美容師からWebの仕事に移った7人の体験は?辞めた理由・学び方・移ったあとの仕事を整理

ハサミやコーム、ブラシを置いた机でノートパソコンを使う大人の手元 キャリア・転職

美容師からWebの仕事に移った7人の記事を確認すると、美容師を辞めた理由には、手湿疹やアレルギー、体力、閉店後の練習で深夜まで働くこと、将来の収入の不安などが書かれていました。学び方は、職業訓練、働きながらのスクール受講、辞めてからの集中した学習とさまざまで、移ったあとの仕事も、Web制作会社、エンジニア、社内のライターとシステム運用、ECの担当、フリーランスのWebデザイナーと分かれています。移る途中で別の仕事を経た人もいます。

この記事では、7人が美容師を辞めた理由、学び方、仕事の探し方、移ったあとの仕事を整理します。7人のうち5人は、勤務先やスクールが載せたインタビューで、うまくいった人の例が選ばれやすい面があります。経歴や応募の数、収入は本人の申告で、確認はしていません。

この記事で分かること

  • 美容師からWebの仕事に移った7人が辞めた理由や、移ろうとした背景
  • 学び方と、仕事を探したときの応募の数
  • 移ったあとの仕事の中身
  • 移る前に確かめたい5つのこと

結論:7人の体験の比較

7人の記事を一覧にしました。本人の投稿か、本人の回答が分かれたインタビューです。

事例 美容師の経験と、Webへ移ろうとした背景 学び方と仕事探し 移ったあとの仕事(記事の時点)
事例1 4年。手湿疹が悪化し、医師から続ける限り治らないと言われた 職業訓練でWebサイト制作を学び、約10社に応募 小さなWeb制作会社から内定
事例2 辞めた理由の記載なし 働きながらスクールで学び、辞めて約半年で身近な人から制作の仕事 フリーのWebデザイナー。紹介でウェディング会社の広報も
事例3 13年(店長を約6年)。予約の仕組みづくりからマーケティングに関心 求人サイトで未経験可のWeb・IT求人を探し、面談を経て入社 HR系の記事のライターと、社内システムの運用管理
事例4 6年。将来の収入の安定に不安 未経験可の広告代理店に入ったあと、再び転職 EC事業部の業務を一人で担当
事例5 閉店後の練習で深夜まで働き、仕事と学習の両立は難しいと感じた 辞めてスクールに3か月、朝9時から夜22時まで学習。5社以上から内定 エンジニアで、プロジェクトリーダー
事例6 10年以上。アレルギーと体力の面から転職へ 働きながら約6か月学習。約12社に応募し、SNSに載せた作品を見た会社から連絡 フロントエンドエンジニア(記事の時点では入社予定)
事例7 美容師のあと事務、ジムのスタッフを経験。子どもとの時間を大事にするためWebデザインを学んだ(美容師を辞めた理由は記載なし) 職業訓練とWebデザイン講座。受講中に知り合いの制作会社から初めての仕事 複数社との業務委託と個人の仕事を受けるフリーランス

7人とも本人の記事か、本人の回答が分かれたインタビューで、本文を確認しました(事例1は有料部分より前まで)。経歴、応募の数、収入は本人の申告で、確認はしていません。事例3・4・5は勤務先の採用の記事、事例6・7はスクールの卒業生のインタビュー、事例2は第三者による成功した人へのインタビューで、うまくいった人の例が選ばれやすい面があります。7人は公開記事から選んだ例です。

事例1:手湿疹で美容師を辞め、職業訓練から小さな制作会社へ

筆者は美容師を4年続けたものの、手湿疹が悪化し、通院しても良くならず、医師から仕事を続ける限り治らないと言われて辞めることを決めたそうです。[1]

PHPプログラマーを育てる職業訓練に応募し、約30人のクラスでWebサイトの制作を学んだといいます。訓練のあとは約10社に応募し、経験者を優先するという理由で断られながらも、小さなWeb制作会社から内定を得たと書いています。[1]

体の事情で美容師を続けられず、職業訓練から制作会社に入った例です。記事の後半は有料部分のため、入社後の仕事や今の職種は確認していません。2025年10月の投稿です。

事例2:働きながらスクールで学び、身近な人から制作の仕事を受けた

平岡りえさんは、美容師からの仕事の変更を考え、美容師として働きながらSHElikesで学んだそうです。美容師を辞めて約半年で、まず身近な人からWeb制作の仕事を受け始めたと答えています。[2]

インタビューの時点では、知人の紹介でウェディング会社の広報として、制作会社との調整や今あるサイトの保守をしていて、個人の事業者からWebサイトの制作も受けていると話しています。[2]

在職中に学び、辞めたあとは身近な人と紹介から仕事を広げた例です。美容師を辞めた具体的な理由、報酬、仕事の件数は書かれていません。第三者がnoteに載せたインタビューで、2023年1月の投稿です。

夜のキッチンテーブルでノートパソコンとノートを広げて学ぶ大人の手元
仕事のあとに自宅で学習する様子のイメージ(AI生成画像)

事例3:店長を約6年。予約の仕組みづくりから、IT企業の社内の仕事へ

安蒜薫さんは美容師を13年、そのうち店長を約6年経験し、予約を取りやすくする仕組みづくりなどからマーケティングに関心を持ったそうです。求人サイトのWantedlyで未経験でも応募できるWeb・IT業界の求人を探し、会社の記事を読んで面談を経て、ライボに入社したと答えています。[3]

インタビューの時点では、HR系の記事のライターに加えて、情報システム部のプロジェクトで、社内システムの運用管理、アカウントの発行、データベースの整備、エラーへの対応、サイトの改善の調査などを担当していると話しています。[3]

店長としての仕組みづくりの経験から、Webの仕事に関心を持った例です。入社したときの年齢、学んだこと、応募の数、給与は書かれていません。勤務先の採用の記事で、2022年2月の投稿です。

事例4:広告代理店を経て、EC事業部の業務を一人で担当

マサキさんは美容師を6年経験し、将来の収入の安定に不安を感じて転職を決めたそうです。ECに関心を持ち、経験者の求人が多いなかで、未経験でも入れる広告代理店に入社したと答えています。[4]

広告代理店では、パソコンの操作やノルマに苦労し、利益を優先する提案が自分に合わず、もう一度転職したといいます。2020年にロックスタに入り、インタビューの時点では、商品の企画、製造との連携、広告運用、販売の戦略、物流までを含むEC事業部の業務を一人で担っていると話しています。[4]

美容師から直接ではなく、広告代理店を経て今の仕事に移った例です。年齢、給与、売上の実績は書かれていません。勤務先の採用の記事で、2024年8月の投稿です。

事例5:辞めてスクールに3か月。5社以上から内定を得てエンジニアに

高橋克徳さんは29歳で、美容師のころは閉店後の練習で深夜まで働いていて、仕事をしながらの学習は難しいと感じて辞めたそうです。TECH::EXPERTに3か月通い、朝9時から夜22時まで学んだと答えています。[5]

本人の申告では、受講のあとに5社以上から内定を得て、プレスマンに入社したといいます。インタビューの時点では、大手通信会社向けの入稿管理システムのプロジェクトリーダーとして、顧客への対応、指示、開発を担当していると話しています。[5]

美容師を辞めて学習に専念し、エンジニアになった例です。本人は高校でC言語を学んだ経験があり、プログラミングがまったく初めてではありません。給与は書かれていません。勤務先の記事で、スクールの成功例としても紹介されています。2021年8月の投稿です。

明るいオフィスで2台のモニターに向かって作業する大人の後ろ姿
オフィスで2台のモニターに向かって作業する様子のイメージ(AI生成画像)

事例6:働きながら約6か月学び、SNSに載せた作品から採用

谷川さんは34歳で、美容師を10年以上続けていたそうです。美容師として働きながら、約6か月Webデザインを学び、通勤中と帰宅後にそれぞれ1時間ほど学習したと答えています。アレルギーと体力の面から、転職に切り替えたといいます。[6]

約1か月でポートフォリオを作り、12社ほどに応募して3社ほど面接に進んだそうです。Twitterにポートフォリオを載せて約2〜3週間後に、自社でサービスを開発するスタートアップから連絡があり、フロントエンドエンジニアとして採用されたと話しています。[6]

働きながら学び、応募に加えてSNSに載せた作品から声がかかった例です。記事の時点では入社する前で、入社後の仕事や給与は確認できません。スクールの卒業生のインタビューで、2022年7月の投稿です。

事例7:事務やジムの仕事を経て、フリーランスのWebデザイナーに

さときよさんは、美容師、事務、ジムのスタッフを経て、子どもとの時間を大事にするためにWebデザインを学んだそうです。職業訓練でコーディングを学び、別にWebデザインの講座も受けたと答えています。[7]

講座の受講中に、知り合いの制作会社から初めての仕事を受けたといいます。仕事に応募して一度は採用されなかった会社から、約1か月後に別の仕事の打診があり、続けての受注につながったそうです。インタビューの時点では、複数の会社との業務委託と個人の仕事があり、収入はパートのころの最大で約5倍になったと話しています。[7]

美容師から直接ではなく、ほかの仕事を経てWebデザインを学んだ例です。比べたパートの収入の額、今の収入の額、期間は書かれていません。約5倍は最大の値で、ふだんの月収ではありません。スクールの卒業生のインタビューで、2025年5月の投稿です。

7人の体験から編集部が整理した、美容師からWebの仕事で見えた点

7人の記事を並べると、次の3つの点が見えてきます。これは編集部が整理したもので、7人全員がすべてに触れているわけではありません。また、7人の記事だけで、美容師からWebの仕事への移り方を断定することはできません。

  • 体や働く時間の事情を挙げた人がいた:事例1は手湿疹、事例6はアレルギーと体力、事例5は閉店後の練習で深夜まで働くことを挙げています。[1][5][6]
  • 働きながら学ぶか、辞めて学ぶかが分かれた:事例2・6は美容師として働きながら学び、事例5は辞めてからスクールで学びました。事例1・7は職業訓練で学んでいます。[1][2][5][6][7]
  • 移ったあとの仕事はさまざまだった:Web制作会社、エンジニア、社内のライターとシステム運用、ECの担当、フリーランスと分かれました。事例4・7は、別の仕事を経てから今の仕事に移っています。[1][3][4][5][6][7]

ほかの職種からWebの仕事に移った人の体験は販売職からWebの仕事に移った6人の体験は?や介護職からWebの仕事を始めた5人の体験は?でまとめています。

美容師からWebの仕事に移る前に確かめたい5つのこと

ここからは、7人の体験を参考に編集部が整理した確認項目です。7人がこの5つを勧めているわけではありません。

美容師からWebの仕事に移る前に確かめたい5つのこと:移りたい理由、学ぶ時間、学び方と費用、目指す仕事、仕事の探し方
5つの確認のまとめ(編集部作成)
  1. 移りたい理由:体の事情、働く時間、収入など、何を変えたいのかを確かめます。
  2. 学ぶ時間:働きながら学ぶか、辞めてから学ぶか、1日にどれくらい時間を取れるかを確かめます。
  3. 学び方と費用:職業訓練、スクール、独学のどれにするか、費用と期間を確かめます。
  4. 目指す仕事:Web制作、エンジニア、マーケティング、社内の仕事、フリーランスなど、どの働き方を目指すかを確かめます。
  5. 仕事の探し方:求人への応募、作品の公開、知り合いからの紹介など、どこから仕事を探すかを確かめます。

職業訓練やスクールを終えた人の仕事探しはWebスクール・職業訓練を終えた7人の仕事探しは?、Webデザイナーとして入社したあとの体験はWebデザイナーに転職後のギャップ|未経験で入社した6人の1年目と乗り越え方で紹介しています。

よくある質問

美容師からWebの仕事に移った人は、なぜ辞めましたか?

美容師を辞めた理由として、手湿疹(事例1)、閉店後の練習で深夜まで働き学習との両立が難しいこと(事例5)、将来の収入の不安(事例4)、アレルギーと体力(事例6)が書かれていました。事例2・3・7は美容師を辞めた理由を書いていません。事例3は予約の仕組みづくりからマーケティングに関心を持ち、事例7はほかの仕事を経たあと、子どもとの時間を大事にするためにWebデザインを学んだと話しています。

美容師から移った人は、どうやって学びましたか?

職業訓練(事例1・7)、スクール(事例2・5・6)などでした。事例2・6は働きながら学び、事例5は辞めてから3か月、朝から夜まで学んだと書いています。

何社くらい応募しましたか?

応募の数を書いていたのは、約10社(事例1)と約12社(事例6)でした。事例5は5社以上から内定を得たと書いています。どれも本人の申告で、ほかの4人は応募の数を書いていません。

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