Webデザインのスクールや職業訓練を終えて仕事を探した7人の記事では、応募の数と結果に大きな差がありました。3社応募して1社内定の人もいれば、約35社応募して1社内定、45社すべて不採用だった人もいます。正社員にこだわらずアルバイトやパートにも広げた人や、会社員ではなくフリーランスの仕事から入った人もいて、投稿の時点でまだ仕事が決まっていない人も1人いました。
この記事では、Webスクールや職業訓練を終えたあと仕事を探した7人の記事をもとに、どこに何社応募し、どうなったか、どんな働き方から入ったかを整理します。ただし、7人のうち2人はスクールの公式noteに掲載された卒業生インタビューで、ほかにもスクールとの関係が深い記事があります。応募の数や結果は本人の申告です。
- スクールや職業訓練を終えた7人の応募の数と結果
- 正社員以外(アルバイト・パート・フリーランス)から入った例
- 投稿の時点で、まだ仕事が決まっていなかった例
- 仕事探しの前に確かめたい5つのこと
- 7人の体験の概要
- 事例1:スクール卒業後、案件を探しているがまだ決まっていない
- 事例2:30代で職業訓練。3社応募して1社内定
- 事例3:27歳・介護職などから。約35社応募して1社内定
- 事例4:20代で職業訓練。1年半探して、時給制のアルバイトから
- 卒業後の目標と学び方を、無料Zoom相談で整理する
- 事例5:40代・10年のブランク。45社すべて不採用から、フリーランスに
- 事例6:独学でフリーランスの経験あり。約15社応募して企業のWebデザイナーに
- 事例7:派遣の事務から、SaaSの会社のインハウスデザイナーに
- 7人の体験から編集部が整理した、仕事探しで見えた点
- スクールや職業訓練のあと、仕事探しの前に確かめたい5つのこと
- よくある質問
- 自分に合う仕事と学び方を相談する
- 参照した記事
7人の体験の概要
7人の記事を一覧にしました。どの例も本人の記載です。
| 事例 | 学んだ場所・前の状況 | 応募と結果 | 入った働き方 |
|---|---|---|---|
| 事例1 | 約30万円・1か月のWebデザインスクール | クラウドソーシングとSNSで案件を探すが、返事がない・不採用 | 投稿の時点で、まだ案件は決まっていない |
| 事例2 | 約半年の職業訓練(30代・未経験) | 3社応募し、書類で1社、面接で1社落ち、1社内定 | 正社員ではない雇用で、デザインを担当する予定 |
| 事例3 | 45日間の入門コース(27歳・介護職などを経験) | 約35社応募し、面接4社、1社内定 | Webデザイナー。雇用の形は書かれていない |
| 事例4 | 職業訓練(20代当時) | 「未経験可」でも書類で落ちることが多く、1年半探した | 小さな会社の時給制アルバイト。その後15年以上デザイナー |
| 事例5 | Webデザインスクール(40代・10年のブランク) | 45社すべて不採用 | Instagram運用の仕事から、フリーランスに |
| 事例6 | スクール(前は映像制作の営業、独学でグラフィック制作) | 約15社応募し、面接6社 | 企業のWebデザイナー |
| 事例7 | スクール(前は派遣の事務) | 応募数は書かれていない | SaaSの会社のインハウスデザイナー |
事例1〜5は本人のnote、事例6・7はスクールの公式noteに掲載された卒業生インタビューで、本文を確認しました。応募の数・結果・収入は本人の申告で、独自には確認していません。事例6・7はスクールの成功例として紹介されている記事で、強い宣伝の面があります。事例3はスクールのモニター受講生で、スクールへの紹介リンクがあり、事例5はスクールのサポートスタッフの経験があります。事例2・4は民間のスクールではなく、公的な職業訓練です。
事例1:スクール卒業後、案件を探しているがまだ決まっていない
筆者は約30万円・1か月のWebデザインスクールを卒業したあと、クラウドソーシングとSNSで案件を探しています。応募できそうな募集そのものが少なく、返事がないことや不採用を経験し、投稿の時点ではまだ案件は決まっていないと書いています。[1]
応募ごとに文章を変え、ポートフォリオを見直し、作品を増やしているそうです。年齢、前の仕事、応募の数、探している期間は書かれていません。[1]
スクールを卒業しても、すぐに仕事が決まるとは限らなかった例です。今回の7人の中で、投稿の時点で仕事が決まっていないのはこの人だけです。会社への就職ではなく、案件を探している例です。2026年8月の投稿です。

事例2:30代で職業訓練。3社応募して1社内定
筆者は30代の未経験で、約半年の職業訓練を2026年3月に終えました。終えたあとにポートフォリオを充実させ、正社員ではない求人3社に応募して、1社は書類で、1社は面接で落ち、1社から内定をもらったそうです。[2]
内定した会社では、グラフィックからサイトのリニューアルまで、デザインの仕事を任せてもらえることを理由に働くことを決め、まず実務の経験を積むと書いています。[2]
正社員ではない求人から、実務の経験を優先した例です。給与や雇用の詳しい条件、入社後の様子は書かれていません。民間のスクールではなく、公的な職業訓練の例です。2026年4月の投稿です。
事例3:27歳・介護職などから。約35社応募して1社内定
筆者は27歳の男性で、介護職などを経験したあと、日本デザインスクールの45日間の入門コースをモニター受講生として受けました。受講中に作品を増やし、チームの仲間やサポーターに相談しながら転職活動を始めたそうです。[3]
約35社に応募し、面接まで進んだのが4社、そのうち3社は不採用で、1社からWebデザイナーとして内定をもらったと書いています。途中から、正社員だけでなくフルタイムのパートやアルバイトも応募先に加えたといいます。[3]
応募先を正社員以外にも広げて、1社の内定につながった例です。内定先の雇用の形、給与、入社後に続けているかは書かれていません。モニター受講生で、スクールへの紹介リンクがあります。2026年1月の投稿です。

事例4:20代で職業訓練。1年半探して、時給制のアルバイトから
筆者は20代のときに職業訓練校でサイト制作、Adobeのツール、コーディングを学び、履歴書とポートフォリオを送り続けました。「未経験可」の求人でも、書類で落ちることが多かったそうです。[4]
接客のアルバイトをしながら仕事探しを続け、正社員へのこだわりを外して、探し始めて1年半後に、小さな事業会社に時給制のアルバイトとして入ったといいます。その後、15年以上デザイナーとして働いていると振り返っています。[4]
アルバイトから制作の現場に入り、長く続けた例です。15年以上前の話で、今とは求人の状況が違います。応募の総数や当時の給与は書かれていません。2026年1月の投稿です。
事例5:40代・10年のブランク。45社すべて不採用から、フリーランスに
筆者は40代で、専業主婦として10年仕事から離れていました。それ以前に広告の営業と制作の進行管理の経験があり、Webデザインスクールを受講したそうです。[5]
卒業後の転職活動では45社すべて不採用だったと書いています。その後、Instagramの運用の仕事を受け、1か月後にSNSのディレクターの仕事を得て、投稿の時点ではフリーランスとして、SNSのディレクションに加えて、Webサイト、LP、グラフィックの制作にも関わっているといいます。[5]
会社への就職ではなく、フリーランスの仕事から入った例です。収入や契約の形、45社の内訳は書かれていません。本人はスクールのサポートスタッフの経験があり、スクールに好意的な立場です。2024年12月の投稿です。
事例6:独学でフリーランスの経験あり。約15社応募して企業のWebデザイナーに
岡田さんは映像制作の営業職のあと、独学でグラフィック制作とフリーランスの仕事を経験し、Webデザインを学ぶためにスクールに入りました。履歴書、職務経歴書、ポートフォリオの支援を受け、約15社に応募して6社で面接を受けたと話しています。[6]
ポートフォリオには、映像、イラスト、グラフィック、Webの経験をまとめ、自分の考えを言葉にして伝える練習もしたそうです。記事では、2024年6月から企業のWebデザイナーとして働いていると紹介されています。[6]
スクールに入る前の経験も、ポートフォリオにまとめていた例です。もともと独学でフリーランスの仕事をしていたので、完全な未経験とは条件が違います。スクールの公式noteの卒業生インタビューで、説明会への案内があります。年齢、給与、雇用の形は書かれていません。2026年3月の公開です。

事例7:派遣の事務から、SaaSの会社のインハウスデザイナーに
Sさんは派遣の事務として働き、収入への不安から、副業を目的にWebデザインを学び始めたと話しています。卒業後に本業にしたい気持ちが強くなり、SaaSのスタートアップにインハウスデザイナーとして就職し、バナーや資料などを担当しているそうです。[7]
入社後に、人柄と、学んだ期間のわりにポートフォリオが伸びていた点を評価されたと聞いたといい、今の年収は以前の約2倍と話しています。[7]
副業のつもりで学び始め、会社への就職に切り替えた例です。応募の数、転職にかかった期間、年収の金額は書かれていません。スクールの公式noteの卒業生インタビューで、申し込みへの案内があり、強い宣伝の面があります。2026年2月の公開です。
7人の体験から編集部が整理した、仕事探しで見えた点
7人の記事を並べると、次の3つの点が見えてきます。これは編集部が整理したもので、7人全員がすべてに触れているわけではありません。また、7人の記事だけで、何が採用の決め手になったかを断定することはできません。
- 応募の数と結果の差が大きい:事例2は3社応募して1社内定、事例6は約15社応募して面接6社、事例3は約35社応募して1社内定、事例5は45社すべて不採用でした。[2][3][5][6]
- 正社員以外の入口:事例2は正社員ではない求人、事例3はパートやアルバイトも対象に加え、事例4は時給制のアルバイト、事例5はフリーランスの仕事から入りました。[2][3][4][5]
- ポートフォリオの見せ方:事例6は映像やグラフィックの経験もポートフォリオにまとめ、事例7は学んだ期間のわりに伸びたポートフォリオを評価されたと聞いています。[6][7]
反対に、7人のうち事例1を除く6人は仕事が決まった人の振り返りで、スクールや職業訓練を終えた人のうち、どれくらいが仕事に就けたかは分かりません。スクールの選び方はWebスキルのスクールは必要?、スクールを途中でやめた人の体験はWebスクールを途中でやめた5人の体験は?でまとめています。
スクールや職業訓練のあと、仕事探しの前に確かめたい5つのこと
ここからは、7人の体験を参考に編集部が整理した確認項目です。7人がこの5つを勧めているわけではありません。

- 目指す働き方:会社への就職か、副業やフリーランスの案件か、何を目指すかを決めます。
- 応募先の範囲:正社員だけにするか、アルバイトやパート、正社員ではない雇用も含めるかを考えます。
- ポートフォリオ:スクールの課題だけでなく、前の仕事の経験や自分で作った作品もまとめられるかを確かめます。
- 探す期間とお金:仕事が決まるまで何か月かかってもよいか、その間の生活費をどうするかを考えます。
- 卒業後の支援:スクールや職業訓練で、履歴書やポートフォリオ、応募の相談ができるかを確かめます。
年代別の転職の体験は30代未経験からWeb系の仕事に就ける?や40代未経験からWeb系の仕事に就ける?、Webデザイナーに転職したあとのことはWebデザイナーに転職後のギャップで紹介しています。
よくある質問
Webスクールを卒業すれば、仕事は決まりますか?
今回の7人では、6人は仕事が決まっていましたが、事例1は投稿の時点でまだ案件が決まっていませんでした。事例5は45社すべて不採用で、フリーランスの仕事から入っています。7人の例だけでは、卒業した人のうちどれくらいが仕事に就けるかは分かりません。
何社くらい応募しましたか?
今回の7人では、3社(事例2)、約15社(事例6)、約35社(事例3)、45社(事例5)と大きく違いました。事例4は1年半探し、事例1・7は応募の数が書かれていません。
正社員でなくても、Webデザイナーとして働き始められますか?
事例2は正社員ではない求人、事例4は時給制のアルバイトから入り、事例4はその後15年以上デザイナーを続けています。事例3も、途中からパートやアルバイトを応募先に加えていました。給与や条件は書かれていない例が多く、条件の確認が必要です。
参照した記事
- [1] Webデザインスクール卒業後、案件探しを始めて感じた現実(note)。本文を確認。公開日:2026年8月28日。本人の投稿。
- [2] 【職業訓練・最終回】未経験がWebデザイナーを目指した結果(note)。本文を確認。公開日:2026年4月23日。本人の投稿。年代はプロフィールの記載。
- [3] 27歳・未経験・職歴ボロボロでも、デザスクに通い、Webデザイナーとして内定をもらえた話(note)。本文を確認。公開日:2026年1月12日。本人の投稿。モニター受講生。スクールへの紹介リンクあり。
- [4] 「未経験」の壁に跳ね返され続けた僕がWebデザイナーの仕事に就くまで|職業訓練校(note)。本文を確認。公開日:2026年1月28日。本人の投稿。15年以上前の回顧。
- [5] スクールを卒業後、フリーランスになった私の体験談(note)。本文を確認。公開日:2024年12月20日。本人の投稿。
- [6] 独学フリーランスを経て企業Webデザイナーへ!卒業後も通い続けたくなるデジLIGの魅力って?(note)。本文を確認。公開日:2026年3月9日。スクールの公式noteに掲載されたインタビューで、岡田さんの発言部分を参照。
- [7] 【口コミ】ピクセラWebデザインスクールの評判は?未経験から年収2倍になった卒業生インタビュー(note)。本文を確認。公開日:2026年2月19日。スクールの公式noteに掲載されたインタビューで、Sさんの回答部分を参照。

