Webライターの文字単価の上げ方|単価を上げた6人がしたこと

自宅の机でノートパソコンに向かい、ノートと電卓を横に置いて作業する大人の後ろ姿 キャリア・転職

Webライターの文字単価を上げた6人は、今の取引先に値上げを相談するだけでなく、より単価の高い募集に応募先を変えたり、構成やWordPressへの入稿まで引き受けたりしていました。最初の文字単価は0.3〜1.5円で、その後、文字単価2円の案件を受けた人や、5年かけて文字単価4円の仕事を安定して受けるようになった人もいます。

この記事では、Webライターの単価を上げた6人の本人の記事をもとに、何をきっかけに、どうやって単価を上げたかを整理します。ただし、6人とも単価を上げられた人の振り返りで、値上げを断られた人や仕事を失った人の体験は含まれていません。金額はどれも本人の申告です。

この記事で分かること

  • 6人の最初の文字単価と、その後の単価
  • 単価を上げた方法(応募先を変える・仕事の範囲を広げる・値上げを相談する)
  • 値上げを切り出した時期と、そのときに示した材料
  • 単価を上げる前に確かめたい5つのこと

Webライターの文字単価を上げた6人の比較

6人の記事を一覧にしました。どの例も本人の記載です。

事例 最初の単価 その後 主にしたこと
事例1 文字単価0.5円(4,000字で2,000円) 直接応募した案件を文字単価1〜2円以上で始められるように 名前を出せる実績づくり、メディアの募集へ直接応募、仕事の範囲を広げてから値上げを相談
事例2 文字単価1〜1.5円 5年後、文字単価4円の仕事を安定して受ける(平均は約3円) 実績10件を超えたら安い仕事を受けない、構成や入稿まで提案して値上げを相談
事例3 文字単価0.5〜0.8円(大学生のとき) 2年目以降は文字単価1円以上 多くの記事を書いて、書く速さが1時間1,000字から2,000〜3,000字に
事例4 実質文字単価0.3円 文字単価2円の案件を1件受注 専業になってから、得意分野でない高めの募集にも応募
事例5 書かれていない(3か月目で文字単価1.3円の取引先あり) 2社で1記事1,000円アップ、別の取引先は文字単価1.3円から2円に 3か月目に、納品10本超・修正がほぼないことを材料に値上げを相談
事例6 書かれていない(時給が最低賃金を下回っていた) 初めての値上げの相談がすぐ通った(上がった額は書かれていない) 相手の評価・代わりの見つけにくさ・相手の利益を見て相談

6人とも本人のnoteかブログの本文を確認しました。単価・期間・作業時間は本人の申告で、契約書や入金記録は確認していません。6人とも単価を上げられた人の振り返りです。事例6のサイトには本人のWebライター講座の案内があり、宣伝と関係があります。事例4の文字単価2円は1件の経験で、その後も続いたかは書かれていません。

事例1:文字単価0.5円から。名前を出せる実績を作り、メディアへ直接応募

筆者の最初の仕事は、クラウドソーシングで4,000字2,000円、文字単価0.5円でした。低い単価の案件でも、記事に名前を出してもらえるよう相談し、得意な分野に寄せて実績を作ったといいます。[1]

そのあと、メディアの募集に直接応募するようにして、文字単価1〜2円以上で始められるようになったそうです。さらに、SEOや詳しい調査ができることを応募文に入れ、構成、画像選び、WordPressへの入稿まで担当する範囲を広げました。数か月続けたあとで、それまでの貢献を理由に値上げを相談したと書いています。[1]

応募する先と、引き受ける仕事の範囲を変えた例です。最終的な単価や、どれくらいの期間がかかったかは書かれていません。2026年4月の投稿です。

ノートパソコンで文章を入力しながら、手元のノートに箇条書きを記す様子
提案内容を整理しながら文章を作成するイメージ(AI生成画像)

事例2:文字単価1円から4円へ。実績10件を超えて安請け合いをやめた

筆者は文字単価1〜1.5円から始め、難しい記事では時給にすると500円以下になることもあったといいます。クラウドワークスで、短い納期と丁寧なやり取りを心がけ、案件ごとに応募文を変え、プロフィールとポートフォリオに得意なジャンルと納品数を書いたそうです。[2]

実績が10件を超えたころに安い仕事を受けるのをやめ、SEOを考えた構成、見出しの案、WordPressへの入稿まで提案し、理由を添えて値上げを相談しました。5年後には文字単価4円の仕事を安定して受け、平均は約3円、4社と3年以上取引が続いていると書いています。一方で、単価が高くても調べる時間がかかれば効率は落ちると注意しています。[2]

仕事を足して、値上げの理由にした例です。文字単価4円は5年かけた結果で、短い期間で上がったわけではありません。2025年6月の投稿です。

事例3:大学生で文字単価0.5〜0.8円。書く速さが上がり、2年目以降は1円以上に

筆者は大学生のときにクラウドソーシングでWebライティングを始め、最初は文字単価0.5〜0.8円のタスク案件を書いていました。書く速さは1時間に1,000字ほどで、時給にすると500〜800円だったそうです。[3]

たくさんの記事を書くうちに力がつき、2年目以降は文字単価1円以上になり、書く速さも1時間に2,000〜3,000字まで上がったため、多くの記事を納品できたと振り返っています。[3]

単価と一緒に、書く速さも上がっていた例です。どうやって単価を上げたか(値上げの相談や応募先の変更)は書かれておらず、経験を積んだことだけが理由とは言い切れません。2024年12月の投稿です。

机上のキッチンタイマーを操作し、ノートとノートパソコンで作業時間を記録する手元
作業時間を計りながら記録するイメージ(AI生成画像)

事例4:実質文字単価0.3円から。専業になって文字単価2円の募集に応募

筆者の最初の案件は、あとで計算し直すとテストの分も含めて実質文字単価0.3円でした。知らないキーワードを何時間も調べて、向いていないと感じ、パートに出たといいます。その後も副業で単発の記事を書き続けましたが、月1万円に届かなかったそうです。[4]

パートを辞めて専業のライターになってからは、それまでより本気で案件に応募するようになり、得意な分野ではない文字単価2円の募集にも、自分との接点を応募文に書いて応募しました。受注して納品し、大きな修正なく通ったと書いています。[4]

今の取引先との交渉ではなく、高めの募集に応募した例です。文字単価2円は1件の経験で、その後も続いたかは分かりません。2024年4月の投稿です。

事例5:3か月目に初めての値上げの相談。2社とも1記事1,000円アップ

筆者はWebライターを始めて3か月目で、子どもを家で見ながら書く時間が限られていました。納品が10本を超え、修正がほとんどなく、関係を築けたと判断した2社に、値上げの理由と相手にとってのメリットを短くまとめて相談したそうです。[5]

記事単価で契約していた2社とも、1記事1,000円の値上げになりました。別の継続先からは文字単価1.3円から2円への提案を受け、本人が運営するブログを見た別の会社からも、文字単価2円で直接依頼が来て、合わせて4社と継続して取引するようになったと書いています。[5]

納品数と修正の少なさを材料に、早い時期に相談した例です。うまくいった報告の記事で、断られた相談は書かれていません。2023年12月の投稿です。

事例6:時給が最低賃金を下回り、先延ばしにしていた相談がすぐ通った

筆者は、時給にすると最低賃金を下回って生活が苦しいと感じながら、数か月間、値上げの相談を先延ばしにしていました。初めて切り出すと、すぐに了承されたといいます。[6]

相談するかどうかは、自分の事情だけでなく、納品した記事が評価されているか、相手が代わりのライターを見つけにくいか、相手の側で利益が出ているかを見て判断したそうです。別の直接契約の取引先からは、担当した記事が検索で上位に入ったことなどを背景に、単価も難しさも高い別のメディアの仕事を紹介されたと書いています。[6]

相手の側の事情を見て、値上げの時期を決めた例です。いくら上がったかは書かれていません。サイトには本人のWebライター講座の案内があります。2020年5月の投稿です。

6人の体験から編集部が整理した、単価が上がった道筋

6人の記事を並べると、単価が上がった道筋は大きく3つに分かれます。これは編集部が整理したもので、1人が複数にあてはまる例もあります。6人の記事だけで、どの方法が一番効くかを決めることはできません。

  • 応募する先を変えた:事例1はメディアの募集へ直接応募し、事例4は専業になってから文字単価2円の募集に応募しました。事例5は、ブログを見た会社から直接依頼が来ています。[1][4][5]
  • 引き受ける仕事を広げた:事例1・2は、構成、画像選び、WordPressへの入稿などを担当し、それを値上げの理由にしました。[1][2]
  • 今の取引先に相談した:事例5は納品10本超・修正がほぼないことを、事例6は評価や代わりの見つけにくさを材料にして相談しました。[5][6]

反対に、値上げの相談がうまくいかなかった例は、6人の記事には出てきません。また、事例2は単価が高くても調べる時間がかかれば効率が落ちると書き、事例3は書く速さが上がっていました。文字単価だけでなく、1記事にかかる時間もあわせて見る必要があります。継続案件の見極め方はWebライターの継続案件はどう判断する?、Webライターをやめた人の体験はWebライターをやめた6人の体験は?でまとめています。

Webライターが単価を上げる前に確かめたい5つのこと

ここからは、6人の体験を参考に編集部が整理した確認項目です。6人がこの5つを勧めているわけではありません。

Webライターが単価を上げる前の5つの確認:今の時給、見せられる実績、引き受けられる仕事、相談の材料と時期、ほかの応募先
5つの確認のまとめ(編集部作成)
  1. 今の時給:文字単価だけでなく、調べる時間も含めて1記事に何時間かかっているかを計算します。
  2. 見せられる実績:名前を出せる記事や、得意なジャンル、納品数をプロフィールやポートフォリオに書けるかを確かめます。
  3. 引き受けられる仕事:構成、画像選び、WordPressへの入稿など、記事を書く以外に何を担当できるかを考えます。
  4. 相談の材料と時期:納品数、修正の少なさ、評価など、値上げを相談するときに示せる材料がそろっているかを見ます。
  5. ほかの応募先:今の取引先だけでなく、単価の高い募集や直接の依頼など、別の入口がないかを探します。

Webライターの始め方は未経験からWebライターの副業を始めるには?、クラウドソーシングの最初の数か月はクラウドソーシングを始めた6人の最初の数か月は?で紹介しています。

よくある質問

Webライターの文字単価は、どれくらいで上がりますか?

今回の6人では、3か月目に値上げの相談が通った例(事例5)から、2年目以降に1円以上になった例(事例3)、5年かけて文字単価4円の仕事を安定して受けるようになった例(事例2)までありました。期間がはっきり書かれていない人もいて、一般的な目安は分かりません。

値上げの相談は、いつすればいいですか?

事例2は実績が10件を超えたころに安い仕事を受けるのをやめ、事例5は納品10本超・修正がほぼない時点で相談しました。事例6は、相手の評価や利益など、相手の側の事情も見て判断しています。どれも本人の判断で、うまくいった例です。

文字単価が上がれば、収入も上がりますか?

事例2は、単価が高くても調べる時間がかかれば効率が落ちると書いています。事例3は、単価と一緒に書く速さも上がっていました。文字単価と、1記事にかかる時間を分けて考える必要があります。

参照した本人記事

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