子育て中にWebスキルを学んだ7人の体験は?時間の作り方と仕事につながるまでを整理

夜のリビングで、洗濯物やおもちゃのそばに座りノートパソコンで学ぶ大人の後ろ姿 キャリア・転職

子育てをしながらWebスキルを身につけたいと思っても、「そもそも勉強する時間が取れるのか」「途中で挫折しないか」と不安になる人は多いでしょう。そこで、子育て中にWebデザイン、Webライター、SNS運用などを学んだ7人が書いた体験記事やインタビューを確認しました。

先に結論をいうと、7人の学び方は「すきま時間で楽に続けた」というものではありませんでした。早朝や子どもの就寝後に時間をつくった人、長期休暇や育休中にまとめて学んだ人、家族に子どもを任せて集中する時間をつくった人がいる一方、睡眠を削った時期があったと書く人も少なくありません。学び終えたあとも、仕事を始めた人、まだ学習を終えたばかりの人など、段階はさまざまです。ただし、7人のうち5人は、受講したスクールを勧める本人の記事(事例2・3)か、スクールの運営元が公開した卒業生の記事(事例4・5・7)です。事例1の記事にもスクール比較記事への案内があり、7件中6件に何らかの商業的な案内が含まれます。うまくいった人が選ばれやすい点に注意が必要です。

この記事で分かること

  • 子育て中の7人が、学習時間をどうつくったか
  • つまずいた場面と、そのときに頼ったもの
  • 学習を終えたあと、仕事につながるまでにかかった時間(分かる人のみ)
  • 子育てと両立して学ぶ前に確認したいこと

子育て中にWebスキルを学んだ7人の概要

今回確認したのは、本人が書いた記事か、本人の回答が分けて書かれたインタビューです。子どもの年齢も、学んだ分野も、学び終えたあとの段階もそれぞれ違います。

事例 状況(本人の記載) 時間のつくり方 記事時点の段階
事例1 長男1歳、転勤族で基本ワンオペ。スクールでWebデザイン 朝3時に起きて学ぶ生活を1年 1年で開業し、記事時点で5年継続
事例2 40代。4人の子育て中で、正社員に復帰した直後。45日間の講座 子どもの就寝後。朝3〜4時になる日も。夫に子どもを任せる日も 講座を修了。仕事はまだこれから
事例3 2児の母で育休中、ほぼワンオペ。45日間の講座 講師や同期のチームを頼りながら進める 講座を修了。仕事はまだこれから
事例4 4歳と0歳の2児の母で育休中。通学型のスクール 夫の休日に子どもを任せて通学。動画を1.4倍速で視聴 卒業制作を完成
事例5 2児の母、学校給食の管理栄養士。2023年7月から学習 長期休暇と育休中にまとめて。寝かしつけ中にスマホで動画 2025年1月に初案件(開始から1年半以上)
事例6 幼稚園児と0歳児の母。会社員を辞めて5年のブランク 在宅でWebライターの案件に応募しながら学ぶ 本人申告で7か月目に月10万円超
事例7 2歳と4歳の母。夫の帰宅は21〜22時。SNS運用代行を学ぶ 21時半〜22時から副業の時間に 本人申告で当月8万円、在宅で働く

7人とも本人の記事、または本人の回答部分を確認しました。収入や案件は本人の申告で、独立した確認はしていません。事例2・3は受講したスクールの紹介を含み、事例4・5・7はスクールの運営元が公開した卒業生の記事です。事例1の記事にもスクール比較記事への案内があります。うまくいった人の体験が選ばれやすい点に注意してください。

事例1:子どもが1歳、ワンオペで朝3時に起きて1年

リエさんは、長男が1歳で授乳や夜泣きがある時期に、未経験からスクールでWebデザインを学びました。転勤族で基本的にワンオペ、一時保育は月6日という状況で、時間が取れず課題や授業に追いつくのに苦しんだといいます。[1]

そこで朝3時に起きて学ぶ生活を1年続けました。HTML・CSSは同じサイトの制作を繰り返し、授業中のメモ、復習、質問を重ねて、約2か月で理解が進んだと書いています。本人によると、1年で開業し、記事の時点でWebデザインの仕事を5年続けていました。[1]

この例は早朝の時間を固定して学習を続けた例です。ただし、朝3時起きの生活は本人の条件でできたことで、誰にでも勧められる方法ではありません。記事にはスクール比較記事への案内もあります。

薄明るい早朝のキッチンで、コーヒーを横にノートパソコンを操作する大人の手元
早朝の静かな時間に学ぶイメージ。※AI生成画像

事例2:4人の子育てと仕事復帰の中で45日間の講座

柴田ちあきさんは40代で、中学生から保育園児まで4人を育てながら、産後に正社員の接客業へ復帰した直後に、45日間のWebデザイン講座を受けました。課題は子どもが寝たあとに取り組み、朝3〜4時になる日もあって、翌日は寝不足だったといいます。[2]

夫に子どもを任せて集中する時間をつくる日もあり、講師の添削と受講生チームの支えを使って、Photoshopでのバナーやホームページを制作し、入門編を修了しました。仕事につながったわけではなく、本人も「スタートライン」と書いています。[2]

家族に頼る時間と、添削・仲間の支えを組み合わせた例です。深夜の学習を続けることは体への負担も大きいため、方法としては一般化できません。記事には受講したスクールの案内が含まれます。

事例3:育休中、ほぼワンオペで45日間の講座を修了

ひじかたさんは2児の母で、育休中にほぼワンオペの状態で、別のスクールと同時に45日間のWebデザイン講座を受けました。Photoshopは未経験で、45日でホームページを作れるか、両立して修了できるかが不安だったといいます。[3]

講師やサポーター、同期のチームを頼り、3回の添削を受けながら、バナー制作からホームページ制作まで進めました。ゼロからホームページを作る課題では、途中でテーマを作り直して時間がかかったものの、入門編を修了しています。[3]

この例も修了までの記録で、仕事や収入の話は書かれていません。一人で抱えず、講師や仲間に頼れる環境が支えになったと読めます。記事には受講したスクールの案内が含まれます。

事例4:育休中に通学。夫の休日に子どもを任せて

黄るうめいさんは、4歳と0歳の2児の母で、アパレル会社で9年、販売員や店長として働き、第二子の育休中にスクールへ入りました。入学後の出産と産後の体調不良の時期には休学の制度を使っています。[4]

夫の休日に子どもを任せて通学し、ふだんは動画の教材を1.4倍速でも見返し、試してみて分からないことはメモして、通学したときにまとめて質問しました。深夜から早朝しか時間がない日には睡眠を削り、卒業制作にまとまった時間を使って、実在する織物会社のサイトを完成させています。[4]

休学の制度や、質問をまとめておく工夫が書かれています。これはスクールの運営元が公開した卒業生インタビューで、就職や受注についてはこの記事では分かりません。

文字のない家族用カレンダーに、学習時間を示す色付きの丸いシールを貼る大人の手元
家族の予定に学習時間を組み込むイメージ。※AI生成画像

事例5:長期休暇と育休中にまとめて学び、初案件まで1年半以上

ぬいさんは学校給食の管理栄養士で2児の母、2023年7月にWebデザインの学習を始めました。働いている時期は時間も体力も足りず、春や夏の長期休暇と育休中にまとめて進め、寝かしつけ中はスマホで動画教材を見たといいます。[5]

夜は子どもと一緒に早く寝て、早朝のオンライン自習室に参加しました。クラウドソーシングでの営業では採用されませんでしたが、コミュニティで相談した相手から依頼を受け、2025年1月に初案件を受注・納品しています。受講を始めてから初案件まで、1年半以上かかったと本人が書いています。[5]

働いている時期と休みの時期で、学ぶ量を変えた例です。スクールの運営元が公開した成功事例のインタビューで、記事の最後に受講の案内があります。

事例6:0歳児を育てながらWebライターに。初月の手取りは約3,000円

かいすみれさんは、上の子が幼稚園、下の子が0歳のときに、会社員を辞めて5年のブランクがある状態で仕事を探しました。時間の条件が合わず、パートの面接はいくつも不成立だったといいます。そこでWebライターを知り、クラウドソーシングに登録して約5件応募し、1週間以内に初案件を獲得しました。[6]

初月は文字単価0.3円、3,000文字に約2日かかり、本人の申告で手取りは約3,000円でした。マニュアルとディレクターの添削で、タイトル、構成、リサーチ、画像加工、入稿まで学びながら応募を続け、本人によると4か月目に月3万円、7か月目に月10万円を超えたと書いています(2024年2月の記事)。[6]

この例では、学ぶことと仕事を受けることを並行して進めたことが分かります。収入の推移は本人の申告で、同じ結果になるとは限りません。

事例7:夫の帰宅が21〜22時。夜の時間でSNS運用代行へ

つなさらださんは2歳と4歳の母で、前職は病院のリハビリ職でした。夫の帰宅が21〜22時のため、仕事のあとの家事と育児を一人でこなし、21時半〜22時から副業をする生活でした。ブログを約2年続けて月3万円ほどになったものの伸び悩み、Instagramでも収益化できなかったといいます。[7]

その後SNS運用代行を学び、初案件はカフェの短い動画のテスト1本で86円でした。約46件に応募し、知り合いにも学習中であることを伝えています。記事の時点ではInstagram運用の2案件を担当し、本人の申告で当月8万円、在宅で働けるようになったと話しています(2025年12月の記事)。[7]

この記事はスクールの運営元による対談で、受講の案内が何度も出てきます。運営者が受講生に仕事を依頼する場合もあると書かれているため、一般の市場だけで得た結果とは分けて読む必要があります。

自宅の机で、抽象的な色面を表示したノートパソコンと白紙の手帳に向かう大人の後ろ姿
自宅で手帳を確認しながら作業するイメージ。※AI生成画像

7人の体験から編集部が整理した、両立で目立った工夫

7人の記事を並べると、次の4つが繰り返し出てきます。これは編集部が整理したもので、7人全員がすべてに触れているわけではありません。また、7人の記事だけで、どの工夫が続けられた理由なのかを断定することはできません。

  • 時間帯を決めている:早朝(事例1・5)、子どもの就寝後(事例2・7)など、学ぶ時間帯を決めていました。[1][2][5][7]
  • まとまった時間を使う時期をつくっている:育休中(事例3・4・5)や長期休暇(事例5)に学習を進めた人がいます。[3][4][5]
  • 家族や仲間、講師に頼っている:夫に子どもを任せる(事例2・4)、チームや添削を使う(事例2・3)、質問をまとめる(事例4)などが書かれています。[2][3][4]
  • 無理をした時期もある:睡眠を削った、朝3〜4時まで作業した、という記述が複数あります。続けられた人の体験でも、負担が小さかったわけではありません。[1][2][4]

学び終えたあとの段階もさまざまで、修了したばかりの人(事例2・3・4)、初案件まで1年半以上かかった人(事例5)、学びながら案件を受けた人(事例6・7)がいます。子育て中に転職した40代の体験は40代未経験からWeb系の仕事に就ける?でも取り上げています。

子育てと両立して学ぶ前の5つの確認

ここからは、7人の体験を参考に編集部が整理した確認項目です。7人がこの5つを勧めているわけではありません。

子育てと両立して学ぶ前の5つの確認:毎週使える時間、家族の協力、まとまった時間の時期、止まったときの頼り先、仕事になるまでの期間
5つの確認のまとめ(編集部作成)
  1. 毎週使える時間:子どもの生活リズムと家族の予定を書き出し、無理なく使える時間帯と量を確かめます。睡眠を削る前提にしないことが大切です。
  2. 家族の協力:子どもを任せられる日や時間があるか、事前に家族と話しておきます。
  3. まとまった時間がつくれる時期:育休や長期休暇など、学習を進めやすい時期があるかを考えます。
  4. 止まったときに頼れる先:質問できる講師、添削、仲間など、一人で抱えずにすむ仕組みがあるか。
  5. 仕事につながるまでの期間:修了してすぐ仕事になるとは限りません。今回は初案件まで1年半以上かかった人もいました。長引く場合も見込んで、生活の計画を立てます。

学び方の選び方はWebスキルのスクールは必要?受講した4人の体験から選び方を整理、スクールで後悔しないための確認点はWebスクールで後悔した人の体験は?、副業の時間の作り方は会社員が副業時間を作る方法も参考になります。

よくある質問

子育て中でもWebスキルは身につけられますか?

今回の7人は、子育てをしながら学習を進めています。ただし、早朝や深夜、育休中などに時間をつくり、睡眠を削った時期があった人もいます。家族の協力や使える時間を確かめてから始めるのがおすすめです。

どのくらいで仕事になりますか?

今回の事例では、修了したばかりで仕事はこれからという人、初案件まで1年半以上かかった人、学びながらすぐ案件を受けた人と、ばらばらでした。期間の目安は示せません。

スクールに通わないと難しいですか?

今回の7人のうち多くはスクールを利用していますが、スクールの記事が多く含まれるため、その比率で判断はできません。Webライターのように、案件を受けながら学んだ人もいます。

子どもが小さいうちは待った方がいいですか?

一概には言えません。0歳や1歳の子どもを育てながら学んだ人もいますが、体への負担が大きかった様子も書かれています。家族の状況に合わせて、時期と量を決めてください。

参照した本人記事

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