のあと、在宅で続けられる働き方を選んだ例です。最初の仕事は知人からで、知らない人から受ける場合とは条件が違います。収入は本人も比べにくいとしていて、書かれていません。スクールの運営会社の卒業生の成功例で、強い宣伝の面があります。2026年4月の公開です。

事例6:アパレルの販売員。すき間の時間で学び、約10社に応募して広告運用へ

吉見さんは、約5年前までアパレルの販売をしていて、陳列やレイアウトの調整、数字の分析を担当していたそうです。将来フリーランスや事業の側に進むことを考え、アパレルのままでよいか迷っていたところ、元同僚がWebマーケティングの仕事に転職したことをきっかけに学び始めたと話しています。[6]

パソコン、スライド、表計算に慣れていない状態から、出勤前、休憩、移動、帰宅後を学習にあてたそうです。本人の申告では、約10社に応募し、2か月半から3か月弱で1社から内定を得ました。記事の時点では広告運用の仕事に就いていて、未経験から始めても、月収は前の仕事と大きく変わらなかったと話しています。[6]

勤務の合間の時間で学び、広告運用の仕事に移った例です。年齢、前の仕事と今の給与の額、勤め始めてからの成果は書かれていません。スクールの運営会社の卒業生の成功例で、記事の最後に受講やLINEの登録への案内があります。2025年11月の公開で、2026年8月に更新されています。

休憩室のテーブルで図形だけの教材風画面を表示したスマートフォンを操作する手元
休憩の時間にスマートフォンで学ぶ様子のイメージ(AI生成画像)

6人の体験から編集部が整理した、販売職からの転職で見えた点

6人の記事を並べると、次の3つの点が見えてきます。これは編集部が整理したもので、6人全員がすべてに触れているわけではありません。また、6人の記事は成功例に偏っていて、販売職からWebの仕事に移れる条件を断定することはできません。

  • 働き方への不安がきっかけの人がいる:事例2は長時間労働と連休の取りにくさ、事例5は長時間の立ち仕事と通勤への不安を挙げています。[2][5]
  • 移った先の仕事はさまざま:サポート(事例1)、Webデザイナー(事例2)、コーダー(事例3)、クリエイティブディレクター(事例4)、フリーランス(事例5)、広告運用(事例6)でした。[1][2][3][4][5][6]
  • 応募の数と期間には差がある:事例2は約100件に応募し、内定が出ない時期がありました。事例6は約10社に応募して、2か月半から3か月弱で内定を得ています。[2][6]

Webマーケターに転職したあとの体験は未経験からWebマーケターに転職した6人の体験は?、スクールや職業訓練を終えたあとの仕事探しはWebスクール・職業訓練を終えた7人の仕事探しは?でまとめています。

販売職からWebの仕事に移る前に確かめたい5つのこと

ここからは、6人の体験を参考に編集部が整理した確認項目です。6人がこの5つを勧めているわけではありません。

販売職からWebの仕事へ移る前の5つの確認:学ぶ時間、学び方と費用、応募の数と期間、移ったあとの仕事、情報の出どころ
5つの確認のまとめ(編集部作成)
  1. 学ぶ時間:シフトや立ち仕事のあとに、週に何時間、どの時間帯に学べるかを考えます。
  2. 学び方と費用:独学、職業訓練、スクールのどれで学ぶか、費用と期間を比べます。
  3. 応募の数と期間:応募が多く必要になることや、内定まで時間がかかることもふまえて計画します。
  4. 移ったあとの仕事:デザイナー、コーダー、サポート、広告運用など、仕事の中身の違いを調べます。
  5. 情報の出どころ:体験談がスクールや会社の紹介記事かどうかを確かめ、ほかの情報とも比べます。

未経験からWebデザイナーに転職した人の体験は未経験からWebデザイナーへ転職できる?、転職後のギャップはWebデザイナーに転職後のギャップ|未経験で入社した6人の1年目と乗り越え方で紹介しています。

よくある質問

販売職からWebの仕事に移るまで、何件くらい応募しましたか?

応募の数を書いていたのは2人で、事例2は約100件、事例6は約10社でした。事例2には内定が出ない時期があり、事例6は2か月半から3か月弱で内定を得ています。ほかの4人は応募の数を書いていません。

どうやって学んでいましたか?

事例1はUdemyと本で独学し、事例2〜6はスクールで学んでいました(事例4は職業訓練校とスクール)。事例6は出勤前、休憩、移動、帰宅後の時間を学習にあてていました。

販売職からWebの仕事に移ると、給与は下がりますか?

6人の記事からは言えません。給与の変化を書いていたのは事例6だけで、未経験から始めても月収は前の仕事と大きく変わらなかったと話しています。ほかの5人は給与を書いていません。

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