動画編集の副業を始めてみたものの、思ったより時間がかかる、報酬が見合わない、修正のやり取りが重い。そんな理由で「続けるべきか、やめるべきか」と迷っている人もいるでしょう。そこで、動画編集の副業や学習をやめた4人が、自分で書いた体験記事を確認しました。
先に結論をいうと、4人がやめた理由は「向いていなかった」の一言ではありませんでした。作業時間に対する報酬の低さ、依頼者とのイメージのすり合わせ、文字起こしなどの単調な作業、本業や育児との両立、学ぶ範囲の広さなど、具体的な理由が書かれています。やめたあとも、自分のYouTubeを続ける、別の副業に移るなど、道はそれぞれでした。ただし、これは4人の個別の体験で、動画編集の副業がどれくらい続くか、どれくらい稼げるかを示すものではありません。
- 動画編集の副業や学習をやめた4人が書いた、やめた理由
- 本人が書いた報酬と時給換算(時期と条件つき)
- 受注前にやめた人と、受注後にやめた人の違い
- 続けるか迷ったときに確認したいこと
動画編集の副業・学習をやめた4人の概要
今回確認したのは、本人が経緯を書いた記事です。案件を受けてからやめた人と、学習の段階でやめた人がいます。
| 事例 | 状況(本人の記載) | やめた理由 | その後 |
|---|---|---|---|
| 事例1 | 30代後半の会社員。独学でソフトを覚え、同じ依頼者からYouTube編集を3件受注 | 作業時間に対して報酬が少ない、イメージのすり合わせ、単調な作業 | 依頼が途絶えたあと、自分からは営業せず終了 |
| 事例2 | 本業はWeb関連の制作ディレクター。約1か月、動画編集の仕事をした | 本人の時給換算で約300円。本業と育児をしながらの継続は難しい | 受託はやめ、自分のYouTubeチャンネルの運営を続けている |
| 事例3 | 40代の主婦。パソコン初心者から1か月、YouTubeで独学(1日約6時間) | 基本操作はできたが、構成・デザイン・修正対応まで学びが続くと感じた | 受注する前にやめ、ソフトも解約 |
| 事例4 | 29歳の会社員。友人の紹介でYouTube編集を受ける | 修正や単調な作業、週末がつぶれる作業量。本人の時給換算で約300円 | 約2か月で10本納品してやめ、別の副業へ |
4人とも本人が公開したnoteの本文を確認しました。報酬や時給は本人の回顧・自己計算で、明細などでの確認はしていません。うまくいかなかった体験を発信する人が選んで書いている点にも注意してください。また、事例2は自分のYouTubeチャンネルの紹介を含みます。
事例1:同じ依頼者から3件受けたが、自分から営業せずに終了
筆者は一般企業で働く30代後半で、本業では建築設計に関わるパースの制作などをしていると書いています。動画編集ソフト(Final Cut Pro)を独学で覚え、ココナラにポートフォリオを載せたところ、同じ依頼者からYouTubeの編集を3件受注しました。[1]
しかし、作業にかかる時間に対して報酬が少ないこと、依頼者と完成のイメージをすり合わせる手間、文字起こしなどの単調な作業が負担だったといいます。依頼が途絶えたあと、自分から営業することはせず、動画編集の副業は続けませんでした。報酬額や作業時間の具体的な数字は書かれていません。[1]
この例からは、受注できても、時間・やり取り・作業内容の負担が合わなければ続けにくいことが分かります。
事例2:時給換算で約300円。本業と育児との両立が難しかった
筆者は本業でWebマーケティングに関わる制作のディレクターをしていて、動画編集ソフト(Premiere Pro)を使った経験をもとに、約1か月、動画編集の仕事をしました。しかし本人の時給換算では約300円で、本業と育児をしながら続けるのは難しいと判断してやめています。[2]
今は受託の動画編集の勉強ではなく、自分のYouTubeチャンネルの運営を続けていると書いています。[2]
ここで参考になるのは、同じ「動画」の分野でも、人から受ける仕事と自分の発信とでは続け方が違うという視点です。時給換算は本人の計算で、案件や時期によって変わります。

事例3:1か月学んだが、受注する前にやめた
筆者は40代の主婦で、パソコン初心者の状態から動画編集ソフト(Premiere Pro)に課金し、YouTubeで独学しました。本人によると、1日約6時間取り組み、1か月で基本の操作はできるようになったといいます。[3]
それでも、構成やデザイン、修正への対応まで、学ぶことがまだまだ続くと感じ、自分には続けられないと判断して動画編集をやめ、ソフトも解約しました。案件を受けたり報酬を得たりする前の段階での判断です。[3]
この例は、操作を覚えることと、仕事として求められる範囲(構成・デザイン・修正対応)との差に気づいた時点でやめたケースです。1日6時間という学習量は本人の条件で、誰にでも当てはまるものではありません。
事例4:約2か月で10本納品し、時給換算約300円でやめた
筆者は会社員で、29歳のときに副業を始めました。友人の紹介で、未経験からYouTubeの編集を受けています。指示に沿った作業と修正、カットや文字入れの単調さ、週末がつぶれるほどの作業量が負担だったと書いています。[4]
本人の記憶では、1本約7,000円で、時給に換算すると約300円でした。約2か月で10本を納品してやめ、合計72,000円を得たと書いています。その後は別の副業にも取り組んでいます。[4]
1本の単価だけでなく、1本にかかる時間で考えると、印象が大きく変わることが分かる例です。金額は本人の回顧で、依頼内容によって違います。

4人の体験から編集部が整理した、やめる判断につながった点
4人の記事を並べると、次の4つが繰り返し出てきます。これは編集部が整理したもので、4人全員がすべてに触れているわけではありません。また、4人の記事だけで、何がやめる原因になったかを断定することはできません。
- 作業時間に対する報酬:事例2と事例4は、本人の時給換算で約300円と書いています。事例1も、時間に対して報酬が少ないと感じていました。[1][2][4]
- 依頼者とのやり取りと修正:事例1はイメージのすり合わせ、事例4は指示どおりの作業と修正を負担に挙げています。[1][4]
- 本業・家庭との時間の取り合い:事例2は本業と育児、事例4は週末がつぶれる作業量を挙げています。[2][4]
- 学ぶ範囲の広さ:事例3は、操作のあとに構成・デザイン・修正対応まで続くと感じて、受注前にやめました。[3]
反対に、動画編集の副業を続けている人がどれくらいいるか、単価や時給が今どのくらいかは、この4人の記事からは分かりません。続けている人の初案件までの流れは動画編集の副業、初案件はどう取る?3人の体験談から準備と単価の現実を整理で、学び方の選び方は動画編集は独学・スクールどっち?3人の初案件経験から選び方を整理でまとめています。
動画編集の副業を続けるか迷ったときの5つの確認
ここからは、4人の体験を参考に編集部が整理した確認項目です。4人がこの5つを勧めているわけではありません。

- 1本あたりの時間:単価だけでなく、1本の完成までに何時間かかっているかを記録して、時給に直してみます。
- 修正とやり取りの範囲:修正は何回まで含まれるか、素材や指示はどこまで用意されるかを、受ける前に確認します。
- 使える時間:本業や家庭の予定と並べて、無理なく続けられる時間がどれくらいあるかを見ます。
- 伸ばしたい力:操作だけでなく、構成やデザインまで学ぶ気持ちがあるか。学ぶ範囲を知ったうえで判断します。
- 別の続け方:受託をやめても、自分の発信に使う、別のWebスキルに移るなど、学んだことを活かす方法はあります。
副業の初案件が低単価だったときの考え方は副業の初案件が低単価でも受ける?3人の実体験から判断基準を整理、副業そのものをやめた人の体験は副業を辞めた理由は?続かなかった3人の体験と、その後を整理も参考になります。

よくある質問
動画編集の副業は稼げないのですか?
今回の4人のうち2人は、本人の時給換算で約300円と書いています。ただし、これは本人が受けた案件と時期の数字で、すべての動画編集の副業に当てはまるものではありません。単価、修正回数、1本にかかる時間を確認して判断してください。
動画編集をやめるのはもったいないですか?
一概には言えません。今回は、やめたあとも自分のYouTubeを続けた人や、別の副業に移った人がいます。学んだ操作や知識が、別の形で役立つこともあります。
受注前にやめても大丈夫ですか?
今回の事例3は、受注する前にやめ、ソフトも解約しています。続けるかどうかは、学ぶ範囲と使える時間を知ったうえで、自分で判断してかまいません。
参照した本人記事
- [1] 副業で動画編集をやってみたけど、3件で辞めた理由(note)。本文を確認。公開日:2025年7月19日。報酬額・作業時間は記載なし。
- [2] YouTubeなどの動画編集のお仕事をおすすめしない理由(note)。本文を確認。公開日:2026年3月7日。時給換算は本人の自己評価。本人のYouTubeチャンネルの紹介を含む。
- [3] Adobeに課金して、1ヶ月で動画編集を辞めました(note)。本文を確認。公開日:2026年5月25日。受注・報酬の記載なし。
- [4] 副業体験記:アラサーOLが挑戦した副業を10個紹介する〜前編〜(note)。動画編集の節を確認。公開日:2024年10月23日。金額・時給は本人の回顧と自己計算。

