SNS運用のスクールで学んだ6人の体験は?受講料・受講後の結果と、申し込む前の確認点を整理

明るい木製デスクに写真一覧を表示したスマートフォンとノートパソコンが並ぶ様子 キャリア・転職

SNS運用代行のスクールの広告を見て、「本当に副業で稼げるようになるのか」「数十万円〜100万円を払う価値はあるのか」と迷っている人もいるでしょう。そこで、SNS運用をスクールで学んだ6人の本人記事や、本人が答えたインタビューを確認しました。

先に結論をいうと、6人の結果は大きく分かれました。3人は、途中で離れた、仕事の内容が合わなかった、案件が1件も取れなかったと書いています(事例1はスクールを通じた収入が0円、事例3は案件の獲得が0件、事例2は収入の記載なし)。一方、すでにフリーランスだった人は今の仕事の提案が具体的になったと書き、スクールが掲載したインタビューの2人は、本人の回答で月8万円や月30万円以上の収入を得ています。ただし、収入につながった2人の例は、たくさんの応募や早朝の作業など大きな行動量をともなっていて、どちらもスクール自身が掲載したインタビューです。これは6人の個別の体験で、SNS運用のスクール全体の評価を示すものではありません。

この記事で分かること

  • SNS運用のスクールで学んだ6人の、受講料と受講後の結果(本人の記載・回答)
  • 途中で離れた人、案件が取れなかった人が書いた理由
  • 収入につながった人の行動量と、記事を読むときの注意点
  • 申し込む前に確かめたい5つのこと

SNS運用をスクールで学んだ6人の概要

今回確認したのは、本人がnoteに書いた体験記事4件と、スクールの運営会社が掲載した受講生のインタビュー2件です。金額は本人の申告・回答です。

事例 受講したときの状況(本人の記載) 受講料など 受講後
事例1 40代の正社員で、ひとりで子育て中 受講料約100万円をローンで支払い、手数料込みで約146万円を返済 仕事量が本業・子育てと両立できず途中で離れた。スクール経由の収入は0円
事例2 子育て中の40代 55万円(2026年5月末に入会) 顧客対応・営業・納期管理などが合わず、9月初めの時点で挫折
事例3 Instagramの広告をきっかけに入会 100万円・6か月 学習内容は評価。後半3か月で案件は1件も取れなかった
事例4 フリーランス7年目のデザイナー兼ディレクター 法人向けのプラン(金額の記載なし) 今の仕事の撮影指示や提案が具体的になった。売上の変化は記載なし
事例5 病院のリハビリ職。2人の子どもを育てながら 記載なし 約46件に応募し、知人にも声をかけて2件を担当。その月は8万円
事例6 32歳・建設業。2人の子どもの父 記載なし 午前3時半に起きて作業。計約20件の面談を受け、落選を重ねたあと、3件を継続。月30万円以上

事例1〜4は本人のnote、事例5・6はスクールの運営会社が自社サイトに掲載したインタビュー(本人の回答部分)を確認しました。金額・件数・収入はすべて本人の申告・回答で、独自には確認していません。6人のうち3人の記事は、スクールの宣伝と関係があります(事例4は受講したスクールを実名で強く勧める記事、事例5・6はスクール自身が掲載したインタビューで、LINE登録や無料の勉強会への誘導あり)。なお、事例4と事例5は同じスクールの受講者です。事例1〜3は、うまくいかなかった体験として本人が発信しているものです。

事例1:約100万円をローンで払ったが、両立できず途中で離れた

筆者は40代の正社員で、ひとりで子どもを育てています。本業の収入への不安から、記事を書く約1年前にSNS運用代行のスクールに入り、受講料約100万円をローンで払い、手数料を含めた約146万円を2026年3月に一括で返済したといいます。[1]

Canva、動画編集、マーケティング、営業を学び、週1回の個別面談や相談用のチャットも使いました。しかし、企業の案件で月30万円を目指すと、企画、調査、会議など、副業の範囲を超えると感じる仕事量になり、本業と子育てとの両立で心も体も疲れて、途中で離れたと書いています。記事の時点で、スクールを通じた収入は0円です。[1]

目標の収入に必要な仕事量が、生活と合わなかった例です。2026年5月の投稿です。

事例2:投稿づくりではなく、「仕事としての運用」が合わなかった

子育て中の40代の筆者は、2026年5月末に55万円のSNS運用代行のスクールに入り、9月初めの時点で挫折したと書いています。[2]

投稿をつくることやCanva、SNSを見ること自体ではなく、お客さんの要望を聞き取る、数字を見て改善する、案件を探す、営業する、納期を管理する、といった仕事としての運用が自分に合わなかったと説明しています。副業や在宅ワークそのものは諦めず、ほかの方法を探しているそうです。[2]

SNSが好きなことと、仕事として運用することは別だと本人が振り返った例です。受講の進み具合や返金の有無は書かれていません。2026年9月の投稿です。

カフェの木製テーブルでケーキと飲み物をスマートフォンで撮影する手元
カフェで投稿用の写真を撮影する場面のイメージ(AI生成画像)

事例3:100万円・6か月。学べたが、案件は1件も取れなかった

筆者はInstagramの広告をきっかけに、100万円・6か月のSNS運用代行のスクールに入りました。前半の3か月は週1回のオンラインの添削を受け、Instagramの数字の見方、Canvaでの投稿づくり、投稿の設計を学んだといいます。[3]

学習の内容や質問できる環境は良かったと評価する一方、後半の3か月で案件の獲得に取り組んでも1件も取れず、学べることと稼げることは別だと書いています。受講料に見合ったかは、まだ分からないそうです。[3]

教材や添削の満足度と、案件が取れるかどうかは分けて考える必要がある例です。2026年4月の投稿です。

事例4:フリーランスのデザイナーが受講し、提案が具体的になった

筆者はフリーランス7年目のデザイナー兼ディレクターで、すでに受けていたSNS運用の仕事で、企画や動画、分析の正解が分からずに悩み、法人向けのプランで受講したといいます。[4]

仕事のあとに深夜まで動画を編集し、休日も一日じゅう課題に取り組んで、睡眠が4〜5時間になった時期もあったそうです。個別相談や課題の添削を使って、ショート動画、台本、リサーチ、分析を学び、撮影の指示や提案を以前より具体的にできるようになったと書いています。案件獲得の課程は本人には免除され、売上が増えたかは書かれていません。[4]

受講前から仕事の経験やお客さんがあった例で、未経験から始める場合とは条件が違います。受講したスクールを実名で強く勧める記事です。2026年5月の投稿です。

グラフだけを表示したノートパソコンを見ながらノートにメモする手元
投稿データを確認して改善点を整理する場面のイメージ(AI生成画像)

事例5:最初は1本86円。約46件に応募し、2件を担当

スクールのインタビューに答えたつなさらださんは、病院のリハビリ職で、2歳と4歳の子どもを育てながら、本業・家事・育児・副業の両立に限界を感じて、在宅の仕事を目指したと話しています。[5]

課題への動画での添削、質問会の録画、卒業後のコミュニティを使い、最初のテスト制作は1本86円だったそうです。その後、約46件に応募し、通っている美容室にもSNS運用を学んでいると伝えました。インタビューの時点では、Instagram運用の会社と美容室の2件を担当し、その月は8万円だったと答えています。[5]

うまくいった例でも、最初は低い単価で、たくさんの応募と知人への声かけがあったことが分かります。スクール自身が掲載したインタビューで、スクールから追加の仕事を頼まれる予定との発言もあり、公開の募集だけで得た結果とは限りません。2025年12月の公開です。

事例6:午前3時半に起きて作業。約20件の面談と落選を経て、3件を継続

スクールのインタビューに答えたたくやさんは、32歳で建設業に勤め、5歳と2歳の子どもがいると話しています。午前3時半に起き、始業までの4時間と昼休みを学習と副業に使ったそうです。[6]

多い日は1日30件応募し、計約20件の面談を受けたものの、最初は興味を持ってもらえないことも多く、落選を重ねたといいます。その後、応募先ごとにSNSの改善提案の資料をつくるようにしたそうです。インタビューの時点では、不動産や住宅設備など3件を継続し、副業の収入は毎月30万円以上、月35万円の継続案件も得たと答えています。[6]

高い収入の例は、早朝の4時間、たくさんの応募と落選、応募先ごとの提案という大きな行動量をともなっていた例です。スクールの運営会社が掲載したインタビューで、記事の最後に無料の勉強会への誘導があります。典型的な例とはいえません。2026年8月の公開です。

夜の自宅デスクでスマートフォンとノートパソコンを前に休む大人の手元
仕事後に自宅で学習する場面のイメージ(AI生成画像)

6人の体験から編集部が整理した、結果が分かれた点

6人の記事を並べると、次の4つの点が見えてきます。これは編集部が整理したもので、6人全員がすべてに触れているわけではありません。また、6人の記事だけで、何が結果を分けたかを断定することはできません。

  • 学んだあとの「仕事としての運用」:事例1は企画・調査・会議など目標に必要な仕事量、事例2は顧客対応・営業・納期管理が合わなかったと書いています。[1][2]
  • 学べることと、案件が取れることは別:事例3は学習の内容を評価しながら、案件は1件も取れませんでした。[3]
  • 収入につながった例の行動量:事例5は約46件の応募と知人への声かけ、事例6は早朝の4時間、計約20件の面談と落選、応募先ごとの提案資料がありました。どちらもスクールが掲載したインタビューです。[5][6]
  • 生活の時間との両立:事例1は本業と子育てとの両立で疲れ、事例4は睡眠が4〜5時間になった時期がありました。[1][4]

反対に、SNS運用のスクールを受けた人のうち、どれくらいが案件を取れたかは、この6人の記事からは分かりません。SNS運用代行の副業の始め方はSNS運用代行の副業は未経験でもできる?、やめた人の体験はSNS運用代行の副業をやめた4人の体験でまとめています。

SNS運用のスクールに申し込む前に確かめたい5つのこと

ここからは、6人の体験を参考に編集部が整理した確認項目です。6人がこの5つを勧めているわけではありません。

SNS運用のスクールに申し込む前の5つの確認:目標収入に必要な仕事量、仕事としての運用との相性、使える時間、案件獲得の支援の中身、成功例の前提
5つの確認のまとめ(編集部作成)
  1. 目標の収入に必要な仕事量:目標の金額に届くには、何件の案件が必要で、1件にどんな作業があるのかを具体的に聞きます。
  2. 仕事としての運用との相性:投稿づくりだけでなく、顧客対応、数字を見た改善、営業、納期管理まで含めて、続けられそうかを考えます。
  3. 使える時間:本業や家族の時間を守ったうえで、1週間に何時間使えるか。早朝や深夜に頼る計画になっていないかを確かめます。
  4. 案件獲得の支援の中身:スクールが案件を取ってくれるのか、応募の添削なのか。紹介される案件があるなら、単価や継続性も確かめます。
  5. 成功例の前提:紹介される成功例は、どれくらい応募し、どれくらいの時間を使ったのか。宣伝として掲載された例かどうかも見ます。

受講料が高額になる場合は、分割やローンの手数料を含めた総額も確かめてください。途中でやめる場合の返金や解約の条件は、申し込む前に契約書と規約で必ず確認してください。講座の内容・期間・金額・契約の方法によっては、特定商取引法のクーリング・オフや中途解約のルールが適用される場合があります(消費者庁「特定継続的役務提供」)。自分の契約が対象になるか分からないときは、消費者ホットライン「188」などの公的な相談窓口に相談できます。

よくある質問

SNS運用のスクールに通えば、副業で稼げるようになりますか?

今回の6人では、スクールを通じた収入が0円の人(事例1)、案件が1件も取れなかった人(事例3)がいる一方、月8万円(事例5)や月30万円以上(事例6)と答えた人もいます。事例2は収入について書いていません。ただし、収入につながった2人はスクール自身が掲載したインタビューで、たくさんの応募や早朝の作業をともなっています。通えば稼げるとはいえません。

子育て中や会社員でも受講できますか?

今回の6人には、子育て中の人や会社員が多くいます。一方、事例1は本業と子育てとの両立で途中で離れ、事例6は午前3時半に起きて時間をつくっていました。使える時間と、必要な仕事量を照らし合わせて考える必要があります。

SNSが好きなら向いていますか?

事例2は、投稿づくりやSNSを見ることは苦ではなかったものの、顧客対応、営業、納期管理といった仕事としての運用が合わなかったと書いています。好きかどうかだけでなく、仕事の中身まで確かめることをおすすめします。

参照した体験記事

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