Webスクールの受講料は回収できた?7人の体験から、回収までの期間と最初の案件の経路を整理

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Webスクールの受講料は数十万円になることもあります。「払ったぶんを本当に回収できるのか」と迷っている人もいるでしょう。そこで、Webデザインなどのスクールに受講料を払った7人が、自分で書いた体験記事を確認しました。

先に結論をいうと、7人の結果は「回収できた」「まだ回収できていない」「お金では測れない」に分かれました。受講料を回収できたと書いているのは2人で、卒業後約2か月で回収した人と、2校目の費用を卒業の約1年後に回収した人です。一方、受講を終えた時点で案件がなかった人、合計600円の受注にとどまった人、費用に見合わなかったと振り返る人もいます。仕事にはつながったものの、受講料をお金で回収したかは書いていない人もいました。ただし、これは7人の個別の体験で、スクールを受けた人全体の結果を示すものではありません。

この記事で分かること

  • 受講料を回収できた人・できなかった人の金額と期間(本人の記載)
  • 回収につながった最初の案件が、どこから来たか
  • 「仕事になった」と「お金で回収した」の違い
  • 申し込む前に確かめたい5つのこと

受講料を払った7人の概要

今回確認したのは、スクールに払った金額と、受講後の結果を本人が書いている記事です。金額は本人の申告です。

事例 払った金額(本人の記載) 受講後の結果 回収
事例1 約40万円(3か月のオンライン講座) 卒業後2か月で、知人から10万円と50万円の制作案件 回収できたと記載
事例2 2校で合計73万円(18万円と55万円) 初案件は2,000円と3,000円。その後デザインを仕事に 2校目の55万円は、卒業の1年後に回収できたと記載。1校目の分は記載なし
事例3 総額の記載なし 知人からの最初のホームページ案件は約3万円。のちに制作会社へ転職 すぐには回収できず。最終的な回収は記載なし
事例4 複数のスクールで合計60万円 約5年かけて、会社員のWebデザイナーに お金での回収は記載なし
事例5 52万円 基礎は身についた。今の在宅の収入はデザイン以外の仕事 費用に見合わなかったと評価
事例6 36万円(3か月) 課題に時間がかかり、受講期間内に案件獲得の支援まで進めず 受講終了時点で案件なし
事例7 4校で実質約127万円(補助金の返金後) 公開の募集からの受注は合計600円。身内の会社から20万円の案件 回収できていない

7人とも本人が公開したnoteの本文を確認しました(事例5は無料公開部分のみ)。金額・期間・収入はすべて本人の申告で、明細や契約書などでの確認はしていません。事例1〜4は、仕事につながったあとに本人が書いた振り返りで、うち事例2〜4の筆者は現在、仕事や在宅ワークについて情報発信もしています。事例5は有料記事の販売への導線があります。事例7は、うまくいかなかった体験として本人が発信しているものです。どの例も、書く人が自分で選んで書いている点に注意してください。

事例1:卒業後2か月で、知人からの案件で回収

筆者は事務の仕事をリストラされたあと、約40万円・3か月のオンラインのWebデザインスクールに入りました。本人によると、卒業1か月目に10万円、2か月目に50万円の案件を受けて、スクール代を回収できたといいます。[1]

ただし、この2件はどちらも、以前に飲み会で知り合った人からのホームページ制作の依頼でした。その後、5件ほどの実績をもとにnoteでポートフォリオを公開し、制作会社との業務委託の契約につながったと書いています。[1]

早く回収できた例ですが、最初の高額な案件は、もともとの知り合いから来ていた点は分けて読む必要があります。2025年1月の投稿で、入金の明細などは公開されていません。

事例2:2校で73万円。初案件は合計5,000円、2校目の費用は1年後に回収

筆者は31歳の産休中に、1か月の講座で18万円のスクールと、55万円のスクールの2校に、合計73万円を払いました。1校目を卒業したあと、Instagramに作品を載せて、SNS用の画像2,000円とチラシ3,000円の初案件を受けたといいます。[2]

副業として続ける難しさを感じて、ホームページやLPを学べる2校目に進み、本人によると、2校目の55万円は卒業の1年後に回収できたといい、今はデザインを仕事にしています。[2]

回収できた例ですが、最初は低い単価の時期があり、途中で追加の受講料もかかっています。1校目の18万円まで回収できたか、どの売上で回収したかの内訳、かかった時間は書かれていません。2026年4月の投稿です。

ノートパソコンで文字のない色面のバナーデザインを作る手元
パソコンでデザイン課題に取り組むイメージ(AI生成画像)

事例3:最初の案件は約3万円。すぐには回収できず、転職へ

筆者はブライダル業界で働いていて、育休中にWebデザインを学びました。子育てと両立しながら、課題を出す前には深夜3時まで作業したこともあったといいます。[3]

卒業後にInstagramを始め、知人に声をかけて、ホームページ1件と名刺1件の仕事を受けました。最初のホームページは本人の記憶で約3万円で、すぐにはスクール代を回収できなかったと書いています。その後、復帰した職場で販促物の制作を任され、未経験から制作会社に転職しました。[3]

受講料の総額と、最終的にお金で回収できたかは書かれていません。仕事や転職にはつながったものの、お金の回収とは分けて考える必要がある例です。

事例4:複数のスクールに60万円。仕事にするまで約5年

筆者は、新卒で就いた保険営業の仕事を辞めたあと、フリーターや派遣で働いていた時期があり、複数のスクールに合計60万円を使いました。最初の動画学習でPhotoshopの基本は学べたものの、コーディングで行き詰まったといいます。[4]

IT系の派遣会社への入社、社内での異動、別の講座での学び直し、転職を重ねて、Webデザインを仕事にするまで約5年かかりました。今は受託制作の会社で会社員のWebデザイナーとして働いていて、高額だったが後悔はないと振り返っています。[4]

ただし、60万円を売上や給料の増加で回収したとは書かれていません。複数の講座と転職が重なっていて、どの受講が今の仕事につながったかは分けられません。

事例5:無料相談を4件受けて52万円。費用に見合わなかったと評価

筆者は39歳のとき、Webデザイン、SNS運用、動画編集を比べ、4件の無料相談を受けたうえで、52万円のWebデザインスクールに申し込みました。[5]

基礎が身についたこと、学ぶ楽しさ、定期的な面談で学習を続けられたことは得られたとしつつ、そのために52万円を払ったのはもったいなかったと振り返っています。今は在宅のフリーランスとして、1日6時間・月20日ほど働いて月30万円ほどの収入があるものの、その収入はデザインではない仕事からだと書いています。[5]

今の収入があっても、学んだ分野からの収入でなければ、受講料の回収とはいえない例です。2026年8月の投稿で、記事の後半は有料のため、無料公開部分だけを根拠にしています。

夜の自宅でデスクライトの下、ノートパソコンに向かって学習する大人の後ろ姿
夜の自宅で学習を続けるイメージ(AI生成画像)

事例6:3か月36万円。課題に時間がかかり、案件獲得の支援まで届かず

パートで働く筆者は、在宅の副業を考えて、3か月36万円のオンラインのWebデザインスクールに申し込みました。毎日少なくとも1時間は学習しましたが、FigmaでLPをまねて作る課題に何十時間もかかったといいます。[6]

決められた課題を終えられず、2025年2月の受講終了の時点では、案件獲得の支援まで進めないまま、案件も取れていませんでした。卒業後はPhotoshopを独学で続けると書いています。[6]

この例は受講終了の直後の時点のもので、その後に回収できたかは分かりません。「案件獲得まで支援」とあっても、課題を終える速さによっては、受講期間内にそこまで届かないことがある例です。

事例7:4校に実質約127万円。公開の募集からの受注は合計600円

4人の子どもを育てる筆者は、2023年5月から4つのスクールを延べ10か月以上受講し、補助金の返金を受けたあとの実質の負担は約127万円だったと書いています。[7]

クラウドワークスで受けた案件は、最高300円の1件で、追加分を含めても合計600円でした。一方、身内の会社からホームページ・名刺・ショップカードの制作を20万円で受けています。ただ、本人はこの身内の案件を、一般のお客さんへの営業で同じように取れたかは自信がないと区別していて、今は応募をやめています。[7]

本人は、質問には答えてもらえても、教わった行動が案件獲得につながっているかを確かめ続ける手段がなかったことを挙げています。記事のタイトルは「収益300円」ですが、本文では追加分を含めて600円、身内の案件で20万円と書かれていて、何を成果として数えるかで見え方が変わる例です。

カレンダー風の表を描いたノートと電卓を使い、期間と予算を計画する手元
受講期間と予算を計画するイメージ(AI生成画像)

7人の体験から編集部が整理した、回収を考えるときの見方

7人の記事を並べると、次の4つの点が見えてきます。これは編集部が整理したもので、7人全員がすべてに触れているわけではありません。また、7人の記事だけで、何が回収の成否を分けたかを断定することはできません。

  • 早く回収できた例は、知り合いからの案件だった:事例1の10万円・50万円は、以前からの知り合いからの依頼でした。事例3の最初の案件も知人から、事例7の20万円も身内の会社からです。[1][3][7]
  • 卒業直後は、低い単価や受注なしの時期があった:事例2は2,000円と3,000円、事例3は約3万円、事例7は公開の募集から合計600円、事例6は受講終了時点で案件なしでした。[2][3][6][7]
  • 最初の受講料に、追加の受講料が上乗せされた例がある:事例2は2校、事例4は複数のスクール、事例7は4校に払っています。[2][4][7]
  • 「仕事になった」と「お金で回収した」は別:事例3・4は仕事や転職につながりましたが、受講料をお金で回収したかは書かれていません。事例5は今の収入がデザイン以外の仕事からです。[3][4][5]

反対に、受講料を回収した人がどれくらいの割合いるか、回収までの平均の期間がどれくらいかは、この7人の記事からは分かりません。スクールを受けたあとに後悔した人の体験はWebスクールで後悔した人の体験は?、そもそもスクールが必要かはWebスキルのスクールは必要?受講した4人の体験から選び方を整理でまとめています。

受講料を払う前に確かめたい5つのこと

ここからは、7人の体験を参考に編集部が整理した確認項目です。7人がこの5つを勧めているわけではありません。

Webスクールの受講料を払う前に確かめたい5つのこと:実際に払う総額、回収までの期間、最初の案件の探し先、課題を終えられるか、何を回収とするか
5つの確認のまとめ(編集部作成)
  1. 実際に払う総額:受講料だけでなく、分割の手数料、補助金を受けたあとの実際の負担、追加の講座が必要になる可能性まで確かめます。
  2. 回収までの期間の見込み:卒業直後は単価が低い時期があった例もあります。その間の生活費や学習時間をどうするかも考えておきます。
  3. 最初の案件をどこで探すか:知人に頼める仕事があるのか、公開の募集から探すのかで、見通しは変わります。
  4. 受講期間内に課題を終えられるか:案件獲得の支援がいつから始まり、受講期間を過ぎたらどうなるか。毎週使える時間で課題を終えられるかを確かめます。
  5. 何をもって「回収」とするか:案件の売上なのか、転職による給料なのか、職場での仕事の広がりなのか。自分にとっての目安を先に決めておきます。

無料相談で何を聞けばいいかはWebスクールの無料相談を受けた5人の体験、最初の案件の単価については副業の初案件が低単価でも受ける?も参考になります。

よくある質問

Webスクールの受講料は、どのくらいで回収できますか?

今回の7人では、回収できたと書いている人の期間は、卒業後約2か月(事例1)と、2校目の費用を卒業の約1年後(事例2)でした。一方、受講終了の時点で案件がなかった人(事例6)や、まだ回収できていない人(事例7)もいます。人によって大きく違い、一般的な期間は言えません。

回収できなかった人は、何が違ったのですか?

7人の記事だけでは断定できません。本人が挙げている点としては、教わった行動が案件獲得につながっているかを確かめる手段がなかった(事例7)、課題に時間がかかって支援まで進めなかった(事例6)などがあります。

転職できれば、元が取れたことになりますか?

考え方によります。事例3・4は仕事につながりましたが、受講料をお金で回収したかは書かれていません。給料がどれだけ変わったか、ほかの講座や転職活動の影響はどうかなど、分けて考える必要があります。

参照した本人記事

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